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RSSフィード メダロット〜15 years after〜
   

日時: 2015/06/22 06:42
名前: 磁石マン

初代アニメメダロット放送終了からもうすぐ15年が経ちます。
そこであのアニメのイッキたちの15年後のストーリーを描いてみました。

一応、魂の話から15年後ということにしていますが、
話の設定やコメディータッチなところは初代アニメを踏襲する形でいきます。

〜ストーリー〜

イッキたちが世界大会でヘベレケの野望を打ち砕き、その後デスメダロットを
率いるコクリュウを更生させてから早15年が経とうしていた。

かつて子供だった者は皆大人へと成長し、大人になった人々はメダロットとの友情は続きつつも、
仕事や日々の生活に追われて昔のようにロボトルを行う者は少なくなってしまっていた。

イッキはというと、かつてと変わらず仕事の合間を縫ってはメタビーとロボトルを楽しんでいた。
そんなイッキにある日、ロボトル世界大会の案内状が届く。
今回こそはビクトルに勝つんだと意気込むイッキとメタビーだったが、
そんな彼らの前に新たな敵が立ちはだかろうとしていた。



Re: メダロット〜15 years after〜 ( No.9 )
   
日時: 2015/06/26 01:24
名前: 磁石マン

翌日、イッキはメタビーの修理を頼みにナエの元へ伺った。
「酷いことする奴もいるものね。パーツからティンペットに至るまで全部粉々よ。」
「本当許せねぇ!あの野郎…!!」
「ナエさん…メタビーのパーツは修復可能そうですか?」
ナエはうーんと唸った後、イッキに言った。
「ここですぐにどうこうっていうのは無理だと思う。サイカチスのパーツは市販で流通しているものでもないから。メダロット社へ行って、おじいちゃんに頼まないといけないわね。」
「なるほど…。」
「しかしあのヨボヨボのメダロット博士で大丈夫かねぇ。」
メタビーの頭をイッキが叩いた。
「失礼なこと言うなよな、お前!直してもらう分際で!」
「いって!この野郎、何しやがる!!」
「あん?やるか?」
「やめなさいよ。メタビーは片手片足なんだからさ。」
ハニーがティンペットを持ってやってきて二人を止めるように言った。
「とりあえずこのティンペットを使って。最近発売された改良型だから、軽い上に耐久性も今よりだいぶ高いはずよ。」
「ありがとうございます!」
「それからサイカチスのパーツが直るまでの代用パーツは…。」
ナエはごそごそとパーツの積まれたコンテナを探るとおもむろにパーツを取り出した。
「あったあった。はい!やっぱりこれが馴染み深いでしょ?」
「おぉー!旧型KBTタイプ!!」
そう。ナエの取り出したパーツはかつてメタビーが愛用していた、KBTタイプ「メタルビートル」のパーツたちだった。
「とっといてくれたんですね!!」
「まぁね。軽くメンテナンスはしとくから、その間に新しいティンペットにメダル移し替えてあげて。」
「はい!」
イッキは今のティンペットからメタビーのカブトメダルを外し、新しいティンペットにメダルを埋め込んだ。
「おぉ。確かにこれは軽い!」
メタビーはティンペットの体でその場をぴょんぴょんと跳ねる。
「良いねぇ、これ!イッキもこういうとこにもっとお金使ってくれりゃ良いのによ!」
「無茶言うなよ!給料安いんだからな。」
「…アイドルにはお金使う癖によ。」
「ギクッ!?」
イッキはメタビーの言葉に冷汗を流す。
「俺は知ってんだぞ?チャーミング48の握手会のために、CD買ってることをよ。」
「ち、違うんだ!あれは…ほら。コウジのやつが握手会一緒に行きたいって言うから仕方なくさ。」
「そのために何枚も買ってるのか?」
「うっ…。」
イッキは返す言葉が無くなり黙り込んだ。
「ふふ。相変わらず仲が良いわね。」
ナエはメタルビートルのパーツをメンテナンスしながら笑った。
その時、イッキはハッとしてナエに言った。
「そういえば前聞いたことありますけど…ナエさんってヒカル兄ちゃんと幼なじみなんですよね?」
「えぇ、そうよ。私の方にも全く連絡がないから、今は何をしてるか分からないんだけとね。」
「実は昨日…謎の少女とのロボトルの時に怪盗レトルト…つまりヒカル兄ちゃんらしき人物が現れたんです。」
「えっ!?」
ナエはメタビーをメンテナンスする手を止めて、目を丸くした。
「そ、それは本当!?イッキ君!」
「は、はい。」
「えらい取り乱しようだな、ナエさん。」
「仕方ないわよ。ヒカルさんはナエの初恋の人だもの。」
「こ、こらハニー!余計なこと言わないの。」
「えぇーーーー!?」
イッキとメタビーはあまりの衝撃の事実に声を張り上げた。
「あ、あのヒカル兄ちゃんが…ナエさんの初恋の人!!!」
「信じられん。あのバイトサボって鼻くそほじってるような駄目人間がナエさんの…。」
「こらこら。酷いこと言わないの。」
ナエは再びメタルビートルのパーツをメンテナンスしながらフッと笑った。
「今思い返しても鮮明に思い出せるくらいカッコよかったわ。このメタルビートルと一緒にロボトルしているヒカル君はね。」
「は、はぁ…。」
「でもナエさんが相手ならヒカル兄ちゃんも簡単に振り向いてくれたんじゃないですか?」
ナエは首を横に振った。
「全然。私はあの子には敵わなかったから。」
「…あの子?」
「ううん、何でもないの。」
イッキとメタビーは何となく空気を悟り、顔を見合わせて頷いた。
「まっ!でもヒカル兄ちゃんじゃナエさんには勿体無いてすからね!」
「そうそう!ナエさんにはもっと素敵な人が見つかりますよ!」
「ふふ。ありがとう。こんなおばさんのことフォローしてくれて。」
ナエはメタルビートルのパーツをメンテナンスする手を止めると、ニッコリと笑った。
「さっ、メンテナンス完了よ。メタビーにこのパーツを付けてあげて。」
「は、はい!ありがとうございます。」
イッキは意気揚々とメタビーにパーツを取り付け出した。
全てのパーツを付け終えると、メタビーは嬉しそうに笑った。
「うおー!久々だけど、やっぱこのパーツは最高だな!!」
「ふふ、それなら良かった。」
ナエはそう言って笑った後、真面目な表情でイッキに尋ねた。
「それと話は戻るけど…ちなみにその怪盗レトルトは本当に本物だったのかしら?」
イッキは頭をかきながら言った。
「確かにシルエットとか仮面は本当にレトルトって感じだったんだけど…髪の色が金髪だったり背丈が若干低い気がして、若干違和感はあったんですよね。」
「…金髪?」
ナエはその言葉を聞くと微笑んだ。
「なるほどね。」
「…ナエさん?」
「ううん、何でもないわ。私はちょっと心当たりを探ってみるわ。」
「?」
イッキは不思議そうに首を傾げた後、メダロッチの時計を見た。
そして目を丸くした。
「あー!やばい!!同窓会もう始まってる!!」
イッキはナエにお辞儀をして立ち去ろうとしたが、ハッとして立ち止まった。
「あっ、そういえば!」
イッキは昨日、レトルトらしき人物がエレクトラに投げつけた無地のメダルをナエへと差し出した。
「昨日、レトルトらしき人物がこれを謎の少女に投げつけたんです。そしたら相手は血相を変えて、ろっかくなんちゃらがどうのこうのって言って去って行って…。」
ナエはその無地のメダルを受け取り、しばらく眺めてから言った。
「分かったわ。これもおじいちゃんに聞いてみる。とりあえずイッキ君、メタビー気を付けてね。」
「ありがとうございます!」
「大丈夫!この前は油断したが、二度とこんなことにはならねぇからよ!」
「おうよ!!」
イッキとメタビーはそう言い放つとハイタッチをした後、同窓会の行われる居酒屋に向けて走り出した。


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