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RSSフィード 【短編】かつてのあのひといまこのとき

日時: 2014/10/25 00:43
名前: アーキス◆TZfO3NzESI

おそらく大多数の方は始めまして。
アーキスと申します。

リハビリがてら短編を1本書いてみました。
拙い作品ですが読んで頂ければ幸いです。

2レス程度の超短編です。



Re: 【短編】かつてのあのひといまこのとき ( No.1 )
日時: 2014/10/25 00:46
名前: アーキス◆TZfO3NzESI

短編 かつてのあのひといまこのとき
著 アーキス


 メダロット。
それはテクノロジーが生み出した、まったく新しいロボットである。
テぃンペットと呼ばれる基本フレームに、人工知能メダルを搭載。
更に様々なパーツを合体させることにより、無限の能力を引き出すことができるのだ。
そんなメダロットが人々の友として生まれてから既に一世紀が過ぎていた。

 駆ける。駆ける。駆ける。
果てなく、尽きることなく、駆ける。
障害物をものともせず、立ちふさがるメダロットを意にも介さずひたすら駆ける。
色褪せひび割れた黄色の装甲にかまわず、スラフシステムが効かなくなった左腕を気にせず、残った右手で立ちはだかる者を切り裂き、ひたすら駆ける。
放たれた銃弾に反応し、すでに80年以上動き続けている脚部を酷使しながらも、ただひたすらに駆ける。
最新鋭のパーツを身に纏い、こちらを旧型と嘲るド三流を一撃のもとに叩き潰し、足を決して止めることなく駆ける。

 駆ける。駆ける。駆ける。
ただ、ただただ、ひたすら駆ける。
いまこのとき、かつてのあのひを思い出しながら、果てなく駆ける。
かわしきれないミサイル攻撃を、クソの役にも立たなくなった左腕で防ぎ、止む間もなく駆ける。
クソ野郎目掛けて自分の左腕を投げつけ、ヤツのメダルがティンペットから外れるのも見もせずに駆ける。
あのイカレたツラしたゴミクズを、それこそゴミクズのように蹴散らして駆ける。ついでにメダロッターにゴミクズをぶつけて一丁あがり。メダロット三原則?蹴散らした先にたまたま人間が居ただけだ。

 駆ける。駆ける。駆ける。
脇を見ず、ひたすら前を見て、駆け抜ける。
かつてのあのひの後悔を、いまこのときにリフレインさせながら。駆ける。
背に背負ったかばんを、自信のボディよりも大切に守りながら、ひたすら駆ける。
こんな日に限ってやたらと沸くクズ共を切り裂き、引き裂きながら駆け抜ける。
かつて、何よりも誇りだった、何をも切り裂くその右腕をただの盾のごとく使いながら、駆けて駆けて駆ける。

 駆ける。駆ける、。駆ける。
内部フレームが露出し、機能中枢である頭部が半壊してもなお、背中の荷物だけは無傷で守り抜き、駆けて駆けて駆け抜ける。
いまこのときに、かつてのあのひの再来など絶対にさせまいと、全てを投げ打って駆け抜けて駆け抜ける。
脳裏に蘇るは少女の顔。朝日のようなまぶしい笑顔を浮かべた、愛しき愛しきかつての主。
瞼に写るは老婆の顔。夕暮れのような柔らかな笑顔を浮かべた、愛しき愛しきいまの主。

 駆ける。駆ける。駆ける。
回路が引きちぎれ、まともに駆動しなくなった脚部をメダフォースで強引に駆動させ、駆け抜けて駆け抜けて駆け抜ける、
すでにクズどもは全滅させ、あとは目的地を目指すのみ。
サーベルタイガーの意地と誇りと、自らの存在意義の全てを賭け、主の待つ「我が家」へと、トラは駆ける、駆ける、駆ける。

 駆ける。駆ける。駆ける。
ドアを蹴破り、柱を傷つけ、床を踏み抜き、主の待つ部屋へと駆ける。
床に伏し、荒々しい息をあげる主をみるないなや、背負った袋を広げるべく、千切れた腕を背に回す。



彼が覚えていたのはここまでだった。意識が途切れる刹那、彼はこちらを見て微笑む老婆と少女、そして柔らかな手が自分の頭に触れたような気がした。

Re: 【短編】かつてのあのひといまこのとき ( No.2 )
日時: 2014/10/25 00:46
名前: アーキス◆TZfO3NzESI

2レスも無かったwww

ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!