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RSSフィード 花子の悩み相談室
   

日時: 2014/01/01 10:18
名前: 流離太

注:このお話はホーリーメイデンズのスピンオフです。


☆登場キャラ☆

「桜木花子(さくらぎ・はなこ)」
・一人称:俺
・性別:♂→♀
・司る怪談:トイレの花子さん
・イメージボイス:淵崎ゆり子
・詳細:
性転換したせいでいじめ自殺した元男子中学生の霊。
赤いセーラー服と花の髪飾りが特徴。
「首を絞めた人間を性転換させる」程度の能力。
「は~なこさん」と呼ばれたら「は~い♪」と可愛い声で返事をしてしまうのが悩み。



「不気水霊子(ぶきみ・れいこ)」
・一人称:私
・性別:♂→♀
・司る怪談:青いはんてん
・イメージボイス:かかずゆみ
・詳細:
通称「ブキミ」。
花子によって性転換してしまった元男子中学生の霊。
青いセーラー服と眼鏡が特徴。
「花子をとことん愛しぬく」程度の能力。
花子を「お姉さま」と呼んで慕い、隙あらばレイプしようとするヤンデレちゃん。



「土御門黄泉(つちみかど・よみ)」
・一人称:わし
・性別:♀
・司る怪談:ムラサキババア
・イメージボイス:山本圭子
・詳細:
通称「ムラサキババア」「おばば」。
紫の着物を着た老婆で、学校アヤカシ達の総元締め。
「学校アヤカシから店賃をせしめる」程度の能力で、その実力は伝説級のアヤカシレベル。
花子も、こいつにだけは頭が上がらない。



「二ノ宮銀子(にのみや・ぎんこ)」
・一人称:僕
・性別:♂→♀
・司る怪談:歩く二ノ宮金次郎像
・イメージボイス:白鳥由里
・詳細:
友達の「天爛さん」作成キャラ。
花子によって性転換してしまった、二ノ宮金次郎の銅像。
ぐるぐる眼鏡とポニーテールが特徴。
「背中から薪ミサイルを発射する」程度の能力。
読書と焼肉スペシャル弁当をこよなく愛する。



花子の悩み相談室 ( No.1 )
   
日時: 2014/01/01 10:20
名前: 流離太

 オス! おら花子!
 おかっぱと赤いセーラー服がチャームポイントの美少女。元男子中学生で、今は幽霊やってる。
 なんでこんなことになったかというと、ある日突然女の子になってたっていうわけ。
 その後、クラスメイトの視線に耐えられなくて自殺したんだけど……今思えば、もう少しなにかできたのではと思う。
 まあ、トイレで生徒達の噂話聞いたり、今はなんとか楽しくやってるけど。



 お、なんか暗そうなやつがトイレに入ってきたぞ。
 眼鏡をかけてて、オタクっぽい風貌だ。なんだか、もてなさそう。

「ハァ……」

 なんだよ、魂も一緒に吐き出すくらいの溜息だな。
 もしかして、自殺か?
 やべえなあ。ただでさえ一個室一幽霊なのに。このままじゃ幽霊のすし詰めになっちまう。
 まあ、先輩だし、ここは悩みを聞いてやるか。
 俺はそう思って、眼鏡少年の前にすうっと降りていった。

「おい、そこの眼鏡君」

 声をかけると、そいつは肩をびくっと震わせた。

「や、や、山田花子っ!!」

 おい、眼鏡割るぞ?

「お前、なんか悩みあるんだろ? よかったら聞いてやるよ」
「ゆ、幽霊に話すことなんかない!!」

 確かにそうだわな。

「まあ、そう言うなよ。幽霊だからこそ、わかるってこともあるぞ。一応先輩だし」
「そ……それじゃあよろしくお願いいたします」

 よし、素直なのはいいことだ。
 とりあえず、壁にもたれかかってそいつの話を聞くことにした。

「僕……好きな人がいたんです。それで、ラブレター出したんですけど振られちゃいまして……それで自殺して、浮遊霊になったんですよ」
「したの自殺!?」

 オウマイゴッド。
 すでに手遅れだった。

「その女の人、『オタクは2chでも逝っとけや!!』とか言って、僕に唾を吐きかけたんですよね……今思い出してもへこみます」
「きついな、その女。付き合ったら絶対尻に敷くタイプだぞ」
「でも、でも!! 好きだったんですよおおおおお!!!」

 荒い息を吐きながら、眼前まで迫る眼鏡。
 うわ、やっぱこいつもてなさそう。

「まあ、辛いことは忘れようぜ。生きてれば、そのうちいいことあるって」
「いや、もう死んでるんですけど」

 おっと、そうだった。

「今回は縁がなかったんだよ、きっと。やっぱり波長ってやつがあるからさ。ほら、よく言うじゃん? 『男と女は瘴気で惹かれあう』って?」
「瘴気で惹かれあうって、妖怪同士の恋愛かよ!?」

 あれ、違ったかな?

「まあ、つまりだな……お前の全てを受け入れてくれる、そんな女が現れるってことだな。やっぱり、愛ってのはお互い求め合う関係だろ?」

 うわ、俺今めっちゃかっこよくね?
 当然のことながら、感動した眼鏡はその場で涙ぐみだしたし。
 けれど、その後の行動が予想外だった。眼鏡は、いきなり俺に抱きついてきたのだ。

「キャッ!!?」

 思わず声を上げてしまう俺。
 って、なんだよ「キャッ!!?」って! 恥ずかしっ!

「女の子とこんなに話せたの、今日が初めてだ!! 幽霊でもいい、僕と付き合ってええええええ!!」

 やっぱこいつ最悪!
 おい、スカートに触るんじゃねえ!!
 ちょ、やめ……駄目えええええええ!!

「……んで、勢いあまって?」
「はい、勢いあまって」

 トイレの管理人である、紫婆には頭が上がらない。
 ちなみに、今の俺は本当に土下座している。
 溜息を吐く鬼婆……じゃなくて紫婆。

「まったく、ただでさえ狭いってのになに考えているんだい。まあいいや、お前が面倒見るんだよ」

 そう言って、壁際を顎でしゃくる紫婆。
 その先には、ニコニコと、満面の笑みを浮かべた青い服の少女が。
 その正体は、あの眼鏡だ。

 俺には、首を絞めた相手を性転換させる能力がある。
 その能力を、つい使ってしまったのだ。

「お姉様ぁ!!」

 いきなり抱きついて頬をすりすりと擦りつける元眼鏡。
 うーん、あまり悪い気がしない……じゃなくて!

「お前、さっさと成仏しろよ!!」
「だってぇ、お姉さまと一緒にいたいんだもん! 責任……とってよね!」

 元眼鏡は、俺の手をギュッと握り締める。

「今日は、二人で楽しいことたくさんしようね!」

 そう言って、ぐいっと三番目のトイレに引っ張られる俺。
 ちょ、こいつ滅茶苦茶怪力!!
 助けて、ホーリーメイデンズううううう!!



 その日から、三番目のトイレの前を通ると、不気味な喘ぎ声が立つという噂が絶えなくなった……。

花子の悩み相談室2「覗き! 服部君!」 ( No.2 )
   
日時: 2014/02/18 18:28
名前: 流離太

 こんばんみ~、花子です。
 おかっぱと赤いセーラー服がチャームポイントの美少女。元男子中学生で、今は幽霊やってる。
 なんでこんなことになったかというと、ある日突然女の子になってたっていうわけ。
 その後、クラスメイトの視線に耐えられなくて自殺したんだけど……今思えば、もう少しなにかできたのではと思う。
 まあ、トイレで生徒達の噂話を聞いたり、今はなんとか楽しくやってるけど。



 追いかけてくる看護師、という噂を聞いたことはないだろうか?
 血まみれのナース服を着た看護師の幽霊が、放課後の学校を台車を押しながら徘徊している。
 その姿を見た生徒が追いかけられ、トイレの一番奥の個室に逃げ込んだ。
 息を殺していると看護師がトイレに入ってきて、トイレのドアを入り口から開けていく。
 そして、いよいよ生徒が入っている個室の番になると、ピタリと音がしなくなった。
 夜が明け、一番鶏が鳴いた頃「よかった、いなくなったんだ」と、安心した生徒が、なにげなく上を見上げると……看護師がドアの上から個室を覗いている。
 カッと血走った目を見開き、看護師は一言、こう言った。

「見ぃ~たぁ~なああああああ!!」



 今俺は、まさにその「亡霊看護師」の悩みを聞いている。
 彼女は、長くてしっとりとした黒髪を持つ大人のお姉様タイプだが、その趣味は盗撮・盗聴・覗きというゲス野郎の極みだったりする。
 そんなやつが、なんの相談をしているかというと。

「ストーカー?」
「そうなのよ。毎日毎日、私が住んでいる一番奥のトイレを覗いてきて『ナースたん萌え~』とか言うの。とんだ淫乱野郎ね」

 いや、お前も同類だよ。

「まったく、許せないわね! そんなやつ、女の敵よ!」

 俺の横でそのようにほざく青いセーラー服を着た眼鏡女は、俺が過ちで性転換させちまった男の成れの果て。
 責任を持って俺が引き取ることになったが、こいつは隙あらば俺をレイプしようとしてくる。本音を言うなら、霊媒師を呼んで祓い清めて欲しいくらいだ。
 ちなみに、名前がなかったんで、皮肉を込めて『不気水霊子(ぶみき・れいこ)』って名前をつけてやったら、「キャハ! お姉様がつけてくれた名前!」とか言って喜びやがる始末。嫌がれよ。

「お姉さま! こうなったら、私達で解決しましょうよ!」

 そう言って、俺の手を握るブキミ。
 その手はひんやりとして、とても気持ちい……いやいやいや。なんで元男に手を握られて喜んでるんだ、俺は。

「んで、犯人の特徴は?」
「特徴っていうか、犯人はわかってるんだけどね。理科室に住む人体模型『服部内蔵』ってやつ」
「いや、だったら俺に相談する前に、ムラサキババアの所に行けよ」

 亡霊看護師が住むトイレの隣に住む「ムラサキババア」は学校アヤカシの元締めだ。やつにこの件を報告すれば、服部にはなんらかの処罰が下されるだろう。

「それがねえ、駄目なの。覗きは一瞬だから」
「いや、女子トイレに入ってる時点で駄目だろ」
「そう思って報告したんだけど、やっぱり駄目」
「あのババア、もうろくしてやがるのね!」

 おい、やめろブキミ。すぐ隣なんだから聞こえるだろ。

「花子お姉さま、こうなったら内蔵のやつに直談判しましょ! ここで待っててね、出歯亀看護師!」
「誰が出歯亀じゃい!!」
「やめろブキミ。本当のことを言ったら失礼だろ」
「どいつもこいつもなんだよぉおおお」

 吠える亡霊看護師を尻目に、俺達は理科室へふわりと飛んでいく。



 そして、理科室。
 到着した途端、ブキミはいきなり内蔵の首根っこにつかみかかる。

「くぉら、服部!! 男の癖になに女子トイレ入ってるんじゃ、ボケェ!! エンコつめたろけェ!?」

 ヤクザかお前は!?
 だが、あくまで内蔵のやつは余裕しゃくしゃく。

「くっくっく、おかしいな? 女が女子トイレに入るのは当然だろう?」

 なに言ってやがるんだこいつ? どっからどう見ても、お前は男だろ?
 などと、俺が思った時だった。
 ブキミが、突如甲高い声を上げる。

「ああっっ!! お姉様、見て見て!!」

 そう言って、しきりに人体模型の股間を指差すブキミ。
 見れるか、そんなはしたないもん! ……と言いながら、俺の視線はそっちの方向に。

「って、あれー!?」
「こいつ……(ピー)がないっ!!」

 説明したくないが説明しよう。(ピー)とは、男の大事なもののことである。

「いかにも! 拙者は(ピー)の部分を付け替え、男と女の両方になれる人体模型でござる! 可逆TSっ娘とでも呼んでくれ!」

 おい、全国の可逆TSっ娘に謝れ。

「くっくっく、もはや拙者を誰も止められん! 止められんのだよ! ゲハハハハハハハ!!」

 くっ、なんてやつだ。やつには「女が女子トイレに入るのは当たり前」という大義名分がある。
 これじゃあ、ババアに報告しても無理じゃないか。



「……というわけで、やられてまいりました」

 俺とブキミは、正座しながらひらひらと白旗を振る。
 そんな俺達に凍えるような冷たい目線を送ってくる看護師。完全に信頼を失ったようだ。

「うーん、なんとかあいつを懲らしめる方法はないものか……」
「ちくしょぉおおお!! あの人造人間キカイダーめぇえええ!!」
「こりゃ、うるさいぞブキミ!! わしがシャワーを浴びてる間は、静かにせんかい!!」

 隣から、入浴タイム中らしいババアの声が聞こえる。
 ん? 待てよ?
 おおっ!! そうだ、こうすれば!!

「よし、もう二度とあいつが覗かないようにしてやるよ」
「え?」



 後日。性懲りもなく、内蔵のやつはトイレに忍び込んできた。

「ふひひ……今日も看護師たんの私生活を覗いてやるでござる。にんにん」

 俺とブキミ、それに看護師の三人は、一番奥のトイレで息を殺して待ち構えている。

「なにもしないでいい。ただ、このトイレでじっとするだけで」

 二人に注意を促しながら、俺はこみ上げてくる笑いを必死に我慢する。
 ひっひっひ。あいつ、ぶったまげるぞぉ。

 ―― 直後。

「ぎゃあああああああああああっっ!! 目があ!! 目があっ!!」

 トイレに、内蔵の悲鳴が響き渡る。
 よっしゃ! 作戦成功!

「お、お姉様? 一体なにをしたの?」
「ちょっと表札を入れ替えた。隣のトイレと、ここのトイレのものをな」
「え……隣ってことは?」

 俺は、意地の悪い笑みをニタリと浮かべる。

「けけ。ババアのシャワーシーンなんか見たら、もう覗きなんて二度としようとは思わないだろうな」
「うわ、それは目が潰れたわ……」

 そんなこんなで、外道は滅びたのであった。



「さすがですね、お姉様!! 今回も見事な解決っぷりです!!」

 男子トイレの三番目で、目を輝かせながら俺を褒め称えるブキミ。
 いやあ、それほどでも……あるな。はっきり言って、元男とはいえ、可愛い女の子に誉められるのは悪い気がしない。

「じゃあ、ご褒美に……してあげよっか」

 へ?

「するって、なにを?」

 目を点にして、キョトンと呆気に取られている俺を、ブキミはいきなり押し倒す。

「って、ええぇえっ!?」

 口元を歪め、荒い息をかけてくるブキミの目は、完全にイッちゃっていた。

「はぁ、はぁ……もう我慢できない。お姉さま、愛してます……」
「ま、待て!! 俺にも心の準備が……あ、やだ……」

 などと甘い声を上げながら、ふと上を見ると。

「あ」

 亡霊看護師が、ドアの上から個室を覗いていた。
 上下に体を絡めたまま、俺とブキミの動きが一瞬止まる。

「……なにやってるの、お前?」
「いや、決定的瞬間が見たくて」

 そう言った看護師に、ブキミはギッ……ギシッ……と首を向ける。
 そして、カッと血走った目を見開き、一言。

「見ぃ~たぁ~なああああああ!!」

 って、お前が言うのかよ!?


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