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RSSフィード THE END OF DISAPPEARANCE(完結)

日時: 2014/02/17 03:03
名前:

消滅…
 
再臨…
 
真実の出現…
 
そして……〝最後の消滅〟が始まる。
 
 
※DISAPPEARANCEシリーズ最終章です。
 故に過去作品を見てないと分からないとこがしばしば出るかもしれません。
 
☆☆☆☆☆過去作紹介☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・第1作目【DISAPPEARANCE】>>[225]
  ――そこは人類が滅亡した新世界。かつて人類を愛した者達と、憎んだ者達の戦争。
  ――その果てにある「モノ」とは―――――――
  
  シリーズ1作目。
  人類が滅亡した世界で戦うメダロット達の
  愛とか、友情とか、復讐とか、その他もろもろが交差する群像劇
 
・第2作目【REAPPEARANCE】>>[429]
  ――あの戦争から2年の月日が経った
  ――ようやく平和を取り戻した世界に大事件が巻き起こる
  ――そしてあの仲間達が…
  ――〝再び現れる〟

  DISAPPEARANCEから2年後の世界を描いたシリーズ2作目。
  N・G・ライトの復活に執念の炎を燃やすF・G・シャイン
  彼女によって引き起こされた事件は、大戦の勇者達による壮大な同窓会となる
 
・第3作目【APPEARANCE of TRUTH】>>[786]
  ――あの戦争の3年前
  ――世界を駆け巡った者たちがいた
  ――今…〝真実の姿〟が現れる

  DISAPPEARANCEの3年前を描いたシリーズ3作目。
  エデン軍リーダー直下諜報部 通称トゥルースが主人公を務める
  人知れず起こり、人知れず解決された、語られることの無い黒歴史の物語
 
・【とっても分かりやすい時系列の説明】
   APPEARANCE of TRUTH
      ↑3年前             
   DISAPPEARANCE    
      ↓2年後             
   REAPPEARANCE      
      ↓5年後             
   THE END OF DISAPPEARANCE(本作)  
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
 
☆目次☆
第零話  【プロローグ】>>1
第一話  【魔の事件】>>2
第二話  【宝条一族】>>3
第三話  【主人公】>>4
第四話  【エルドラージ覚醒】>>5
第五話  【ネオ】>>6
第六話  【メダロットあらざる者】>>7
第七話  【THE END OF HOJO FAMILY】>>8
第八話  【宝条レツィア】>>9
第九話  【プロト】>>10
第十話  【死神の誕生】>>11
第十一話 【次元の狭間】>>12
第十二話 【J-E-N-O-M-U-S】>>13
第十三話 【宝条レツィアの遺産】>>14
第十四話 【闇のクリスタル】>>15
第十五話 【宝条~その血の運命~】>>16
第十六話 【不幸のメダロット~THE BEGINNING OF DISAPPEARANCE~】>>17
第十七話 【クリスタルのある教会】>>18
第十八話 【大樹幻想 ~Necro-Fantasy】>>19
第十九話 【ネクロファンタジア】>>20
第二十話 【引き裂かれし永劫】>>21
第二十一話【疾きこと風の如く、徐かなること林の如し】>>22
第二十二話【侵略すること火の如く、動かざること山の如し】>>23
第二十三話【THE END OF DISAPPEARANCE】>>24-25
第二十四話【激動の七日間】>>26
第二十五話【とある科学の超天使砲】>>27
第二十六話【ストーンオーシャン】>>28
第二十七話【スターダストクルセイダース】>>29
第二十八話【破滅への使者】>>30
第二十九話【十字架ノ墓】>>31
第三十話 【Love Grows】>>32
第三十一話【My Diamond】>>33
第三十二話【クリスタルワールド】>>34
第三十三話【The Extreme】>>35
第三十四話【ダイヤモンドは砕けない】>>36
第三十五話【Doppio】>>37
第三十六話【絶対支配】>>38
第三十七話【Pure Heart】>>39
第三十八話【ダブルアーツ】>>40
第三十九話【スティール・ボール・ラン】>>41
第四十話 【ボーダーオブライフ】>>42
第四十一話【ロケットでつきぬけろ!】>>43
第四十二話【有頂天変~Wonderful TRUTH】>>44
第四十三話【REAPPEARANCE】>>45
第四十四話【アルティメットトゥルース】>>46
第四十五話【この世界に残された最後の希望】>>47
第四十六話【ジャスティスブレイカ】>>48
第四十七話【黄金の風】>>49
第四十八話【RED ZONE】>>50
第四十九話【ビッグブロックの決戦】>>51
第五十話 【FINAL FANTASY】>>52-53
第五十一話【光を求めて】>>54
第五十二話【光の流法】>>55
第五十三話【バイツァ・ダスト】>>56
第五十四話【戦闘潮流】>>57
第五十五話【Shout!】>>58
第五十六話【最後の闘い】>>59
第五十七話【ファントムブラッド】>>60
最終話  【破】  >>61
ホントの最終話【謎】>>62
作者談【ライナーノート~元ネタとか裏話とか言い訳とか~】>>63-65
 



Re: THE END OF DISAPPEARANCE ( No.56 )
日時: 2013/04/02 06:41
名前:

第五十三話【バイツァ・ダスト】
 
 
『彩りましょう物語を』

全メダロットを消滅の危機から救ったワンダを〝初代主人公〟と捉える場合、それの対極の存在として、全メダロットを消滅させようとした〝初代ラスボス〟が存在する。

『みんなで防ごうイイ所取り』

ラスボスであるその男は当然、主人公ワンダによって打倒され、死んだ。それがラスボスの宿命。

『宝条ルクを愛で包み込む何気なるギャンブラー』

その男は今、ビーストマスターの目の前に現れた。

『死神ヴァレン、ただいま参上!!』

その名はヴァレン。その他、ジョーカード、プロトと言った別の名前も持つ。
彼を目の前にしてビーストマスターはショックを受け、思考が止まった。
 
しかし、落ち着き直してよくよく考えてみれば、それほど驚く事でもないのではないかとビーストマスターは思い直す。
ここは生と死の狭間。生も死も曖昧な状態となる空間。
ならば、死んだその男もここに存在できるはず。
 
ビーストマスター:「英雄……ジョーカード……」
 
ビーストマスターは静かに彼の名を口にする。
ジョーカードと呼ばれたその男、愛称ではヴァレンと呼ばれる男はちょっと散歩にきたくらいのテンションで応じる。
 
ヴァレン:「おーっす何気に久しぶりだなー」
 
ラヴドを創設した3人のうちの1人、N・G・ライトを倒したラヴドの英雄、全メダロット消滅を目論んだ初代ラスボス……さまざまな肩書きを持つ男だが、実にフランクだ。
 
ビーストマスター:「どうしてここに?」
 
ヴァレン:「いやだから、何気に」
 
ビーストマスターは溜息をつく。
相変わらずこの男の行動はよく分からない。
 
ビーストマスター:「何の用事もなく、こんなところまで来たんですか?」
 
ビーストマスターの質問に、ヴァレンはブリッジをしながら答える。
結構キモかったが、ビーストマスターはあえてそこに触れなかった。
 
ヴァレン:「あーそういや何気に用事あったわ。お前に言いたい事が2つあるんだわ」
 
ビーストマスター:「言いたい事?」
 
ビーストマスターは少し期待した。
ヴァレンはかつてネオ実験の最初の被験者、プロトとしてネオを移植された存在だ。
彼がここにいるという事はジェノムス同様に、生と死の狭間への扉を開いて来たという事。
その扉を開く方法を教えてくれるのかもしれない。
 
だが、ヴァレンの〝言いたい事〟はビーストマスターの期待を大いに裏切るものだった。
 
ヴァレン:「まず1つ目……」
 
ヴァレンは神妙な顔をしながら、人差し指をピンと立てると、静かに、低い声で言った。
 
  
ヴァレン:「バグ技でけつばんを作る方法だ」
 
 
ビーストマスター:「それはいいです」
 
ヴァレン:「まず重要となるのがセレクトボタンで……」
 
ビーストマスター:「聞きたくないです」
 
ヴァレン:「あと道具の数も何気に重要だ……」
 
ビーストマスター:「あの、だからいらないですから」
 
ヴァレン:「ナニゲラァァァァァスッ!!!!」
 
ビーストマスター:「グァッ!?」
 
神妙な顔で、微妙な事を語りだしたかと思えば、ヴァレンは突如、奇妙な声を上げてビーストマスターを思いっきり殴りつけた。
 
ビーストマスター:「な、何を……!?」
 
ヴァレン:「キレがない……」
 
ビーストマスター:「…………はぁ?」
 
ヴァレン:「 ツ ッ コ ミ に キ レ が ね ー ん だ よ ! ! 
     そ ん な ツ ッ コ ミ で 主 人 公 気 取 っ て ん じ ゃ ね ぇ ! ! 」
 
いきなりキレだすヴァレン。
そして、困惑するビーストマスター。
 
ビーストマスター:(助けて下さい……ワンダさん……)
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
 
ワンダ:「救いようがないわね」
 
ジェノムス:「それはこちらのセリフだ」
 
ジェノムスとワンダの睨みあい、そして煽り合いは続いていた。
この間、両者、戦いと呼べる動きは無い。
当然お互いに警戒はしているが、両者、簡単には攻撃をすることが出来なかった。
 
その中でもジェノムスは何か違和感を感じていた。
 
ジェノムス:(ワンダの拳の表面がわずかに擦り減っている……原因はおそらく私を殴った事
     つまり、ワンダは私を攻撃する代わりに自分の体を犠牲にする必要がある。しかし……)
 
ワンダは確かにジェノムスを鋭い目線で睨んでおり、戦意があるようだ。
ジェノムスの動きを1ミリたりとも見逃さないかのような集中した目だ。
それでも……
 
ジェノムス:(先ほどまであった〝殺気〟を感じない……殺気を消して戦えるのか?)
 
ジェノムスはその違和感から、ワンダの動きに全神経を集中させていた。
ワンダが何をしようとも対応できるよう、彼女の一挙一動見逃さないように。
 
しかし、それが仇となった!
 
ジェノムスにとっての天敵ワンダに意識を向けすぎていたが故に、彼は自らの背後に迫る殺気に気が付くのに一瞬遅れてしまったのだ。
 
キィンキィンキィンキィン……!
 
ジェノムス:「……ハッ!?」
 
ジェノムスは振り返る。
そこにはワンダとは比べ物にならないほど巨大な光が彼に迫りつつあった。
ジェノムスを倒すために生まれた兵器、シスターワンダによる光線だ。
 
ジェノムス:(なるほど……ワンダめ、最初から自分で殺す気は無かったという事か!)
 
今から、羽ばたき、体を移動させて回避するのでは間に合わない。
ようやくジェノムスに致命傷となる攻撃が……!
 
キィィィン!!
 
シスターワンダの光線がジェノムスを包み込むように通過する。
一緒になってワンダも飲み込まれるが、この光線にはメダロットにとっては癒しエネルギーとなる為無害だ。
 
ワンダ:「よしッ!」
 
ワンダは拳を握りしめて喜ぶ。
あの状況からではこれをかわすことなど不可能だろう。
 
が、駄目。
 
シ ュ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … … ! 
 
ジェノムス:「今のは本気で危なかったぞ……!」
 
ジェノムスがワンダの頭上に現れる。
光線に包まれる直前、先ほど見せたジェノムスは次元の狭間の応用を使っていた。
すなわち、あらかじめ次元の狭間を展開しておいた輪っかを放りなげ、そこへ空間移動したのだ。
 
ワンダ:「……ッ!!」
 
絶対はずすことの出来ないはずの決死の一撃をかわされ、ワンダは青ざめる。
それと同時に、こうなれば自らが犠牲となってでもジェノムスを止めるしかないと今一度覚悟し直す。

シスターワンダの光線は、この場を通過し遥か彼方へと消えて行った……はずだった!
しかし、意外や意外にも!
その光線はこちらへ戻ってくきていた!!
 
ジェノムス:「な……何ィ!? ブアアアルルアァァァァ!!!」
 
そして、今度こそ、間違いなく、その光線はジェノムスに直撃する。
ジェノムスが光線を受けながら断末魔をあげるのをワンダはポカーンとして見ていた。
何が起こったのか?
 
これは同盟軍が元々考えていた作戦ではない。
シスターワンダを発射すると聞き、急遽ラヴド側で発案された作戦だ。
この作戦は、この戦争におけるブラックメイルの最高の作戦であると誰しもが思った。
しかし、実際にはブラックメイルを名乗る、1人の女探偵の発案したものだという事はあんまり知られない。
 
ワンダは振り返り、シスターワンダが跳ね返ってきたその先を見る。
 
ナギサ:「ジェノムス……これが君の運命、デスティニーだ!」
 
ワンダ:「ナ、ナギサさん!!」
 
そこには空中に放り出されたナギサの姿が。
 
そしてその下の方を見てみると、ベビーをはじめとする同盟軍の飛行型、浮遊型メダロットがまるで地上からバケツリレーをするかのように点在している。
ラヴド側の司令官は、万が一シスターワンダが外れたときの事を考え、急遽、この世界で最も精密な反射のできる存在であるナギサを空中へ運ぶことを指示したのだった。
 
予定以上に戦艦の救援作業が早く終わった事を利用した、司令官の機転を利かせた作戦。
その作戦のお蔭でナギサはこの戦いにおいて、ジェノムスに最大のダメージを与えたという大きな存在となった。
当初の予定ではワンダかビーストマスターが最大の戦力と考えられていたにも関わらず。
 
ワンダはジェノムスを見た。
まるで燃え尽きた灰の様に真っ白になったその姿を見て勝ちを確信した。
あの光線はネオを浄化し、メダロットに扱えるように変貌させるのだが、全身がネオであるジェノムスにとっては、逆に全く扱えないように変貌させられてしまったという事。
例え意識があったとしても、もはやまったく身動きが取れないだろう。
 
 
ジェノムス:「……グ……ズ……ッ……」
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
ビーストマスター:「もっと、何か、為になる事を言いに来たのではないのですか?」
 
意味不明過ぎるヴァレンから逃げ出したい気持ちのビーストマスターだったが、逃げる事も出来ないので仕方が無く、ヴァレンとなんとかまともな会話をしようと試みた。
 
ヴァレン:「為になる事?」
 
ビーストマスター:「たとえば、ここから出る方法とか」
 
ヴァレン:「何気に知らんけど?」
 
ビーストマスター:「じゃあどうやってここまで来たんですか!?」
 
必死に話すビーストマスターに対して、ヴァレンは何ともやる気がなさそうに話す。
今だってそうだ。
一生懸命に一人でギニュー特戦隊のポーズをとろうと躍起になりながら会話している。
 
ヴァレン:「俺は死人だからな、〝死の世界〟への扉しか開けねえ。〝生の世界〟への戻り方は何気に知らん!」
 
ビーストマスター:「な、なるほど……」
 
掴めない男である、とビーストマスターは思った。
ふざけていたかと思えば、急にもっともらしい事を言って、ビーストマスターを納得させる。
しかし、そうなるとビーストマスターの興味はヴァレンが言いたいことが〝2つ〟あると言った点である。
1つ目は非常に残念ながら、初代ポケットモンスターにおける有名なバグポケモン:けつばんの作り方だとしよう。非常に惜しまれるが。
ならば、2つ目は何なのか?
 
ビーストマスター:「あの、言いたいことが2つあると言っていましたが?」
 
ヴァレン:「おぉ! それな! それそれ!!」
 
ヴァレンはよくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに嬉しそうな顔をしたかと思うと、右腕のマーブラーをビーストマスターに向ける。
そして、マーブラーの袖部分から複数の銃口が現れると、先ほどとは違う、邪悪な笑みを浮かべる。
 
 
ヴァレン:「  負  け  て  死  ね  」
 
  
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
 
ジェノムスは全身の自由を奪われ、空中に浮かんでいることが出来なくなり、落下を始める。
その姿をほっと胸をなでおろして見ていたワンダであった。
 
しかし、ワンダは見た。
 
真っ白になっていたはずのジェノムスの体の右腕部分の色が戻りつつあることを。
 
ジェノムス:「今のは……相当効いたぞ……メダロットめ……」
 
かすれたような小さな声を出し、ジェノムスはその目を再び光らせた。
浄化の光がネオをメダロットに変換してしまうのだとすれば、ネオとはメダロットを浸食していくもの。
ジェノムスは自分に残されたわずかなネオを種にメダロット化された自分の体を徐々にネオへと戻していたのだ。
しかし、これには大きなエネルギー消費を伴う。
出来るだけエネルギー消費を抑えて戦いたかったジェノムスにとって大きなダメージである事に変わりは無いのだ。
 
そして、ジェノムスは思う。この戦いにおいて、ジェノムスがダメージを受けたのは3回だ。
そのうちの1回は虚をつかれ、ワンダの右ストレートを食らった事。
そして、残りは〝反射〟されたワンダのレーザーと、〝反射〟されたシスターワンダの光線。
つまり……
 
ジェノムス:「このジェノムスの最大の敵は、ネオを持つビーストマスターではない……ッ!
      宝条レツィアの遺産ワンダでもない……ッ!!」
 
ジェノムスはなんとか復活させた右腕を構える。まだ脚部や左腕が完治していないが、それよりも優先して攻撃する対象を見つけたのだ。
 
ジェノムス:「 貴 様 こ そ が こ の ジ ェ ノ ム ス の 最 大 の 敵 だ ! 反 射 使 い !  ナ ギ サ ! !」

ジェノムスの右腕から紫色の光線が発射される。
おそらくメダロットで言う所のビームに該当すると思われるが、ミサイルが核兵器クラスの威力にまでなっていたことを考えると、このビームを食らえばただでは済まないと思われる。
 
ナギサ:「……ッ!?」
 
ナギサは落ちながら反射の壁を展開するが、ネオの攻撃は反射出来ない事はすでに分かっている。
あっさりと壁は破られ、その光線はナギサを貫く。
するとナギサは木端微塵となる。粉末レベルにまで粉砕されてしまう。
 
ワンダ:「 ナ ギ サ さ ぁ ぁ ぁ ぁ ん ! ! ! ! 」
 
しかし、その直後、その粉末が再び集まる。ナギサを再形成する。
その原因はワンダだ。ワンダがナギサを抱きしめた。癒しエネルギーの塊と化したその体で。
かつて、たったの一滴で、死亡した宝条ルクを一時的とはいえ蘇らせたのだ。
体全身を以て、人間より生命力のあるメダロットを再生する事も、死ぬか死なないかの間際であれば可能だ。
 
それを見てジェノムスはほくそ笑んだ。
たしかにナギサの殺害には失敗した。しかし、それより大きな功績があった。
 
ナギサの回復にエネルギーを使ったワンダは体の半分近くが失われていた!
 
  
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
 
ヴァレン:「お前、〝いっそ死にたい〟とか思っただろ? 甘いんだよボケ!!」
 
ビーストマスターがマーブラーからの射撃を防御すると、ヴァレンは左腕のスバルで剣を握り切りかかる。
 
ヴァレン:「俺は生前2回、自殺を試みたが両方何気に阻止された!! そして、それは正しかった!!
     何故ならば、俺はまだ本気で負けていなかった、負けを認めていなかったからだッ!!!」
 
ビーストマスターは脚部のコードでぐるぐる巻きにしてヴァレンのスバルの動きを止める。
 
ヴァレン:「そして、ワンダに負けた時、あの時俺は心から負けを認め、死んだんだ。
     お前は認めたか? ジェノムスに負けたと? ……まだだろーがッ! だからこそ俺は何気に言うぜ!」
 
しかし、ヴァレンは左腕をコードで拘束されたそのままの状態でビーストマスターを蹴る。蹴り上げる。
 
ヴァレン:「 負 け て 、 死 ね ! ! ! 」
 
ビーストマスターは顎のあたりを蹴り上げられ、数メートル飛んでから、仰向けに地面に倒れる。
ヴァレンの言葉をかみ締めてるように、頭に焼き付けてビーストマスターは言う。
 
ビーストマスター:「……一つ言っていいですか?」
 
ヴァレン:「……なんだ?」
 
ビーストマスター:「……それ、攻撃しながら言う必要ありましたか?」
 
ヴァレン:「……………………てへぺろっ♪」
 
ビーストマスター:「 や っ ぱ り 必 要 無 か っ た ん で す ね ッ ! 」
 
ヴァレン:「おぉ~何気に良いツッコミだ」
 
ヴァレンはすっかり戦闘態勢を解いていた。そして、ビーストマスターのツッコミに拍手をした。
ビーストマスターは呆れながらも立ち上がる。
 
ビーストマスター:「……分かってますよ。私はまだ負けを認めていないし、死ぬ時じゃない」
 
ヴァレン:「そーだそーだー! 負けて死ね!」
 
ビーストマスター:「……レツィアさんとの約束もありますからね」
 
ビーストマスターの顔が、先ほどの彷徨っていた時の顔とうって変って希望を持った表情になった事を確認して、ヴァレンは満足そうに言った。
 
ヴァレン:「お? 〝宝条レツィアただ一人の英雄〟とかにでもなるつもりか? 何気に好きだぜそういうの」
 
ビーストマスター:「違いますよ」
 
ヴァレン:「ん?」
 
ビーストマスターは即座に否定した。たしかに彼は戦いの後、宝条屋敷の地下のあの装置の電源を落とす約束をしている。しかし、それよりももっと大きなものが、守るべきものが彼にはある。
彼はほんの数か月前まで、ラヴドの国王だったのだから。
 
ビーストマスター:「私が目指すものは〝宝条レツィアただ一人の英雄〟ではありません……」
 
ビースマスターはヴァレンの目を見て言う。
あえて、〝ヴァレンだからこそ〟はっきりと言い放った。
凛とした目で、胸を張って。
 
ビーストマスター:「 私 は 〝 ラ ヴ ド の 英 雄 〟 に な り た い の で す 」
 
 
シ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … … … …
 
 
その瞬間、ビーストマスターの背後の空間に亀裂が入る。
ちょうどメダロット1体なら入れるくらいの大きさ。
生と死の狭間からの出口、生の世界への帰路だ。
ヴァレンはつまらなさそうな目をして、ビーストマスターに背を向けた。
 
ヴァレン:「……ケッ何気につまんねー奴。 さっさと行って来い、ほんでもって負けて死ね!
    〝新主人公〟にして〝初代メダロットのラスボス〟ビーストマスターさんよお……!」
 
ビーストマスターは無言振り返り、出口に足をかけた。
その時、小さな声で「ありがとうございます」と言った。
それが聞こえたのか聞こえなかったのかは、分からないがヴァレンは黙っていた。
 
 
ビーストマスターが脱出し、生と死の狭間に一人残されたヴァレンは呟く。
誰に言いたいわけでもなく、一人で呟く。
 
 
 
ヴァレン:「〝ラヴドの英雄〟……そんな称号何気にくれてやる」
 
 
 
『オレは〝宝条ルクただ一人の英雄〟になれれば……それで構わない』
 
 
 
そして、ヴァレンもまた、この生と死の狭間から姿を消した。
彼もまた、彼のいるべき場所へと、戻ったのだ。
 
 

Re: THE END OF DISAPPEARANCE ( No.57 )
日時: 2013/04/08 05:09
名前:

第五十四話【戦闘潮流】


ブラックメイルは竜とタインがケフクージャを倒して間もなく、竜に軍の指揮を任せて、自分はまだ外で戦い続けている死神達の殲滅に向かった。
その時用いた言葉は適材適所。
考える事が苦手なブラックメイルは戦い、考える事が得意な竜に指揮を指せた方が良いという意味だ。
 
しかし、現実にはこれは方便だ。
ブラックメイルは戦っていなければ、ある事を延々と考えてしまうために、とにかく体を動かしたかっただけなのだ。
 
今はすでに、トゥルースによってSUPENAGUが機能停止し、死神達の動きも完全に止まった。
もうブラックメイルが戦う必要はない。
だから、また彼は考えてしまう。
先ほど、生と死の狭間に閉じ込められたと聞く、ビーストマスターの事を。
 
 
ブラックメイル:「……やっと、やっとだったのにぃ~…よッ……」
 
 
初めてブラックメイルとビーストマスターが顔を合わせたのは、アークビートルDがラヴドリーダーをしていた初代ラヴドの作戦会議だった。
ティレルビートルに格闘の才能を見出され、ラヴドに入隊させられた彼は、その作戦で最前線で戦う手筈になっており、ビーストマスターはその援護射撃をする手筈になっていた。
「よろしくたのむぅ~…ぞッ」と大きな声であいさつしたブラックメイルにビーストマスターは「何ですか、この無骨で、がさつで、小汚い男は?」と言った。
最悪の出会いだった。
それ以来、しばらく2人は同じ任務につく事はなかった。
 
だが、ある出来事をきっかけにブラックメイルはビーストマスターのそばを離れられなくなった。
それこそが、ビーストマスターのラヴドでの初めての暴走だった。
別々の任務だったが、敵を追いかけるうちに偶然、ブラックメイルはビーストマスターの担当している任務の領域まで踏み込んでしまった。
それでもかまわず敵を追い続けたが、その敵は茂みの向こうからいきなり現れたビーストマスターと、頭と頭をぶつけてしまう。
 
そして、ビーストマスターは暴走した。
 
ブラックメイルは野生の勘で、頭を殴って暴走を止めたが、ビーストマスターはほんの数十秒の間に、その辺りは全て炭に変えていた。
その後、ブラックメイルはアークビートルDに直談判し、ビーストマスターと同じ任務ではなくとも、近い任務地に送ってもらうようにした。
そうして何度もビーストマスターの暴走を阻止してきた。
 
そうしているうちにビーストマスターもブラックメイルも持ち前の戦闘能力のおかげで、軍の中で名をあげていた。
であった当初こそ最悪の仲であった2人だったが、流石にお互いの実力は認め始めたらしく、以前ほど仲の悪い間柄ではなくなっていた。
 
そうこうしているうちに2度目の戦争がはじまり、アークビートルDが死に、ティレルビートルが死に、ビーストマスターがラヴドのリーダーとなる。
リーダーという重圧に顔から疲労の色を浮かべるビーストマスターをブラックメイルは陰ながら支え続けた。
そして、戦争が終わった後、ビーストマスターから言われた。
「初めて会った時は失礼な態度を取り、申し訳ありませんでした。 これからラヴドとエデンは国としてやっていこうと思います。どうかブラックメイルさんの力をかしてはいただけないでしょうか」
あの嫌味で、お高く留まっていた男が、ブラックメイルに丁寧に頭を下げてこう願い出たのだ。
ブラックメイルは背筋が猛烈に痒くなるのを我慢しながら、了承した。
 
ラヴドリーダーになり、さらにはラヴド国王になり、ビーストマスターは変わった。
心から国王として民の幸せを考えていたし、凶悪な事件に本気で頭を抱え、知力を振り絞っていた。
破壊を得意とし、どこかしら自己中心でナルシストなところのあった昔とはうって変って、この男は成長していた。
ようやく国の王として、本気で国民を愛する事が出来るようになっていた。
 
 
そんな時に起きたのが、今回の国王暴走事件であった。
 
 
ブラックメイル:「仮に戦争に勝ってもあいつの居場所が無いなんて……残酷すぎるんじゃねぇ~…かッ?」
 
ビーストマスターは生と死の狭間に閉じ込められたと聞いている。
いったいそれがどういうものなのかよく分からないが、ネーミングからして、完全に死んだわけではなさそうだ。
しかし、心配であることに変わりは無い。
動かなくなった死神達の肢体の山の中央で、ブラックメイルは溜息をついた。
 
ブラックメイル:「…………ッ!?」
 
その時、ブラックメイルは遥か遠くに〝何か〟の気配を感じた。
具体的に何なのかは分からない。
しかし、ブラックメイルの野生の勘が言っている。
〝何か〟が帰ってきたのだと。
 
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
 
ワンダ:「ウッ……グァ……」
 
ナギサ:「ワ、ワンダ!! どうして……」
 
ナギサの治癒に体の半分を使ってしまったワンダは飛行し続ける事も難しくなっていた。
しかし、ワンダは満足そうに微笑む。
 
ワンダ:「〝どうして〟という問いに対する、答えはただ一つ……
    〝私、ナギサさんいないと泣いちゃうから〟…………なんて……ね……」
 
ワンダは初代主人公だ。
しかし、やはり普通の女の子でもある。
戦争の為、戦いの為、ラスボスを倒す為、そんな理由の為にナギサを見殺しにする事は出来なかったのだ。
 
ナギサを抱えながら、よろよろと高度を落とし始めるワンダ。
辺りを飛んでいた同盟軍のメダロットが、あわててワンダの体を支える。
もはや、ワンダは戦える状態ではない。
 
 
ジェノムスはそのワンダの様子を落下しながら見ていた。
そして、ほくそ笑む。
すでに右腕と頭のネオの浸食は完了している。
あとは脚部と左腕の浸食が終われば、今度こそ、ジェノムスは世界の頂点に君臨できる。
シスターワンダによる光線を浴びた時はあやうく死にかけたが、宝条レツィアの遺産ワンダが戦えなくなったこの状況は、ジェノムスにとって最大のチャンスであった。
 
 
ところがどっこい。
そう簡単に、ジェノムスの思惑通り事が運ぶわけがない。
 
 
シゴゴゴゴゴゴ……
 
 
ジェノムス:「……まさか!」
 
ジェノムスの下方の空間に裂け目ができる。
その裂け目が何なのか、ジェノムスにははっきり分かった。
そして、そこから誰が出て来るかもだ。
 
ジェノムス:「ま、まさか……貴様までも、生と死の狭間を行き来できるようになるとは……ッ!!」
 
生と死の狭間から現れし者、それを見たワンダは思わず歓喜の声を上げる。
 
 
ワンダ:「ビーストマスターさんッ!!」
 
 
ビーストマスター:「 う お お お お お お お お お お お お お お お お ! ! ! ! 」
 
 
ビーストマスターは帰還した!!
そして、その姿を見た時、ワンダは、そしてナギサは、喜ぶと同時にハッとした。
 
彼の姿は、生と死の狭間に行く前と、戻ってきた後で変わっていた。
変わっているといってもほんの一部分だけだ。
彼の背中に、世の果てに似ている〝漆黒の翼〟が生えているだけだ。
 
それだけの変化であるが、その翼の意味を知る者には、それだけの変化に大きな意味を感じさせる。
その翼は、かつて、〝ラヴドの英雄〟と言われた男が生やしていた翼と全く同じものなのだから。 
 
ジェノムス:「……チィッ!!」
 
生と死の狭間から現れ、真っ直ぐにジェノムスに向かって飛んでいくビーストマスター。
それを撃ち落とそうと、ジェノムスは先ほどナギサに向けて放った紫色の光線を、今度はビーストマスターに向けて放つ。
 
ビーストマスター:「まだ……負けません!!」
 
ビーストマスターはそれに対し、デスビームを撃って相殺する。
二つの強大なエネルギーがぶつかりあい、凄まじい衝撃波が生まれ、脚部の完治していないジェノムスはその衝撃はで上空へ吹き飛ばされる。
 
ワンダ:「キャアァーーーー!!」
 
衝撃は当然辺りにいたメダロットにも影響する。
ワンダ達もまた吹き飛ばされた。
 
ビーストマスター:「ワンダさん!」
 
ビーストマスターは、吹き飛ばされたワンダに向かって飛ぶ。
しかし、ワンダをしっかりつかんで離さなかったナギサが叫ぶ。
 
ナギサ:「大丈夫…ノープロブレムだよビーストマスターさん! 落下の衝撃は僕の心の壁で和らげる!!
    だから、ワンダは僕に任せてジェノムスを……ッ!!」
 
 
ワンダ:「違うわ、ナギサさん」
 
 
しかし、ワンダはナギサを止める。
決してナギサの反射を信用していないわけではない。
いや、むしろ絶対の信頼を置いているし、ワンダはナギサに助けてもらう気なのだ。
では何が違うのか。
それは、ビーストマスターはワンダを助ける為にこっち来ているわけでは無いという事だ。
 
ワンダは残った片腕を伸ばし、手を開く。
ビーストマスターもまた、片手を伸ばし手を開く。
 
パシィッ!!
 
そして、ワンダとビーストマスターは互いの手のひらをぶつけあい、タッチをした。
乾いた、心地よい音が響く。
 
 
ワンダ:「後は任せたわよ、〝新主人公〟!」
 
 
ビーストマスター:「はい、今までありがとうございました〝初代主人公〟!」
 
 
ネオを制する為に生まれたワンダ。
ネオを持つヴァレンを倒したワンダ。
ネオを持つビーストマスターを浄化したワンダ。
完全なるネオ、ジェノムスと対峙したワンダ。
 
彼女のネオと〝戦闘〟し続けるその運命は、〝潮流〟のようにビーストマスターへと流れつき、そして継承された!!
 
戦闘の潮流を受け取ると、ビーストマスターは空高くへ吹き飛んだジェノムスの元へと更に高度を上げて飛ぶ。
 
 
ジェノムス:「チィッ!」
 
ジェノムスはナギサを葬りかけたビームをビーストマスターへ撃つ。
ビーストマスターは再びそれをデスビームによって打消し、更にスピードを上げて飛ぶ。
 
ビーストマスター:「そんな危険な攻撃を使う戦闘……ここではしないで頂きたいですね」
 
ビーストマスターは脚部のコードをジェノムスに巻き付ける。グルグル巻きにする。
だが、ジェノムスもおとなしく拘束されるつもりはない。
腕からビーストマスター同様にコードを伸ばし、ビーストマスターをグルグル巻きにする。
ビーストマスターをそれを振りほどこうともしない。
ただ、ひたすらに高度を上げ続ける。
 
ジェノムス:「貴様……まさかッ」
 
ビーストマスターとジェノムスはお互いにコードでつながったまま、どんどんと高度を上げていく。
 
ビーストマスター:「ううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
 
そして、
 
ジェノムス:「ぬうおおおおおおおおおおあああああああああああああああああ!!!!」
 
メダロットを超越したネオの飛行能力は、
つ い に 大 気 圏 外 に 飛 び 出 し た ! ! 
 
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
コスモス:「う、宇宙へ……」
 
カヲスが勝手に打ち上げた人工衛星から得られた画像を見てコスモスは唖然としていた。
安堵と不安が同時にくる奇妙な精神状態だった。
ひとまず、ビーストマスターはこの星からジェノムスを追放した。その安堵。
しかし、ビーストマスターがジェノムスに敗北すれば、ジェノムスは再びこの星へ帰還する。その不安だ。
 
『月……か……』
 
コスモスの元へ通信が入る。
その相手はカヲスだ。
 
『コスモス……すまないが………シスターワンダは…月までは……届かん………』
 
コスモスはハッと我に返って応答する。
宇宙へとジェノムスを連れて行ったビーストマスターの行動に、自分の立場を忘れていたのだ。
 
コスモス:「わ、分かりました。 ジェノムスが帰還する事を考慮して発射準備をお願いします。
    …………それにしても月まで行くとは……」
 
次元の狭間だとか、生と死の狭間だとか、非現実的な体験に比べれば、月や宇宙なんていうのは実に現実的なものだ。
しかし、それでも宇宙までメダロットが一人で行けるとは……ネオとはどんなに強い存在なのか、とコスモスは溜息をついた。
 
『月の……メダロット帝国……』
 
コスモス:「え? なんですって?」
 
カヲスが何かをつぶやいた。コスモスは疑問に思い聞き返す。
しばらく、カヲスは何かを考えていたが、やがて口を開いてこう言った。
 
『昔……月にはメダロットだけの…帝国があった……。 その帝国は……一時は人間にこき使われている…メダロットを……解放しにこの星へ……襲撃した事があるらしい……。結局…諦めて月に…帰ったらしいが』
 
コスモス:「そ、そうなんですか?」
 
『……その歴史は人間側に……抹消されている…がな………』
 
コスモス:「という事は、今あそこでビーストマスターさんとジェノムスが戦えば大変な事に……」
 
『いや…その帝国はすでに滅んだ………』
 
コスモス:「滅んだ?」
 
『あぁ……アガタヒカルやテンリョウイッキ達の死から…数年後……人間によって…秘密裏に滅ぼされた……
 人間達にとって………かつての月のメダロットの襲撃は……恐ろしかったのだろう…………』
 
コスモスはその話を聞いて不思議に思った。
カヲスはこの星で生まれたこの星のメダロットだ。
そして、人間達とはまったく交流することなく今日まで生きてきた。
どうしてそんな話を知っているのだろう?
人間によって秘密裏に滅ぼされた月のメダロット帝国を。
 
コスモス:「カヲス様、どうしてそんな事を知っているのです?」
 
『…………聞いた話だ』
 
コスモス:「聞いたって……?」
 
『昔のエデンには……月のメダロットの生き残りがいた……そいつから…聞いただけだ………』
 
コスモス:「その方は今は?」
 
『…………戦死したさ』
 
コスモス:「……そうですか」
 
コスモスはそれ以上カヲスを言及する事はなかった。
 
 
ともかく、ビーストマスターは誰にも迷惑のかからない戦場として、宇宙を選んだ。
今はそれだけ分かっていれば、それでいいのだ。

―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
 

ジェノムス:「これが……メダロットどもを守る為に出した貴様の答えか!」
 
ビーストマスター:「さぁジェノムス……ここが最後の戦場です!」
 
2人は宇宙空間へ飛び出し、そのままのスピードで月面に直撃する。
その衝撃で、互いの拘束が緩む。
ビーストマスターはジェノムスの拘束が緩んだすきに、コードから逃れ、距離をとる。
ジェノムスもまた同様に距離を取る。すでにジェノムスは全身にネオを浸食させる事を完了させており、ここからは普通に戦えるはずだ。とはいえ、シスターワンダによって受けたダメージや、浸食に使ったエネルギーが大きい為、全快とは言い難い。
 
ビーストマスター:「ワンダさんの続けてきた戦闘は潮流の如く私に流れ着きました。 決して無駄にはしない……」
 
 
 尚、宇宙空間では空気が無いため、空気の振動で音を伝える事は出来ない。
しかし、2人は電波で互いの意志を伝えていた。
 
 
ジェノムス:「 来 る が い い ! 下 等 な る メ ダ ロ ッ ト よ ォ ォ ォ! ! 」
 
 
 
ビーストマスター:「 あ な た は 私 が ハ カ イ ス ル ゥ ゥ ゥ ! ! 」
 
 

Re: THE END OF DISAPPEARANCE ( No.58 )
日時: 2013/04/12 13:38
名前:

第五十五話【Shout!】
 
ビーストマスターとジェノムス。
同じくネオを持つ者達の闘いは、宇宙へと飛び出した。
そして、この宇宙空間こそが、2人の闘いの……否、ネオとメダロットの最後の戦場となる。
 
宇宙空間ならば2人が全力でぶつかったとて被害は最小限にすむ。
ビーストマスターは自分の治める国の心配をする必要はない。
ジェノムスも自分の支配する予定の世界を気にする必要はない。
本気の本気の全力で、力をぶつけ合う事が出来る。
 
ジェノムス:「……行くぞ!」
 
そう言って、ジェノムスは核兵器級ミサイルを腕の中から取り出す。
 
ビーストマスター「……こちらこそ!」
 
だが、ビーストマスターも負けてはいない。
ビーストマスターの右腕は本来、大量のミサイルを発射できるように複数の小さめのミサイル発射口が付いている。
しかし、今、ビーストマスターの右腕には大きな発射口が1つついているだけであった。
つまり、そこから現れるミサイルもまた大型のものと言う事……。
 
ジェノムス:「 ダ ブ ル ム ー ン ! !」
 
ビーストマスター:「 デ ス ボ ム ! ! 」 
 
ここにきてネオを完全に使いこなしたビーストマスターもジェノムスに負け劣らぬ威力のナパーム弾を発射した。
核と核。炎と炎。爆発と爆発。
圧倒的な力と力のぶつかり合い。
ワンダの様な特効薬ではない。
まさしく、世界を崩壊せしめんとする毒と毒のおぞましく、単純なる力のぶつかり合いだった。
ただし、この核と核のぶつかり合いはその断片に過ぎない。
ジェノムスとビーストマスターはすでに次の攻撃の準備を終えていた。
 
ジェノムス:「 W メ テ オ ! ! 」
 
 
ビーストマスター:「 デ ス ビ ー ム ! ! 」
 
光と光。輝きと輝き。熱と熱。
再び破壊の力と破壊の力がぶつかりあい、そして相殺される。
 
ジェノムス:「 ビ ッ グ バ ー ン ! ! ! ! ! 」 
 
 
ビーストマスター:「 デ ス ブ ラ ス ト ! ! ! ! ! 」
 
重力と重力。破滅と破滅。暗黒と暗黒。
2つのエナジーが生み出す、壮絶なる亜空間が宇宙の法則を乱す。
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
ブラックメイル:「…………ビーストマスター」
 
ブラックメイルは空を見上げて、月を、いや、その近くで火花を散らす2人を見ていた。
あまりに強大すぎる力のぶつかり合いは、地上からでも確認できるほどであった。
ただし、見えるのは「何か強大な力がぶつかりあっている」というだけ。
それがビーストマスターなのかは見えない。
しかし、ブラックメイルは野生の直観ではっきりと分かった。
目で見るよりもはっきりと確信できた。
しかし、このビーストマスターの死闘を知るのはほんのわずかな者だけ。
この世界の多くの住人は空を見上げすらしないし、見上げたとしても、よくわからない光のぶつかりがみえるだけ。
誰一人として、ビーストマスターの死闘を知る者は無い。
 
ブラックメイル:「それで……いいのぉ~…かッ?」
 
 
その時、ブラックメイルの脳裏にある閃きが。
 
ブラックメイル:「……ハッ!! そうだ、そうだぁ~~~~~…ぞォッッ!!!」
 
ブラックメイルは通信機を取りだし、エデン本国のコスモスに連絡を取る。
 
『ブラックメイルさん! 職務を竜さんにおしつけて……』
 
通信に応じるや否やコスモスからのお叱りの言葉がなだれ込む。
しかし、ブラックメイルは気にせずに話す。
 
ブラックメイル:「コスモス! カヲスとトゥルースを借してくぅ~…れッ!!」
 
『……え?』
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
『外はどうなってるのかな?』
『今までのラヴドとエデンの戦争より規模がでかいんだろ?』
『オイル飲みたいなー』
『馬鹿、贅沢言ってんじゃねぇ』
 
ここはとあるシェルター。
戦争の間一般市民は各町に用意された地下シェルターの中に避難しているのだ。
シェルターには生活に必要なものは一通りそろっていたが、外の情報を得るものは一切ない。
砂嵐しか映さない大きなモニターがあるだけだ。
このモニターは戦争が終わった時に、それを伝えたり、もしくはこのシェルター自体が危険な状態になった時に避難するよう伝えるためのものであり、通常時には何もうつさない。
そのモニターに突如映像を流した。
 
『……!? おい、モニターに何か映ったぞ』
『なんだなんだ?』
『こ、こいつらって……!!』
 
そこに映っていたのは2人の男。
片方はジェノムス。
テレビ局を乗っ取り、世界中に宣戦布告をした今回の戦争の首謀者だ。
そしてもう片方は……
 
『こ、こいつビーストマスターじゃねえか……!!』
 
戦争が始まる前に暴走事件を起こした国家的大犯罪者だ。
 
『な、なんだ……なんでこいつがジェノムスと戦っているんだ!?』
 
民衆たちは騒ぎ立てる。
この現象は世界中のありとあらゆる場所で発生していた。
エデンやラヴドの擁するシェルターは当然として、全世界のテレビにこの映像が映っている。
これこそが、ブラックメイルの思いつきだ。
ビーストマスターに取り付けられた通信機から流れてくる情報、人工衛星の情報をカヲスが統合させる。
そして、トゥルースが全世界の電波をジャックしてそれを世界中に流す。
これによって、今、ビーストマスターとジェノムスの闘いは全世界に放映されているのだ。
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
ジェノムス:「驚いた……生と死の狭間に行く前とはまるで別の生物だ。 ……何がお前を強くした?」
 
ワンダとの戦いや、シスターワンダによるダメージによる効果は大きいものの、ジェノムスとビーストマスターの力は拮抗していた。
ジェノムスの計算では今の体力でも十分にビーストマスターを倒せるはずだった。
だが、実際にはそうはなっていなかった。
 
ビーストマスター:「……あの世界が私を強くするのです」
 
ビーストマスターはそう言う。
彼の遥か後方には青き星が宇宙の闇に浮かんでいた。
 
ジェノムス:「フッ……フッハッハッハハ!! 何を言っている!! あの星がお前に力を与える訳がないだろう?」
 
ビーストマスター:「そんな事はありません。私はあの世界為を思うからこそここまで闘えるのです」
 
ビーストマスターをあざ笑うジェノムスだったが、そんな事は気にも留めずにビーストマスターははっきりと言う。
ジェノムスはそれを聞いてつまらなさそうに言う。
 
ジェノムス:「このジェノムスは知っているぞ。 あの世界の心は病んでいるのだろう?
    凶悪犯罪は増加し、私利私欲の為にしか民衆は動かず、未来に希望を持たず、
    生きていながら死んでいるかのような……生と死の狭間の様な世界、何も無い世界。それがあの世界だ」
 
ジェノムスはDSの報告からこの世界の内情はある程度知っていた。
そして、この世界は彼がいくつもの次元を渡ってきた中でよくある荒廃した世界と同じ姿だった。
物理的に荒れているのではない。心が荒れているのだ。いや、荒れているどころか何もない。
夢、希望、根性、愛情、友情、誇り……民衆たちからありとあらゆる生きるエネルギーの無い世界だ。
 
ジェノムス:「あんな何も無い世界が貴様に力を与えるはずがない……そうは思わないのか?」
 
ビーストマスター:「思いません」
 
しかし、ビーストマスターは諦めない。
たしかに彼がかつて国王として治めていたあの国は、あの世界はいろいろと問題があったかもしれない。
民衆の心から活気が消えているのかもしれない。
しかし、彼は国王だった男だ。あの国を、あの世界を最も愛し、守ろうとしていた男だった。
そんな彼にしか分からないことだってある。
 
ビーストマスター:「あの世界に、私が愛した世界に何も無いなんて出鱈目です」
 
ジェノムス:「ほう、あの下らない世界に、このジェノムスの価値を理解できなかったあの世界に、一体何がある?」
 
 
ビーストマスター:「たくさん……数えきれないほどたくさんの「モノ」がありますッ!!!!」
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
『そ、そうだぜ……こんな俺にだって夢はあるぞ!』
 
とあるシェルターの中でこの映像を見ていた若者が声を上げる。
急に大声を上げたので、周り者は驚き、唖然としてその若者を見る。
 
『『『『………………』』』』
 
『そ、そうだろ? ビーストマスターの言うとおり、この世界にはいっぱい「モノ」があるだろ?』
 
しかし、沈黙はまだ続く。
その時、更に沈黙を破る声があがる。
 
;『あ、あるぞい! わしらには故郷がある……』
『そ、そうだ……リーブさんが身を挺して守った故郷の村が!』
『『すすたけ村があるぞ!!』』
 
『そうだ!』
『そうね!』
『おれにも』
『私にも』
『この世界には』
 
『『『『 た く さ ん の 「 モ ノ 」 が あ る ぞ ぉ ぉ ぉ ぉ ! ! ! ! ! 』』』』
 
民衆たちは一斉に奮い立つ。
モニターに向けて拳を翳して、あるいはビーストマスターのいる宇宙に向かって拳を突き上げて
彼ら自身の「モノ」を叫ぶ!叫ぶ!!叫び散らす!!!
 
この現象は世界中で起こった。
ビーストマスターとジェノムスの闘いを見ていた世界中のメダロットが叫ぶ。
自らの「モノ」を叫んで叫んで叫びつくした!!!
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
[ラヴド本部司令室]
 
タイン:「俺はさり気に世界一の格闘家だからな……」
竜:「私は世界一の探偵ですからね……」
 
タイン:「次は宇宙一の格闘家になる……」
竜:「次は宇宙一の探偵になる……」
 
タイン&竜:「野望がある!!!」
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
[エデン本部]
 
コスモス:「この世界の秩序を保つ責任があります!!!」
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
[シスターワンダ制御室]
 
カヲス:「混沌から……全てを創造する………そんな楽しみがある!!!」
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
[エルドヴァラン]
 
ディスト:「大好きな人達がこの世界にはたくさんいるんだ!!!」
 
ローラ:「まだまだ妾が救えていない者がたくさんいる!!!」
 
ベビー:「ほっとけないカップル予備軍がいるんですよー!!!」
 
ナギサ:「真の平和…ピースを求める、実現させる、そんな運命…デスティニーがあるのさ!!!」
 
ワンダ:「ツッコミがいのある……馬鹿な奴らが……ま、まだまだいるからね……、へっへーんだ!!!」
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
[とあるTV局の電波塔]
 
セルヴォ:「さて、酒と女と煙草、こんだけありゃこの世界は十分だぜ!!!」
 
ビート:「気分よく寝れるベッドがあれば、とりあえず十分だな!!!」
 
デュオ:「未来の希望を育てる義務がまだまだぁるゎょん♪!!!」 
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
[ビッグブロック]
 
リーブ:「意地で守り通した、大切な、帰るべき故郷があるんです!!!」
 
レッド:「リーブの…私の…………先生の……正義ッッ!!!!」
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
[SUPENAGU墜落地点付近の森林]
 
ロケットランチ:「こんな僕で世界に貢献できる、そんなチャンスがあるんです!!!」 
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
[ウミネコ海岸周辺の謎の建物、かつてフォーパーツ:エアストのあった部屋]
 
グリークヘッド:「フォーパーツに選ばれし戦士がこの世界にいる!!!」
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
世界中で叫び声が聞こえてきた。
たくさんの場所から、色々な場所から叫び声が聞こえてくる。
どこからでも叫び声が聞こえてくる。
 
〝どこから聞こえているのか分からない〟ような叫びも聞こえてくる。
 
 
『クククク…神の残した愛がこの世界にはまだあるのさぁ!!!』
 
『神様のカリスマはまだまだあるゼ!!!』
 
『神様のもたらした安息があるんだなぁ!!!』
 
『もうファイヤーは使えないけど、ローラの中の炎はまだまだ消えてないよ!!!』
 
『フン…。さらなる高みを目指す道があるではないか!!!』
 
『キッシャッシャー!! 笑える程面白いことが山ほどあるぜ!!!』
 
『私の後を継いでくれるラヴドの指導者がいます!!!』
 
『俺の判断は間違いじゃなかったな、ビーストマスターとブラックメイルという良き後継者がいる!!!』
 
『ファッファッファ! 最高にカッコイイ理想の最期があるぜ!!!』
 
『いつか、絶対あの糞剣(ラグナロク)を超える目標がオイラにはある!!!』
 
『二次元の世界に行くアタイ的究極幻想……なんつって!!!』
 
『源氏装備を身に包む安心感、我輩にはそれがあれば良い!!!』
 
『クロの流れ弾で』
『やられたちょい役だけど』
『そんな私達にも』
『『『名誉の戦死を遂げた事実がある!!!』』』
 
『ハッ、俺の負けたワンダエンジェルこんなすごい奴だったのかよ!こんな意外性があるとはな!!!』
 
『ナッハッハッハ! 惑星は一つ減っても、盗みの極意がこの世界にはあるぜ!!!』
 
『乗馬をするという素敵な娯楽があるだろう♪!!!』
 
『カッコよくて、優しくて、強くて、そんな私の大好きな先輩たちがいるわ!!!』
 
『何気な~る……』
『素敵で、無敵な……』
『『種族を超えた愛がある!!!』』
 
『あと何気に〝本能くん〟と〝理性ちゃん〟からの伝言だ。
  「アッヒャッヒャッヒャーー!! 潰しがいのある理性があるぜーーー!!!」
  「抑制すべき本能がいます!!!」
 だってさ♪』
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
  
ブラックメイルもまた叫ぶ。叫びまくる!!!
月に向かって叫び、吼えた!!!!
 

ブラックメイル:「やれぇーービーストマスター!! ラヴドの為に!! 世界の為に!!! そして何より……
      これまでの暴走とケリをつける為、お前の帰る場所を失わない為に、
      お 前 自 身 の 為 に ジ ェ ノ ム ス を 破 壊 す る ん だ ぁ ~ … ぞ ッ ! ! ! 」
 
 
 
「究極の〝野生〟」を持つ者、ブラックメイル――――
 
直感に優れる彼は――――
 
極めて理論派な彼の友人の為――――
 
ただただ行動にでた――――
 
そして、その行動は彼だけでなく――――
 
世界全体に力を与えた――――
 
 
 
ブラックメイル:「……そんな、俺の願いがあるんだぁ~…ぞッ」
 
 
 

Re: THE END OF DISAPPEARANCE ( No.59 )
日時: 2013/04/10 08:18
名前:

第五十六話【最後の闘い】
 
 
 
 ブラックメイルの思いつきにより、世界は一つとなった。
数多もの「モノ」が叫ばれ、そしてそれはビーストマスターに力を与える。
 
ビーストマスター:「あの世界にある全ての「モノ」が私の力となるのです!」
 
ビーストマスターは再び、力強く言い放った。
 
ジェノムス:「メダロットといい人間といい……下等生物の考える事は分からんな」
 
ジェノムスにはビーストマスターの言う事を頭で理解できても、感覚として納得する事が出来なかった。
メダロットに〝究極生命体になる〟目的の価値が分からなかったように。
ジェノムスには〝誰かが力をくれる〟というものが分からなかった。
 
ジェノムスは完全なるネオだ。
そして、そのような存在は彼以外には存在しない。
ビーストマスターやヴァレンですら、ネオを持っているメダロットなのだ。
純粋にネオと呼べる存在はどの次元を探してもジェノムスだけである。
つまり、彼は永久の孤独。
自分と同じ種族、言葉で語らずとも感覚で分かり合える存在、自分と同格の存在、そんな者とジェノムスは一度たりともであったことが無かったのだ。
たとえエルドラージを組織し味方を集めたとしても、盟友ネクロデスと共に旅を続けようとも、メダロットあらざる彼には根本的に〝仲間〟というものが分からなかった。
 
 
ジェノムス:「貴様の愛するその世界は数百キロも向こうにあるのだぞ?
メダロット如きの力でここまでエネルギーを届けることができる訳がなかろう?」
 
ビーストマスター:「そう思うのなら……かかって来なさい」
 
ジェノムス:「このジェノムスを挑発する気か? ……面白い、のってやろうではないかァァーーーー!!!」
 
ジェノムスの両腕から伸びているコードが一斉に回転する。
回転したコード達はお互いに渦巻き状に絡み合い、巨大なドリルの形を形成した。
ジェノムスはビーストマスターに向かって飛ぶ。
壮絶にして、不毛であった射撃戦は諦め、今度は格闘戦に持ち込むつもりなのだ。
そもそもビーストマスターは射撃型のメダロット、格闘戦の方がジェノムスに有利なはず。
 
ジェノムス:「元々貴様だけは殺す気だった! 下等なるメダロットがネオの力を持つなどおこがましい!!
     ネオを持つ者は1人! 頂点は1人!! そしてそれは完全なるネオ、このジェノムスだッ!!」
 
しかし、次の瞬間、ジェノムスは思い知ることになる。
ビーストマスターの力を。
 
この数時間の間にビーストマスターの戦闘力は上がっていた。
ジェノムスはビーストマスターは、戦いの中で成長したのだと思った。
しかし、先ほどのビーストマスターの言葉を思い出し、考え直す。
これが力をもらった結果なのではないかと。
 
ビーストマスターは……、
 
目にもとまらぬ速さで飛び、
精密な射撃を繰り返し、
堅い意志を持ち、
脚部のコードを編み込んで盾を創造し、
その盾でジェノムスの攻撃から身を守り、
優れた直観と、
並外れた知恵によって計画的に動き、
連射できる細いビームや破壊力のある太いビームを巧みにあやつり、
力強い拳をくりだし、
 
そうやって闘っていた。
そうやってジェノムスと互角以上に戦っていた。
 
ジェノムス:(確実に強くなっている……なんだこの男は……いや、これはもはや……)
 
 
そして、ジェノムスは直観によって理解した。
 
今、ジェノムスが戦っている男はたった1体のメダロット〝ビーストマスター〟ではない。
姿形はビーストマスターだが、その戦闘力は数百、数千、数万、数億ものメダロット達。
ジェノムスの対戦相手とは〝世界そのもの〟なのだと感じ取った。
 
 
ジェノムス:「ゼェ……! ゼェ……!!」
 
ビーストマスター:「ハァッ……! ハァッ……!!」
 
ジェノムス:「大口を叩くだけの事はあったな……もはや出し惜しみをしている場合ではないか」
 
ビーストマスター:「出し惜しみですって……!?」
 
 
シ ュ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … …
  
 
ジェノムスがさっと右腕を上げると、ちょうどメダロット1体分が通れるくらいの次元の狭間が出現する。
 
ジェノムス:「今から行う攻撃が、このジェノムスの本気の一撃となるだろう……これをやり過ごせば貴様の勝ちだ」
 
そう言ってジェノムスは次元の狭間の中へと消えた。
 
ビーストマスター:「な……ッ! 逃げる気ですか、ジェノムス!!!」
 
ビーストマスターはジェノムスを追おうとしたが、次元の狭間はすぐに閉じ、追跡は不可能となった。
ここまで追い詰めて、逃げられるとは思ってもみなかった。
ジェノムスには逃げるという選択肢は無いと思っていた。
その後悔がビーストマスターに襲い掛かる。
もしかすると、ジェノムスは過去の世界へ行き、なんの警戒もしていないメダロット達を皆殺しにしてしまうかもしれない。
 
 
ジェノムス:「逃げるだと? このジェノムスが貴様らメダロット相手に逃げる訳がなかろう?」
 
 
しかし、それは杞憂だった。
 
ジェノムス:「別の次元に〝ある物〟を取りに行っただけだ……」
 
ジェノムスは帰還した。
かつて彼が出会って来た生物のなかで最も彼をおいつめた男ビーストマスターを倒すため。
過去でも、未来でもない、今、この瞬間の、この世界の、絶頂状態のビーストマスターを倒すため。
そして、その絶頂なるビーストマスターを倒すことで、自らの存在こそが、究極であると証明するため。
ジェノムスはこの世界の、この時間に帰ってきた。
 
ジェノムス:「 今 こ そ 、 決 着 を つ け て や ろ う ! ! ! 」
 
ジェノムスは右腕を振り上げ、そして勢いよく振り下ろす。
 
 
シ ュ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ! ! ! 
 

すると、宇宙を真っ二つに引き裂いたかのように、巨大な次元の狭間が存在する。
彼は、エルドヴァランごとこの世界に帰ってきたとき、何日もかけてエネルギーを全快状態に戻した。
つまり、これだけ大きな次元の狭間を開くことはジェノムスにとっても大きな負担となる。
それだけジェノムスはこの一撃に掛けていた。
先ほど彼自身が申告した通り、これこそが彼にとって最大の攻撃となるだろう。
 
 
ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ! ! ! ! 

 
ジェノムス:「見るがいい、そして絶望しろ!」
 
ジェノムスがこの世界まで運んできた〝ある物〟が巨大な次元の狭間から姿を現す。
それを見た瞬間ビーストマスターは驚愕した。
あまりの驚きに声もでず、ただただ茫然とそれを眺めているしかなかった。
 
 
ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ! ! ! ! 

 
ジェノムス:「これこそが、唯一神である、完全なるネオである、究極生命体である、このジェノムス最大の攻撃!」
 
そして、〝ある物〟はビーストマスターに向かって飛んでくる。
ようやく、しゃべれるようになったビーストマスターだったがそれでも「こ、これは……」と声を振り絞るのが限界だった。
ジェノムスの運んできた〝ある物〟の正体とは……
 

直 径 1 4 0 万 キ ロ メ ー ト ル !
 
表 面 温 度 6 0 0 0 度 !
 
中 心 温 度 は 1 5 0 0 万 度 !
 
全 て の 生 命 に エ ネ ル ギ ー を 与 え る 灼 熱 の 塊 ッ ! !
 
 
 
 
 
ジェノムス:「    〝     太     陽     だ     ッ     !     〟    」
 
 
 
 
 
その瞬間、青き星において〝夜〟は消滅した。
この宇宙に元からあった太陽と、ジェノムスが運んできた別次元の太陽。
2つの太陽によって両側から照らされることで闇夜は消失した!!
 
ビーストマスターは動くことが出来なかった。
怖気ついて足がすくんだわけではない。
自らの意志で動かなかった。
 
この太陽をよける事は今のビーストマスターなら容易い。
しかし、もしも彼がこれを避けてしまえば、太陽は彼の背後に浮かぶ青き星に直撃する。
ビーストマスターは世界を守る為に、太陽を受け止め、食い止めなければならなかった。
 
ビーストマスター:「う、うおおおおおおおおおおお!!!!」
 
そして、そのまま太陽の直撃を受ける。
しかし、止める事が出来ない。
ビーストマスターに直撃しようとも太陽はそのまま進み続ける。
 
 
ジェノムス:「あの世界が貴様に力を与えていると言ったなビーストマスターよ!!」
 
6000度の炎に包まれるビーストマスターに向けてジェノムスは言う。
 
ジェノムス:「しかし、今、貴様はその世界があるからこそ太陽を回避できなかった!!」
 
もはや、太陽に飲み込まれたビーストマスターの姿形は見えない。
だが、ジェノムスは叫ぶ。
勝利の雄叫びをあげるように。
 
ジェノムス:「貴様に力を与えているその世界こそが、仲間の存在こそが、貴様の弱点だったのだぁぁぁ!!!!」
 
 
ビーストマスター:「ぐ、ぬ、う、ああああああああああああああああああああ!!!!」
 
 
 
 
そして、ビーストマスターは消えた。
同時に太陽もまた消えた。
 
それを見てジェノムスは歓喜する。
彼は勝った。
ビーストマスターに。
いや、世界に勝った。
 
思わず声を裏返し、形振り構わず、吠えるように笑いそうになるジェノムス。
しかし、ジェノムスは気付いた。
 
ジェノムス:「待て……太陽とビーストマスターのあの消え方は……」
 
太陽とビーストマスターの消え方は不自然であった。
ビーストマスターは太陽の熱で溶け死んだとしても、太陽が消えるとするならば、その際には爆発が起こってもおかしくは無い。
しかし、太陽は何かに吸い込まれるように消えた。
 
ジェノムスは思考する。
次元の狭間に太陽を吸い込んだのか?
いや、ならばビーストマスターごと消えるのはおかしい。
その方法で消すならば、太陽だけだ。
ビーストマスターも一緒に次元の狭間に入ったのでは、結局、ビーストマスターは太陽に焼かれ続ける事になる。
 
そもそもビーストマスターはすでに致命傷を負っていた。
あの状況では何をどうやっても助からない……。
では何をしたのか……。
 
ジェノムス:「フハハハ……なるほどな、良い手だ。 最善手だよビーストマスター」
 
ジェノムスは気が付いた。
太陽のダメージを受けても〝死なない〟。
それと同時に、太陽から星を救う方法が。
 
ジェノムス:「たしかに最善手だが……それは相手がこのジェノムスでは無い場合に限るがな」
 
 
シゴゴゴゴゴゴ……
 
 
ジェノムスは生と死の狭間を開く。
そして、生と死の狭間へと、入った――――――
 
――――――そこにはおそらく、死に至るダメージを負いながら、死んでいないビーストマスターがいるはずだ。
そうジェノムスは予想していた。
そして、その予想は的中していた。
 
 
ビーストマスター:「グ………カ……アァ……ッ」
 
 
真っ黒焦げになり、原型をとどめていないビーストマスターの姿を見つけた。
まだ意識があるところは流石はネオの生命力だ。
太陽はすでに爆破し、消え去っているようだった。
 
ジェノムス:「フッフッフッ……チェックメイトだ、ビーストマスター……」
 
ジェノムスはビーストマスターを捕まえようと歩み寄る。
生と死が曖昧になっている今のビーストマスターを生と死の狭間の外に連れ出せば、その瞬間に彼は死ぬ。
そして、ジェノムスにはそれを実行する能力が全て備わっていた。
 
ジェノムス:「生と死の狭間を使いこなした事は褒めてやろう……だが、このジェノムスでは無意味だったな」
 
そして、ジェノムスが手を伸ばそうとしたその時。
 
 
ジェノムス:「…………!? う、動けん……ッ!!」
 
 
ジェノムスは体がしびれるような感覚に襲われる。
 
コツコツコツコツ……。
 
そして、突然体を動かせなくなったジェノムスの耳に足音が聞こえてくる。
足音はジェノムスの背後で止まり、そして声が聞こえてきた。
 
 
『浄化の光を開発する過程で生み出された物質ネオトキシf-74……その効果は〝ネオの動きを停止させる〟
 もっとも、私達の研究はネオをメダロットに扱える物質への変換する事だったのでこれは破棄されましたがね』
 
 
ジェノムス:「き、貴様……その声は……ッ!!」
 
ジェノムスはしびれる体をむりやり動かして振り向く。
ガクガクと体を震わせながら、ゆっくりと首を後ろに回す。
 
 
『しかし、このような形で役に立つとは思ってもみませんでしたよ、ジェノムス』
 
 
そこにいたのは1人の女だった。
メダロットではない、〝人間〟の女だ。
元々クセ毛の人が無理矢理ストレートパーマをあてたような長い茶髪。
黒縁メガネ。
口元にあるホクロ。
そして、白衣を着た20代後半くらいの女だ。
 
 
ジェノムス:「……宝条レツィア!!」
 
 
レツィア:「ビーストマスターは……死なせません」
 
 

Re: THE END OF DISAPPEARANCE ( No.60 )
日時: 2013/06/11 00:37
名前:

第五十七話【ファントムブラッド】
 
 
 
 生と死の狭間からビーストマスターを追放し、トドメを刺そうとしていたジェノムスの前に現れたのは、なんと人間、宝条レツィアだった。
ここは生と死の狭間。
生と死が混在する空間。
ならば、生人と死人が混在してもおかしくは無い。
ジェノムスはそれを頭では理解していたが、まさか今更になって人間が彼の前に立ちふさがるとは思わなかった。
 
レツィア:「ビーストマスターはこの世界の希望……ここで殺させるわけにはいきません」
 
レツィアは右手に銃のような形のものを持っていた。
おそらくそこからジェノムスを縛り付けている物質を放出しているのだろう。
 
ジェノムス:「……愚かな…………」
 
ジェノムスは糞にたかる蠅を見るような目でレツィアを見る。
 
ジェノムス:「今更……人間如きに……このジェノムスが止められるはずがないだろう!!!!」
 
ジェノムスは体全体に力いっぱい動かした。
そして、レツィアによる拘束を無理矢理、力技で引き剥がした。
太陽を次元移動させた反動で今のジェノムスには、核兵器並みのミサイルを撃つような力は残っていない。
しかしレツィアは人間だ。
ジェノムスにとって人間の脆さとは、虫の脆さと区別がつかないほどのものだった。
たった一発でいい。対して力を込めずともジェノムスが一発殴るだけでレツィアはその動きを止めるだろう。
 
ジェノムスはゆっくりとレツィアに近づく。
レツィアは手に持った銃の引き金をもう一度引き直すが、ジェノムスはその拘束を力技で押しのけながら向かって来る。
そして、ジェノムスが手を振り上げ、レツィアの脳天めがけて拳を振り下ろす。
その時、
 
 
『おっと、危ない』
 
ジェノムス:「……!?」
 
ジェノムスの拳を一人の男が受け止めた。
その男の体は異常であった。
人間らしい肌色の皮膚を持ちながら、体の半分は機械化されている。
 
ジェノムス:「なんだ、貴様は?」
 
『オレの名は宝条ヴィン、体の半分をメダロット化させているゥゥゥ!!!』
 
そして、更に、ジェノムスの背後から……否、前後上下左右全方向から人間が次々と現れる。
 
『おらぁ! 俺は宝条シド、風の翼の原案者様だぜ!!』
『我が名は宝条ザンガン! メダロット式格闘術の使い手!!!』
『宝条ゴドー忍びまいる!!』
『この、宝条コルネオのつくった武器を使えみんな!!』
 
前を向いても、上を見ても、後ろを振り返っても。
人間、人間、人間……数百、数千、の人間達にジェノムスは囲まれた。
その人間達のいずれもが、クセの強い茶色い髪を持っている。
 
ジェノムス:「な……ッ! こ、これは!?」
 
レツィア:「我ら〝宝条一族〟は全力であなたを止める!! その血の誇りにかけて!!!」
 
ジェノムスの腕に、足に、翼に、ありとあらゆる場所に宝条達は掴みかかり、ジェノムスを止めようとする。
その中には決して戦闘向きでは無い宝条もいた。
しかし彼らは構わず突っ込んでいく、ジェノムスを止める為に。
 
ジェノムス:「く、この……〝血族の亡霊〟どもがぁ~~~~ッ!!!!」
 
ジェノムスは体を振り回して、自分にまとわりつく血族の亡霊達を振り払う。
その一撃で、何人かは意識を失い動かなくなる。
しかし、数人の戦闘向けの宝条はまだ立ち上がる。
 
『この宝条ザンガンはリミッターを外したメダロットと闘って鍛えていたのだぞ!この程度でくたばるか!』
『オォレェェェの体はァァァ我が宝条一族の最高知能の結晶であり誇りであるゥゥゥ!!!
 この程度で宝条ヴィンを倒したと思うな、我が宝条の科学力は世界一ィィィィ!!!!』
 
そして、後方で待機していた新たな宝条達がジェノムスに向かって飛びかかっていく。
 
『うおおお!!私は生前メダロット美術館の館長だったぞぉぉ!』
『俺はメダロット演劇の演出家!』
『オレはダークロボトルチャンピオン!!』
『メダロットバンドのプロデューサーだったぜぇ!!』
『そも、メダロットの小説書いてました』
『メダロットの映画で大ヒット飛ばした名監督とは俺のこと!』
『メダロットミスコンで私の右に出る者はいなくってよ!』
 
宝条一族の必死の攻撃はジェノムスに一切のダメージを与えていなかったが、振り払っても振り払っても、亡霊のように湧いて、向かって来る血族は、確実にジェノムスの足止めになっていた。
 
 
ジェノムス:「すでに滅んだ人間共め、亡霊になってまで邪魔をするなぁぁぁぁ!!!」
 
レツィア:「いいえ! 私たちは未来の為、あなたの邪魔をします!!」
 
ジェノムスは再び人間達を振り払い、レツィアに言葉を返す。
 
ジェノムス:「未来? すでに絶滅した貴様ら人間に未来など無い!!」
 
レツィア:「たしかに私達人間は滅びました。しかし、私達の信念を、意志を、受け継いだメダロット達がいる!!」
 
レツィアはジェノムスを相手に物怖じすることなく言い放った。
たとえ人間が滅んでも、人間達を知るメダロット達がいる。
彼女の愛したメダロット達がいる。
その未来の為に、人間は死してなお、亡霊になろうともジェノムスに立ち向かうのだ。
 
レツィア:「私達の全てをメダロット達に残しました。そう……
    力も、
    知も、
    創造も、
    硬さも、
    純粋さも、
    情熱も、
    癒しも、
    運びも、
    真実も、
    善意も、
    速さも、
    幻想も、
    運命も、
    野生も、……私達人間の全てはメダロットの中に生き続けている!!!」
 
この世界ではいくつもの生命が生まれ、そして滅びていった。
しかし、彼らは決して消滅してしまったわけではない。
他の生物に何かを託し、自らの生きた証を残していった。
それと同じように、人間達もまた、メダロットにたくさんの「モノ」を託していたのだ。
 
 
レツィア:「 こ の 身 が 滅 び よ う と も … 魂 は 不 滅 ! ! ! 」
 
 
ジェノムス:(だからどうした……不滅だとして人間如きが完全なるネオに敵うと思っているのか……? いや待て!)
 
レツィアの宣言を受けた時、ジェノムスは気が付いた。
この血族の亡霊達がジェノムスを食い止める意味を。
 
メダロットに関して類稀なる才能を持つ宝条一族だ。
当然〝メダロットの治療〟に特化した者もいるはず。
つまり、ジェノムスの足止めをしているうちにビーストマスターを治療してしまおうという作戦なのだ。
 
ジェノムス:「小賢しい連中め!」
 
ジェノムスはまた自分にまとわりつく宝条達を吹き飛ばして、ビーストマスターを探す。
この人混みの中でも更に人間が密集している地点がある。
ジェノムスはそこにビーストマスターがいると目星をつけた。
多くの人数をビーストマスターの周りに配置し、肉壁にしようとしているのだろう。
腕からコードを伸ばし、鞭のように振るって、宝条達をまとめて吹き飛ばす。
何人集まっても人間は人間。ネオの力の前では無力だった。
 
ジェノムス:「見つけたぞ……ビーストマスター!!」
 
そして、宝条一族の壁が消えたその向こうにビーストマスターがいた。
黒く焦げ、原型の無くなっていた先ほどまでの姿とは違い。
形が整い、今にも立ち上がって攻撃してきそうだ。
 
ジェノムスは急いで腕のコードを伸ばし。
ビーストマスターを掴むと、その圧力でグシャグシャに潰した。
 
ジェノムス:「……勝った、勝ちだッ!!」
 
あとはこのビーストマスターを生と死の狭間の外に追放するだけ。
それでだけで、ビーストマスターは死ぬ。
 
ジェノムス:「勝ちッ……勝利だッ!!……………………勝利?」
 
しかしジェノムスは思う。
あまりにもあっさりしすぎている。
ネオ特有のしぶとさの様なものが無い。
かつて、ヴァレンが致命傷を負いながらも、本能と理性と黒メダリアに分裂し生き延びたかのような……
ネオネクロデスが最後の力を振り絞って、小さな黒い塊になってその場から逃げようとしたかのような……
そんなしぶとさがない。
 
 
『残念だったわね!』
 
その時ジェノムスの背後で声がした。
振り向くと、クセの強い茶髪を腰あたりまで伸ばした女の姿があった。
言われるまでも無く宝条一族の女だ。左目の下にホクロが付いている。
 
『今、あんたが壊したのはビーストマスターじゃないわ! このあたしが作った本物そっくりなレプリカ……』
 
 
『 『ピ』 ー ス ト マ ス タ ー よ ! ! ! 』
 
 
女は左手人差し指を鼻筋に合わせ、右肩を上げ、右手をピンと伸ばすという、奇妙なポーズをとって言った。
 
ジェノムス:「な、何ィ!?」
 
ジェノムスは手に残った鉄くずを見る。
触れてネオを探すが見つからない。
この物体はネオを持っていない。
 
ジェノムス:「また、また……宝条の血かぁ!!!!」
 
 
しかし悔しがっている場合ではない。
本物のビーストマスターはどこにいるのか。
その時、ジェノムスは頭上に凄まじい殺気を感じる。
 
 
 
ビーストマスター:「う お お お お お お お お ! ジ ェ ノ ム ス ゥ ゥ ゥ ゥ ! ! !」
 
 
 
生還!
ビーストマスターは復活した!
宝条一族の、人間の力を借りて、今再びジェノムスに挑む! 
 
ジェノムス:「クッ……!」
 
ジェノムスは持っていた偽物を放り投げ、振ってくるビーストマスターの攻撃に構える。
ビーストマスターは拳を握りしめ、ジェノムスを殴る。
たしかにビーストマスターは復活したが、あくまで応急措置。
ナパームやビームを撃つ余裕はそれほどない。
 
一発だけだ。
 
ビーストマスターが出来る致命的な攻撃は一発だけ。
 
ジェノムスはビーストマスターの拳を受け止める。
受け止められてもなお、ビーストマスターは引かずに拳を前へ、前へと押す。
 
ビーストマスター:「究極生命体になると言いましたね、しかしあなたは究極生命体なんかじゃありませんよジェノムス!」
 
ジェノムス:「……なんだと?」
 
ビーストマスター:「何故ならばあなたは1人だからッ!!!」
 
 
シゴゴゴゴゴゴ……
 
 
ジェノムスの足元に生と死の狭間の出口が現れる。
ビーストマスターは拳を更に強く押し、ジェノムスと共に生と死の狭間の外へ、生の世界の宇宙へと帰還する!――――――
 
 
ビーストマスター:「究極生命体とは……これまで生きてきた生命達から〝受け継いだ者〟!!
      虫からも、魚からも、草木からも、猛獣からも、そして人間からも全てを受け継いだ存在!!」
 
 
ビーストマスターはもう片方の拳でジェノムスを殴る。
そして、彼の左腕に光が灯った。
 
ビーストマスター:「誰からも受け継いでいない、受け継ぐことの出来ないあなたでは……究極にはなれない!!!」
 
ビーストマスターの左腕の攻撃はビーム。
しかし、今はそのビームは左腕から〝発射〟される事はなく、〝固定〟されている。
その光の塊は、まるで剣のような形となり、固定されていた。
その全長は数100メートルにも及ぶ。
 
ビーストマスター:「メダロットの、人間の、この世界の全ての力を込めたこの一撃で……いや、
      全次元の力を込めた一撃で、 あ な た を 破 壊 す る ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ! !」
 
 
ビーストマスターは光の剣を振りおろす。
力を使い果たしたジェノムスにとってこの一撃を受けてしまえば致命傷となる。
だからジェノムスは絶対にこの一撃を回避しなくてはならない。
しかしッ!!
 
ジェノムス:「か、体が……動かん……ッ!!」
 
生と死の狭間を出る直前。
あの瞬間。
宝条レツィアは、銃の引き金を引き、ジェノムスの体を拘束する物質を放っていた。
 
ジェノムス:「お……の……れぇ~~~~ッ!!!」
 
ジェノムスは無理矢理体を動かしてその拘束を解く。
結局、レツィアの置き土産がジェノムスを拘束した時間は一瞬だけだった。
 
しかし、それで十分だ。
一瞬。
その一瞬が勝負を決めたのだ。
 
ジェノムス:「ば、馬鹿な……このジェノムスが……!!」
 
ジェノムスは攻撃を避けきることができなかった。
 
ジェノムス:「完全なるネオが……唯一神ジェノムスが……メダロット如きにィィィィ!!」
 
巨大なる光の塊に包まれる。

  
ビーストマスター:「違う、あなたはメダロットに負けるのではない……この〝世界〟に負けるのですッ!!!」
 
 
  
「究極の〝破壊〟」を司る者、ビーストマスター――――
 
かつてDISAPPEARANCEの破壊を決断した彼は――――
 
全次元の――――
 
全メダロットの――――
 
全生物の代表として――――
 
ジェノムスを破壊する――――
 
 
 
ジェノムス:「 グ ・ ・ ・ ・ ズ ・ ・ ・ ・ ギ ャ ア ア ア ム ! ! ! ! 」
 
 
 
 
かくして、ビーストマスターと、
メダロットに生きメダロットに死んだ血族の亡霊達と、
そして全生命の力によって、
 
ジェノムスは消え去った……。
 
 
 
 
 
【 ジ ェ ノ ム ス 撃 破 ! 】
 
 
 

Re: THE END OF DISAPPEARANCE ( No.61 )
日時: 2013/04/11 23:29
名前:

最終話【破】
 
 
 
かくしてメダロットとネオの覇権をめぐる戦いは幕を閉じた。
しかし、戦いは終わってもメダロット達には残された多くの課題がある。
ジェノムスの攻撃の数々によって、この星の気候は変化していた。
現在、ラヴドとエデンによって改めてこの世界に自然についての調査が行われている。
また、戦争によって壊れたいくつもの建物の再建、物資の不足など問題は山積みだ。
 
しかし、彼らなら乗り越える事が出来るだろう。
あの日、ジェノムスのいなくなった日。
世界中のメダロット達に活気が甦った。
大切な「モノ」がある限り彼らは何度でも立ち上がるだろう。
 
これから見せるのはそんな彼らのその後の一部――――――――――
 
・【究極の〝力〟】タイン
戦後も竜探偵事務所の助手を続けるが、数年後驚くべき事に竜との結婚を発表。
そもそも結婚という概念の無いメダロットにとってこれは何とも理解しがたい事だが、
本人からは「宇宙一になるには愛の力が必要だとさり気に分かったぜ!」と色気の無いコメントが残されている。
 
・【究極の〝知〟】竜
戦後も竜探偵事務所にて探偵を続けるが、数年後驚くべき事にタインとの結婚を発表。
一番結婚という概念からほど遠い人格の彼女がまさか、と周囲は大いに驚いたが、
本人からは「奴隷を一生逃げられなくしただけです……」と色気の無いコメントが残されている。
 
・【究極の〝創造〟】カヲス
クラヤミシアとの戦いの際、多くのエデン兵にその姿を見られその生存が明るみになる。
しかし、戦争中のエデンの兵器の多くを彼が開発したという事実も同時に発覚し、裁判の結果無罪となる。
更には現エデンの科学部部長の推薦もあり、科学部部長に返り咲いた。
 
・【究極の〝硬さ〟】コスモス
清濁織り交ぜた政策によってエデンの秩序を保ち続ける。今やエデンは彼女無くして成り立たない状況である。
彼女の「カヲスと共に国から逃げる」という発言が、カヲスの無罪に影響したとかなんとか。
カヲスとの関係は続くが、仕事中はそのような態度を一切見せないため、カヲスは「寂しい」と言っている。
  
・【究極の〝純粋さ〟】ディスト
戦後も変わらずラヴドの軍人として、各地の復興作業に精を出す。
その純粋な気持ちに心動かされ、生きる活力を見出す民衆は大勢いた。
ローラとの関係を軍で噂されるが、ベビー曰く「進展はあるような無いような」との事。
 
・【究極の〝情熱〟】ローラ
ベビーとディストに誘われラヴドの軍隊に再入隊。各地の復興を手伝う。
その美しさで軍の多くの男達を魅了するが、本人は無自覚な模様。
ベビーによると、任務終了後になると彼女の方からディストを誘って食事に出かけているらしい。
 
・【究極の〝真実〟】デュオカイザー
戦後間もなく、ディメンショナルスリューズのトゥルース入隊手続きを行う。
その仕事を最後に「ぁとは次の世代にまかせるゎ♪」と言葉を残しトゥルース主任を引退する。
現在はトゥルースのご意見番として、相変わらずトゥルースのお部屋を出入りしている。
 
・【究極の〝真〟】セルヴォ
デュオカイザーの引退を受けて、トゥルースの主任に就く。
主任になった理由について尋ねると「さて、あの時チョキをだしてればなぁ……」と悔しそうに語る。
時折仕事をサボって酒場に出かけたかと思えば、ちゃっかり必要な情報を集めてきてたりするいい主任となった。
 
・【究極の〝実〟】ビート
セルヴォがトゥルース主任になった事を受けて「セルヴォだけでは不安だ」とトゥルース副主任となる。
相変わらず自己中心的で粗暴なセルヴォのサポートを続ける姿に周りから同情されるが、
本人曰く「慣れてるから大丈夫」との事。むしろいつも通りでやりやすいらしい。
 
・【究極の〝運び屋〟】ロケットランチ
トゥルースより、SUPENAGU戦の様子が伝えられ、更に昇格。
現在は女王コスモスの右腕としてエデンの重鎮となっている。
たとえ地味であっても、彼を主人公としたサクセスストーリーはまだまだ続く。
 
・【究極の〝善意〟】リーブ
戦後、レッドと共に故郷すすたけ村へ帰還する。
師や友を失った心の傷の深いレッドを支えながらもすすたけ村の復興にも貢献する。
時折、山賊に村を襲われたが、彼の眩しすぎる善意に感化され、悪の道から足を洗う山賊が続出した。
 
・【究極の〝速さ〟】レッド
先生と言い慕っていたネクロデスとメッシュ達の死のショックから言葉を一切を発する事が出来なくなる。
その後、リーブと共にすすたけ村で療養生活を続け、少しだけ声が出るようになってきた。
彼女の正義の心はまだまだ死んでいない。
 
・【究極の〝幻想〟】メッシュ、カリパー、キドゥ、ゲンジ
かくして4人の光の戦士達はこの世を去った。
ビッグブロックには剣、杖、盾を持った赤きマントのファーストエースの形をした〝勇者像〟が作られる。
数百年後、彼をモデルにしたTVゲーム「究極幻想」が生まれることはまだ誰もしらない。
 
・【究極の〝癒し〟】ナギサ
1年という時間をかけ、体を半分近く失ったワンダの治療につとめる。
その献身的な姿に教会を尋ねる者で彼の事を「聖女」と言って称える者が続出した。
彼らは、ナギサが男である事実を知ると、何か残念そうな顔をして帰っていくと言う。
 
・【究極の〝運命〟】ワンダ
主人公としての役目を終え、ナギサの治療受けながらゆっくりと体を治す。
真っ先に回復が完了したのはナギサにツッコミ(物理)をするための右腕だったとのこと。
最近ではちょいと脚部がギクシャクするが、外を歩き回れる程度に回復したようだ。
 
 
 
そして、
 
 
【究極の〝野生〟】ブラックメイル
【究極の〝破壊〟】ビーストマスター
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 戦後、ビーストマスターは行方不明となった。
人工衛星に残っている最後の映像は、カヲスの取り付けた通信機を外し、この星に向かって飛んだところまでが残っている。
この星のどこかのビーストマスターがいるだろうと目星をつけ、ブラックメイルはビーストマスターの捜索を依頼するが、彼が見つかる事は無かった。
そうして半年の月日が流れた……。
 
 
 
[そのころ宝条屋敷の地下の隠し部屋にて……]
 
レツィア:「……そうですか、とうとうジェノムスは滅んだのですね」
 
ビーストマスター:「はい……ジェノムスが消えた影響なのか、私の中のネオも日に日に弱くなり、ついには無くなったようです」
 
ビーストマスターはホログラム映像のレツィアと再会していた。
レツィアには事の顛末を伝えた。
エルドラージとの戦争の事、
ワンダの事、
ヴァレンの事、
ジェノムスとの戦いの事、
生と死の狭間でであった宝条一族たちの事、全てを事細かに伝えた。
 
レツィアはそれを聞くと憂いを帯びた目で言う。
 
レツィア:「ごめんなさい……」
 
ビーストマスター:「何を言っているのですか、あなたの助言が無ければ我々はジェノムスに勝てなかったのです」
 
レツィア:「それは罪滅ぼしにすぎません……思えば、今回の事件の元凶は我々人間なのです
    もしも我々人間があの時、ジェノムスを爆破するという結論を出していなければ……
    もしかするとジェノムスと分かり合い、こんな戦いは生じなかったのかもしれません
    全ては我々人間の弱さが招いた罪……それを貴方に解決してもらうなんて……」
 
頭を下げたまま、顔を上げないレツィア。
おそらく合わせる顔が無いとはこういう状態の事を言うのだろう。
ビーストマスターは静かに、しかし、はっきりと言った。
 
ビーストマスター:「レツィアさん、大丈夫です。私は貴方の〝罪〟も受け継ぐ所存ですよ」
 
そして、優しくレツィアに笑いかける。
レツィアはその言葉を受けて、更に謝罪の言葉を考えたがうまく言葉が出て来ず黙り込んでしまう。
そして、何にも言いようが無くなって、頬をかきながら照れ臭そうに笑う。
 
レツィア:「はい……ありがとうございます」
 
ビーストマスター:「こちらこそありがとうございます。 生と死の狭間での助けが無ければ私はここにいなかったでしょう」
 
レツィア:「フフフ……それはたしかに宝条レツィアですが、私ではありませんよ?」
 
ビーストマスター:「あ、そうでした、ハハハ……ハッハッハ」
 
 
その時、部屋の外から騒がしい声が聞こえてくる。
 
『やっぱ隠し通路があるんじゃねぇ~…かッ、ちゃんと探したのかお前ら?』
『おいィ! 俺達がトゥルースが9回も探したのに直観だけで1発で見つけるとか……お前絶対忍者だろ』
『いや忍者じゃない、一応国王だぁ~…ぞッ』
『見つけるのではない、見つけてしまうのが国王という事ですね!』
『……俺はこれからのトゥルースが心配でならないぃ~…ぞッ……』
『おいィ? でもこの扉は開かにいぞ?』
 
 
ビーストマスターは扉の方を見ながら溜息をつく。
そして、レツィアに謝罪する。
 
ビーストマスター:「すいません……すぐに黙らせますので」
 
扉の方に行こうとするビーストマスターだったが、レツィアは彼を呼び止めた。
 
レツィア:「待って!」
 
ビーストマスターが歩みを止め振り返ると、何かを悟ったようなレツィアがいた。
 
レツィア:「約束、覚えていますか……?」
 
ビーストマスター:「…………」
 
ビーストマスターはしばらく沈黙する。
決して思い出せないわけではない。
覚えているが、この土壇場になってそれを口にするのが怖くなってしまったのだ。
しかし、彼は意を決して答える。
 
ビーストマスター:「……この装置を破壊する事」
 
レツィア:「…………はい」
 
ビーストマスターとレツィアはしばらくの間黙って見つめ合っていた。
沈黙を破ったのはニコリと笑うレツィアだった。
 
レツィア:「この装置はネオの事を後世に伝えるためにありました。 ネオの無き今、必要ありません。
    だから……壊してください。 私を眠らせて下さい」
 
約束だった。
この約束があるからこそ、ビーストマスターはジェノムスを倒した後ここに戻ってきた。
そうでなければ、自分の居場所のないこの星になど戻っては来なかっただろう。
 
ビーストマスター:「……しかし」
 
レツィア:「ビーストマスター! 駄目ですよ、約束ですからね! ……それに私がいなくてももう大丈夫でしょう?」
 
ためらうビーストマスターにレツィアは人差し指を立てて、我が子を叱る母親の様に言った。
そして、あの時のように、生と死の狭間のレツィアのように、凛とした声でいう。
 
レツィア:「この身が滅びようとも…魂は不滅! ……ねっ?」
 
 
ビーストマスターはふぅーと溜息をつく。
そして、顔を上げるとニッと笑った。
 
ビーストマスター:「分かりましたよ。私しかり、ジェノムスしかり、あなたには敵いませんよ」
 
ビーストマスターは口をパックリと開け、装置の中核をなす部分に向ける。
 
 
ビーストマスター:「あなたを……破壊します!!」
 
レツィア:「はい、破壊してください」
 
 
そして、ビーストマスターはデスブラストを放つ。
 
 
レツィア:「…………ありがとう」 
  
 
重力攻撃によって、爆発を最小限におさえて中核は破壊され、そして、装置は停止。
宝条レツィアを形作っていたホログラム映像も消えた。
 
消え去る直前、レツィアは満面の笑みを浮かべていた。 
 
ビーストマスター:「…………ありがとうございます、母上」
 
 
『お~~~~い!!ビーストマスターいるんだぁ~…ろッ!? 開けろ~~~~!!』
『そうだぞ、これ間接的とはいえ監禁罪だろ!』
『はやく開けテ下さい!!』
 
ビーストマスター:「おっと……」
 
余韻に浸る暇も無く、ビーストマスターは扉を開けてやる。
扉の向こういたのはにはトゥルースの新人サンジューロとガンノウズ、そして、ラヴド国王、ブラックメイル。
 
ビーストマスター:「……お久しぶりです」
 
ブラックメイル:「お、おう! マジで久々だぁ~…なッ」
 
ビーストマスターは覚悟していた。
いつか誰かがここに来るだろうと思っていた。
国王ブラックメイルがじきじきに来たという事はやはりそういう事なのだろう。
 
 
ビーストマスター:「ブラックメイルさん……私を捕まえに来たのですね?」
 
 
ビーストマスターは戦争が始まる前、ラヴドで暴走事件を起こした。
しかも、その後脱獄している。
極刑に間違いだろう。
 
 
 
ブラックメイル:「はぁ?違うけど?」
 
ビーストマスター:「分かっているのです私の罪は許されるものでは…………はぁ?」
 
 
ビーストマスターは拍子抜けのあまり、マヌケな声を出してしまった。
そのマヌケな声が原因なのか、それともビーストマスターが自分を捕まえに来たと思っていた事自体が面白いのか
ブラックメイルとサンジューロとガンノウズはケラケラと笑う。
 
ブラックメイル:「ダァーハッハッハッハッハ!!」
 
サンジューロ:「今のがネットじゃなくて良かったな、ネットだったらお前はもう死んでるぞ(精神的に)」
 
ガンノウズ:「私の笑いが有頂天になりました。この笑いはしばらく収まることを知りません」
 
ビーストマスターは急に笑いだす3人相手に明らかな不快感を表す。
それに気が付いたブラックメイルは「悪い悪い」とビーストマスターをなだめて、ビーストマスターに自分について来るように言った。
 
 
 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 
 
ビーストマスター:「……どこに連れて行く気ですか?」
 
ビーストマスターは先ほど笑われたことをまだ根に持っているらしく、かなり不機嫌だ。
 
ブラックメイル:「まぁ、気にすんなって! こっちだぁ~…ぞッ」
 
ブラックメイルはあの後、通信機で誰かと会話をしたかと思えば、しばらくビーストマスターをまたせた後移動を開始した。
そして、ビーストマスターを連れて宝条屋敷の階段を上る。
階段という階段を上り、ついには宝条屋敷の屋上にたどり着いた。
 
ビーストマスター:「何も無いじゃないですか、こんなところに連れてきて一体何を……ん?」
 
連れて来られたビーストマスターは最初は何故連れて来られたか分からなかった。
しかし、下の方でざわざわと声が聞こえた。
ビーストマスターは宝条屋敷の屋上から、外を見下ろした。
 
 
ビーストマスターは知らなかったのだ。
ジェノムスと彼の闘いが世界中に配信されていた事を。
世界中が彼を認め、彼を〝世界の英雄〟と崇めていたことを。
 
そして、行方不明の彼を探すために数万ものメダロットが宝条屋敷に詰めかけていた事を!!
 
 
『『『 ワ ア ア ァ ァ ァ ー ー ー ! ! ! ! ! 』』』
 
 
屋敷の外に集まる民衆の中にはビーストマスターの知る人物も何人かいた。
 
ディスト:「ビーストマスターさーん! お帰りー!」

ローラ:「ナギサとワンダも来たかったのですが、治療が完了していないので来れぬそうです!」
 
ベビー:「代わりにっていうか、そもそもラヴド兵だから、僕たちが来ましたー!!」
 
リーブ:「よッ! 英雄さん! カッコええでぇー!!」
 
レッド:「…………………(ニッコリ)」
 
竜:「あーあ、タインが馬鹿な事やってるからブラックメイルさんに先を越されてしまいましたよ」
 
タイン:「え、さり気に俺のせいなの!?」
 
デュオ:「はーぃ♪ エデンの人達は忙しぃから代わりにゎたしが来たゎょーん!♪」
 
『ビーストマスター様ぁー!』
『英雄様ぁぁーー!』
『ご帰還なさったぞ!!』
『素敵ぃ!』
 
 
 
ビーストマスター:「こ、これは……!」
 
困惑するビーストマスター。
ブラックメイルはビーストマスターの肩に手を置くと、屋敷の外の民衆に声高らかに宣言する。
 
 
ブラックメイル:「さぁ〝世界の英雄〟のご登場だ。 今日は……宴だぁ~…ぞッ!!!」
 
 
その宣言を受けて民衆たちの盛り上がりは最高潮になる。
そして、ブラックメイルの宣言通り、宝条屋敷にて国籍を問わない大いなる宴が、
世界の英雄を称える宴が開かれた。
 
 
・【究極の〝野生〟】ブラックメイル
その後、ラヴドの国王をビーストマスターに譲り、自らは一般市民として暮らした。
 
・【究極の〝破壊〟】ビーストマスター
民衆の絶大なる支持を得て、再びラヴド国王に戻った。
 
 
【THE END OF DISAPPEARANCE   完】
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――― 
 
 
―――――――――― 
 
 
―――― 
 
 
―― 
 

 

…………完?
 
 
 
[生と死の狭間]
 
 
ジェノムス:「グ……ア……ま…だだ…………まだ…終わって………いな……い……!」
 
生と死の狭間にて瀕死の状態で存在していた。
あの時、ビーストマスターの攻撃を受けた時、ジェノムスは最後の力を振り絞り、生と死の狭間を開いていた。
そして、なんと生と死の狭間に行く事によって死ぬ事なく、ここに存在していた。
 
とはいえ、ビーストマスターの攻撃で体の半分を失い、まともに動く事すらできない。
だが、そんな致命傷を受けていたとしても生と死の狭間にいる限り死ぬ事は無い。
ゆっくりと体を癒してから外にでれば、生きてかえれるのだ。
 
ジェノムス:(傷が癒えた時が貴様らの最期だ……覚えていろよ、メダロットめぇぇぇッ!!)
 
憎しみ、怒り、執念……圧倒的な負の感情がジェノムスを奮い立たせる。
 
 
『哀れなものだな……唯一神とやら……』
 
その時、声がした。
低い、男の声だ。
足音が聞こえないところをみると、その男はジェノムスと同じく、空中に浮かんでいるタイプらしい。
 
ジェノムス:「な、……何……者…………だ……?」
 
 
なんとか声を振り絞り、ジェノムスは尋ねる。
そして、男は答える。
 
 
『私か? 私はメダロット……』
 
 
 
 
 
 
『……すなわち〝神〟だ』
 
 
 


Re: THE END OF DISAPPEARANCE ( No.62 )
日時: 2013/04/11 22:24
名前:

ホントの最終話【謎】
 
 
 
生と死の狭間で死を回避したジェノムスの元に「メダロット」と名乗る男が現れた。
その男は実に仲間意識が強い。
仲間の為になら何でもした。
仲間への溢れんばかりの愛があった。
とても強く、気高く、優しい男であった。
 
しかし、
 
彼はメダロットで無い者に対しては何の容赦もない、冷徹なる男となる。
 
 
『神である私が何をしに来たか分かるか?』
 
 
男は凍るように冷たい声でジェノムスに尋ねる。
ジェノムスにはその様子からすぐにこの男の目的が分かった。
この男はメダロットであると言った。
だとするなら、再びメダロットに危害を与えるだろうジェノムスを殺しにきたのだろう。
 
 
ジェノムス:「このジェノムスを……殺しに……来…た……の……だな?」
 
『いかにも』
 
ジェノムス:「無駄……だ…ここ………は………生と死の狭間だ…………」
 
そう、ここは生と死の狭間。
生と死の混在する場所。
だからこそ、ジェノムスは死に至るダメージを負っても死んでいない。
ここでジェノムスにどれだけ攻撃をしようと、ジェノムスを殺す事はできない。
 
 
『だろうな、ところで貴様は次元の狭間が使えるそうだな? では何故、過去の世界に行かなかった?
 過去のメダロット達ならば、戦争を知らぬメダロット達なら楽に殺せただろう?』
 
ジェノムス:「そんな………卑怯な……手段は…………下等な…種族の……やり方………」
 
『なるほど、誇り高き男だなジェノムスよ。 そうか卑怯か……申し訳ないがジェノムスよ』
 
 
『 神 で あ る 私 は 、 メ ダ ロ ッ ト の 為 な ら ば 卑 怯 者 に も な ろ う!』
 
 
ジェノムス:「……!?」
 
 
男の近くに2メートル程の大きさの機械が現れる。
十字架に羽が生えたような形をしていて〝D〟と大きな字で書いてある。
 
『貴様はこの生と死の狭間で多くの〝死人〟を見て来たであろう……
この兵器も7年ほど前、ビーストマスターによって破壊された〝死んだ〟兵器……その名をDISAPPEARANCEという』

 
男がDISAPPEARANCEに触れると、DISAPPEARANCEは淡く輝きだす。
 
『今から貴様に与えるのは〝死〟ではない……〝消滅〟だッ!』
 
ジェノムスは今から何が起こるのか理解できなかった。
しかし、この男が何かよからぬ事を企んでいる事だけは理解できた。
 
『そうだな……戻る時間は、ビーストマスターの攻撃から逃れようと貴様が生と死の狭間の扉を開いた時。
 そこで神である私は貴様が生と死の狭間に入らぬように邪魔をしてやれば良いな……』
 
ジェノムス:「……貴様………まさか……ッ!!」
 
ジェノムスは男のその言葉だけで理解した。
次元の狭間を使えるジェノムスだからこそ理解できた。
 
そう、DISAPPEARANCEとは時間行き来をする事を可能にするのだ。
過去に行き、ジェノムスを殺せば……今この瞬間のジェノムスは〝消滅〟する。
 
ジェノムス:「ま、待て………」
 
ジェノムスは男を止めようとするが体が動かない。
当然だ。本来ならば死んでいるはずの傷なのだ。
 
『……DISAPPEARANCEの行う最初で〝最後の消滅〟が始まる』
 
DISAPPEARANCEが光り輝き、辺りを真っ白に照らす。
その瞬間、男の姿はDISAPPEARANCEと共に姿を消した。
 
ジェノムス:「…………ッ!」
 
 
しかし、男はすぐに戻ってきた。
再び真っ白な光に包まれながら。
 
『さらばだ……メダロットあらざる者よ』
 
男は冷淡に告げた。
 
ジェノムス:「……ハッ!」
 
その瞬間、ジェノムスの体が半透明になる。
痛みは感じない。
何も感じない。
徐々に、ゆっくりと、体中の感覚と言う感覚が失われ、何も聞こえなくなり、何も見えなくなっていく。
 
ジェノムス:「貴様……何者だ……」
 
ジェノムスは最後の力を振り絞って男に問う。
 
ジェノムス:「どこで……生まれた?
      何故…メダロットの為に………ここまで…する?
      どんな…過去を……すごし…た?
      何の……目的で…DISAPPEARANCE………を作った……?」
 
 
そういいながら、ジェノムスの声はどんどんと小さくなり、その存在もどんどん透明に近づく。
 
そして、
 
ジェノムスは、
 
消滅した。
 
 
『…………その質問に対する答えを神である私は持ち合わせていない。 何故ならば……』
 
 
この男は多くの謎を持つ。
 
この男の真実は一切分からない。
 
だが、物語はここで幕を閉じる。
 
その前にこの男について、この物語が導き出した結論を述べねばなるまい。
 
 
この男は……〝謎の男〟である。
 
 
これがこの物語の導き出した結論。
 
謎が解明される事は無いが、しかしはっきりと言い切れるのはこれだけなのである。
 
彼の謎は、彼を知る者が勝手に想像するしかない。
 
なぜならば彼自身、一切自身の事を語る気が無い上に、この物語の創造主ですら彼の過去を知らないからだ。
 
 
『何故ならば……』
 
 
 
 
 
『神とは常に謎に包まれているものだ』
 
 
 
 
~THE END~



Re: THE END OF DISAPPEARANCE(完結) ( No.63 )
日時: 2013/04/16 01:25
名前:

作者談【ライナーノート~元ネタとか裏話とか言い訳とか~】
 
 
そも、なんやかんやで本作THE END OF DISAPPEARANCE は完結いたしました。
今回は各話の裏話やら、どういう事考えて書いてたか、とかを垂れ流していこうと思います。
REAPPEARANCEでもやってた例の奴です。はい。
 
 
第零話【プロローグ】
・というわけでいきなりビーストマスターの独白から始まります。
・前作APPEARANCE of TRUTH では一切登場しなかったビーストマスターが主役という事で驚いた方もいるのでは? 最終的にはどのキャラも主人公並みにたくさん書くつもりだったので、主人公は誰でも良かったわけで、じゃあ意外性を狙ってビスマスいっとくかー。暴走に理由とかつけたらストーリーとして成立するだろう。という結構適当な思い付きだったと思います。
 
第一話【魔の事件】
・戦争が終わってから復興も進むと、人々の心が荒んできたよ~という現代社会にも似た状況。各キャラが本気だす。必死になる。障害を乗り越える。という今回の主軸の中にはこの世界自体も含まれるのです。そして世界の障害として出て来たのが、この心が荒んでるよ状態なわけです。
・ビスマス不在のため国王の仕事をするブラックメイル。あまり似合ってませんが彼も長い間ラヴドの重役だったのである程度仕事ができるのです。
・ここで登場、魔の十日間事件。この世界は原作の約百年後のifストーリーなので原作にある設定は出来るだけ生かして、リアリティ(?)を出していきます。
 
第二話【宝条一族】
・タイトルだけで「なにぃ!?」となれる事を目指しました。
・冒頭の部分はメッシュとネクロデスの会話。この時点でメッシュにもちょっとだけネクロデスとの因縁があるのです。
・そして早くも新キャラ登場〝ケフクージャ〟。元ネタはFF6ラスボスのケフカとFF9の大ボスのクジャから。
・〝ぼらんてぃあ・ばっち〟についてはギャグ臭を漂わせる狙いでひらがな表記に。後に明かされるばっちの秘密とのギャップ狙いです。
・宝条といえばルクですが、実は彼女だけでなく、宝条家の人はみんなメダロットの才能があった設定。ルクの両親もルクもメダロット関連での死亡だったので、いっその事全員にそういうジンクスがある事にしてしまおうって事で全員メダロット関連で死亡。
・重要人物、宝条レツィア。元ネタはルクの元ネタにもなっているFF7のルクレツィア。
・今回、魔の十日間事件あたりまで遡る必要があったので、必然的にそれ関連について知っているのは人間という事に→今まで出た人間はルクしかいない→じゃあルクの血縁とかにしたら盛り上がるんじゃね? って事でレツィアは宝条姓に。
・デュオさんと会話するのに疲れるカヲス。ディサピアの時にも実はこういう描写があって、今回のはそれの再利用。
 
第三話【主人公】
・冒頭部分はこの世界についたジェノムスとネクロデスの会話。
・竜&タイン登場。「そういやひどい扱いされても探偵事務所でてかない俺って何?」てなるタイン。完全にフラグです。
・ビーストマスターの脱獄に手をかすトゥルース。この話の肝は前作主人公トゥルース(の代表セルヴォ)からビーストマスターに主人公の襷を渡すところにあります。
・「主人公なんざまっぴらごめんだ」と言うセルヴォ。主人公になった結果あんな事になった事を考えれば納得できるセリフです。
 
第四話【エルドラージ覚醒】
・タイトルの元ネタはマジック:ザ・ギャザリングのパックの名前。エルドラージっていうのはマジックの世界の邪神です。
・元々エルドラージはエデン(楽園)の類義語であるエル・ドラード(黄金郷)で行こうと思っていたのですが、マジックプレイヤーの血が騒いでエルドラージに変更。
・ディメンショナルスクリューズ、通称DS登場。ネーミングは勿論、2人がメダロットDSの主人公機であることから。
・DSの話し方は有名なネットスラングであるブロント語を採用。この時点ではまだブロント語っぽいけど日本語としてギリギリ成立するように……て考えてたけど最終的に完全なブロント語に変貌しました。
・宝条屋敷はイメージとしては、FF7の神羅屋敷のイメージ。
・宝条屋敷に行く途中、変な小屋に立ち寄ります。この小屋は後に登場しますが、老後のレツィアとプロト(ヴァレン)が2人で生活したスペースだったり。
・ケフクージャ乱心。ぼらんてぃあ・ばっちは実はメダルをぶっ潰したものだったという。こんな事しても良い事した、と思ってるケフクージャはとんだサイコ野郎だぜ、という描写。
・メッシュ、ネクロデスにフルボッコにされた後登場。
・次元剣技:〝平面暴兎(へいめんぼうと)〟元ネタは通りすがりのコンビニ店員さんの作品、「マンホールに二次元世界」より。
 
第五話【ネオ】
・人工衛星を秘密で打ち上げてたのがコスモスにばれてショボンなカヲス様かわいい。
・後に語られますが、メッシュに未知物質(ネオ)の欠片が付着していたのは、ディサピア時代のヴァレンとの戦いの時。次元の狭間を物語に組み込むにあたって苦労して作った設定です。
・これまた後に分かりますが、ビスマスの暴走原因は、ジェノムスがこの世界にきてそれにネオが反応したから。この設定も苦労した。
・新キャラクター〝マティグアド〟登場。元ネタはFF2ラスボスの皇帝の小説版の本名マティウスとFF10の大ボスシーモア・グアドより。元々はこの2人を合わせてマティモアという名前の予定だったのですが、リレー小説にモアというキャラがいて、そいつの変形みたいになるから今の名前に変更しました。
・ネオというネーミングに関しては、色々候補があったのですが、後の展開(ネオネクロデス)の為だけにこの名前になりました。
 
第六話【メダロットあらざる者】
・メダロットあらざる者、という事で今回のラスボス、ジェノムスはもはやメダロットではないという事が判明。
・このシリーズは旧支配者の人間が、現支配者のメダロットに滅ぼされるという所から始まったわけですが、今回は現支配者のメダロットが、新支配者候補ネオに襲撃されるという形を書きたかった為に、ラスボスはメダロットではない奴になってます。
 
第七話【THE END OF HOJO FAMILY】
・タイトルは本作のタイトルのもじり。宝条家が終わった時の日記の話です。
・日記の内容はルクが生まれてから、ルクの両親が死ぬまでの事が綴ってある親馬鹿日記ですが、この時点でワンダの複線がはってあります。
・ワンダとルクが出会った日はバレンテインデー。ヴァレンとルクが会った日もバレンタインデー。
・ルクパパ曰く、娘はギャンブルをするような男とは結婚させないとのこと。……ヴァレンェ……。
 
第八話【宝条レツィア】
・というわけで全てを知る人物レツィア登場。
・冒頭のベビーとディストの件はアホっぽくて癒される。中学生のノリです。
・トゥルースはブラック企業。潜入直前の2人の会話はディサピアの時にラヴド本部に侵入するときのセリフだったり。
・人間を出す必要があるけど、人間はもう滅亡しているという設定なため、メンドクサイ機械を出してきました。たくさんメダルを繋いでいるイメージとしては、武装錬金でアレクサンドリア博士が大量の脳みそを繋げていたやつです。
 
第九話【プロト】
・DS対トゥルース。トゥルースが真面目な戦闘において負けるのはもはや様式美。マイルとジーヴァスの時も戦闘スペックでは勝てなかったですからね。
・炎と氷があわさり最強に見えるローラ参上。尻さわるセルヴォにも大人な対応をします。むしろ、ローラではなく某読者の怒りが有頂天になっていたそうな……。
・ジェノムス側がこの世界の事を何も知らないと後で会話させるとき面倒臭い事になるので、DSに歴史を調べさせていたという事にしました。この短期間で必要な情報を集める事が出来るDSは実際かなり優秀だと思います。ブロント語でさえなければ……。
・Nプロジェクトのネーミングはメダロット7のキーとなる単語Mプロジェクトより。
・何かと人を驚かせることに定評のあるヴァレン君。彼もまたネオ持ちだった!驚いた? またまたやらせていただきましたァ~ん。
 
第十話【死神の誕生】
・タイトル元ネタはFF7のリバース・セフィロス戦のBGM、神の誕生より。
・お竜さんとタイン絶賛フラグ構築中。
・過去のヴァレン(プロト)が暴走する時の笑い声は、ヴァレンの本能の塊、シロの笑い方を採用。ちょっとしたサービス。
 
第十一話【次元の狭間】
・流浪人ローラに〝ローラ帝国〟とかつくれんじゃねーのか? と言うセルヴォ。後のマティグアド戦への伏線です。
・ノリで作ったメッシュの次元の狭間設定にそれっぽい理由をつける。かなり無理矢理な理由になりましたが、私の腕ではこれで限界でした……グハッ(吐血)
 
第十二話【J-E-N-O-M-U-S】
・タイトル元ネタはFF7のジェノバ戦の曲、J-E-N-O-V-Aより。
・ジェノムスの元ネタはFF4ラスボスのゼロムスとFF7元凶のジェノバより。
・この時はまだジェノムスに次元の狭間を使わせる事がそんなヤバイと思ってなかったのですが、よくよく考えたら次元の狭間自由に使えるとかチートもいいとこ。
 
第十三話【宝条レツィアの遺産】
・次元の狭間がヤバ過ぎる事に気が付いて、慌てて使用制限をつけました。ザッツいきあたりばったり!
・任務失敗のマティグアド。よくよく考えたら、この世界来てエルドラージサイドで任務達成したのはDSだけという不具合。
・ネオ関連の話題から派生して、ワンダの光の塊化設定にも理由付けできました! 俺えらい! ただし、この設定を放置していた過去の俺、テメーはダメだ。
 
第十四話【闇のクリスタル】
・タイトル元ネタはFF3のラスダンの曲。
・やたらワンダを主人公押しする地の文。これ書く前に改めてディサピアを読み直したんですが、あの話全員主人公とか言いながら完全にワンダとヴァレンの物語だったわ。まぁジョジョのアニメ見てジョナサンとディオみたいな感じにワンダとヴァレンを仕立てあげたかったってのもあってそういう目になってしまったのかもしれませんが。
・5・7・5で話す謎のメダロット、クラヤミシア登場。元ネタはFF3ラスボスの暗闇の雲とFF8ラスボスのアルティミシアから。
 
第十五話【宝条~その血の運命~】
・タイトル元ネタはアニメジョジョのOP曲、ジョジョ~その血の運命~より。
・冒頭のビスマスのセリフは、FF10ユウナのセリフパロ。
・レツィアとビスマスの約束。果たして、ラストシーンまでこれを覚えていた読者はいるのか……。
・レツィア回想。ジョーカードとの思い出の日々。この時、レツィアは自分の名前を教えていないので、ジョーカードさんはレツィアとルクが親戚だという事を知りません。
・つか作った人、つまり母親がレツィアで、妻がルクって、ヴァレンこれ大丈夫なのか?
・宝条家の不幸について「俺が吸い取ってやるぜ!」というジョーカード。お前……そんな事いうから。
・後半で〝受け継ぐ〟という単語がキーになったりするのですが、ヴァレンも宝条家から不幸を〝受け継いだ〟やつだったんだなぁ……としみじみ。
 
第十六話【不幸のメダロット~THE BIGINNING OF DISAPPEARANCE~】
・不幸のメダロットシリーズ最後のお話。最後なのにBIGINNING。ディサピアの物語はある意味、ヴァレンという不幸な奴の人生でもあるので、ディサピアの始まりというこの英題は正しい。
・短命な宝条一族の中で唯一、長生きできたレツィア。その不幸を吸い取ってもらったおかげでしょう。
・元々ヴァレンの口癖、何気、については何も考えてなかったのですが、せっかくの過去編なので理由付け。行き当たりばったりの割にはそこそこ綺麗にまとまった話になったんじゃね?
 
第十七話【クリスタルのある教会】
・タイトル元ネタはFF3のダンジョンの曲、クリスタルのある洞窟より。
・後輩を育成する気のないトゥルース。あからさまにリネルの過去がトラウマになってます。そう、今回セルヴォとビートが乗り越えるべき障害は〝リネルのトラウマ〟なのです。
・ブラックメイルとディストの集合地点がMF-K-R地点であることになんか言われたんだけど、俺変な事書いた?
・この辺でクラヤミシアを喋らせるのがダルくなってきた。早くも。
・時間圧縮という単語が出てきましたが、これもFF8のアルティミシアが元ネタ。
 
第十八話【大樹幻想 ~Necro-Fantasy】
・タイトル元ネタは東方妖々夢のEXボス八雲藍のテーマ曲、少女幻想 ~Necro-Fantasyより。
・守ったのに、守れなかったローラ。クラヤミシアが一体何をしたのか? っていう問題を出しました。能力を推理するって少年漫画の醍醐味の一つだと思って。漫画じゃないけどこれ。
・あくまでメダロットが栄えてる時にメダロットを倒さないと駄目、っていうジェノムスの意見。ジェノムスに本当にやりたい放題させると物語として成立しなくなるので、ジェノムスには無理矢理に正々堂々になってもらいました。
・そんなこんなでネクロデス先生の回想突入。
・ネクロデス先生の元ネタはFF5の大ボス(ほぼラスボス)エクスデスとFF5の中ボスネクロフォビア。ほぼラスボスのエクスデスはともかく、なんでたかだか中ボスのネクロフォビアが元ネタ?って思うかもしれませんがその事情は後ほど……。
・ちなみに元々ネクロデス〝師匠〟のはずでした。しかし、FF5のエクスデスがディシディアに参戦した際、CPUのAIが弱く、パターンにはめて簡単にレベル上げできるという「エクスデス道場」が発見され、プレイヤーから敬意をもって〝先生〟と呼ばれるようになった経緯があります。そこで、エクスデスが元ネタのネクロデスも先生と呼ばれるようになったわけです。
 
第十九話【ネクロファンタジア】
・タイトル元ネタは東方妖々夢のPhantasmボス八雲紫のテーマ曲。
・ジェノムスと出会った事で、ネクロデス先生は旅に出ます。レッドちゃんを放置して……
・レッドちゃん以上にネクロデス先生にとって自分の正義を正当化させることが重要だったのでしょう。言うなれば、これは彼自身の存在意義でもありますから。
・自分の正義の欠点に気づいていた先生は、普通にいけば正義を変化させてレッドの良い師匠として生き続けたんだろうなぁ……この時ジェノムスに出会わなければ。
・というわけでジェノムスの力が全快。ぶっちゃけ、この世界にきていきなり戦争されると困るから、ビスマスの話が終わるまで待ってもらってだけなんだけどね♪
 
第二十話【引き裂かれし永劫】
・タイトル元ネタはマジック:ザ・ギャザリングのクリーチャー、引き裂かれし永劫、エムラクールより。15マナ、飛行、プロテクション(有色の呪文)、滅殺6、パワー/タフネス15/15、追加ターンと、マジック最強のクリーチャーと言っても良いカード。
・非常にシリアスな話のはずなんですが、序盤は久しぶりに再会したL班の連中が勝手にコントし出したのでギャグ色が強くなってしまった。
・コントシーンは、なんていうか指が勝手に動いた。キャラが勝手に動いたって感じ。
・エデンに着いてもまたコント。メッシュ達の名前間違いはリアピアでワンダがメッシュを見た時のワンシーンをイメージ。
・真面目にカッコイイ事言ってるブラックメイルとビーストマスターですが、その擬音がパッシィァとジョジョネタ放りこまれてギャグっぽく。南無。
・場面変わってリーブさんとレッドちゃん。殺してもいい犯罪者を生け捕りにしています。今回、ネクロデス先生が殺しキャラなので、逆にリーブさんには生かしキャラになってもらいました。ありがたくも地の作品は「キャラを立ってる」と言っていただけるのですが、それはこういうキャラとキャラの対比から出てきているんじゃないかな、と思っています。
・そして、レッドちゃん急に飛び出す。「うお!!」ってなったらいきなり相棒置いて飛び出していくのは、彼女の先生とそっくりです。
・今回のTVでの宣戦布告はまさしくN・G・ライトのやった人類滅亡とまったく同じで、メダロットがかつての人間と同じの立場になった瞬間であります。
 
第二十一話【疾きこと風の如く、除かなること林の如し】
・タイトルは武田信玄のあれ。疾き、除か、もどっちもレッドちゃんっぽいですね。
・レッドちゃんが自分の言いつけを守っていなかった事に激怒する先生。きっとレッドちゃんに期待をしていたが故のショックでしょう。なんやかんやでこの先生レッド大好きすぎる。
・バリアポイントのイメージとしてはFF5ネクロフォビアの纏ってるバリアです。あのバリアも4つの装置をから構成されていましたので。
 
第二十二話【侵略する事火の如く、動かざること山の如し】
・タイトルは前回と同じく武田さん。侵略も動かざるもネクロデス先生っぽいね。
・お竜さんのポーカーフェイスを見破るタイン。タインは決して察しの良い方ではありませんが、何故かお竜さんにだけは察しが良いです(フラグ)。
・リーブに向かって「部外者」と言った先生ですが、その先生よりも部外者のリーブの方が正確にレッドの気持ちを察する事ができるってこのシーンは地味に頑張った。でも地味だし、頑張っただけなので評価は微妙である。
・リーブさんブチ切れ。正直、今までリーブさんはいい人のお人よし過ぎて動かしにくかったのですが、こうやって自分の気持ちをさらけ出させることによってすごく動かしくなりました。リーブという綺麗で芸術品のようだったキャラクターに、怒りという汚いものが入る事で真の意味で心を持ったキャラクターになった気がします。
・攻撃時の隙を狙って、バリアポイントをすり抜け、リーブさんの攻撃があたる。しかし、先生は堅かった。堅いとはいえ、この時、誰一人してあそこまで堅いとは思わなかったに違いない。何しろ作者自身もだからな。
・というわけで退却。大ボスに対して「一回敗北→逃げる→作戦練り直して再挑戦」っていうのは王道ですよね。
・ビッグブロック攻落。ラヴドが総動員してやった事を1人でやっちゃうネクロデス先生ヤバすぎるだろ。
 
第二十三話【THE END OF DISAPPEARANCE】
・タイトル=作品自体のタイトル。これも伝統。リアピアでは少し変則的でしたが。
・主にみんなで情報を共有をしたかっただけの話。
・リーダースキルを出すことで地味にメダロット5のステマをする。
・みんなで情報共有して欲しかったので、お竜さん無理矢理通信させましたが、十二使徒の反応が地味にお気に入り。(大人になりきれてへんねんなー)というリーブさんにしては辛辣な評価も好き。
・この話というより、作品そのもののタイトルに意味付けというわけでビーストマスターの演説。ジェノムス≒DISAPPEARANCEと見立てて、それを終わらせる戦い。つまりそれこそがTHE END OF DISAPPEARANCEなのです。
・と言うわけで、ビスマスやワンダの真実、ジェノムスの秘密、エルドラージ結成秘話などなど、新事実をどんどんだす第一部は終了。第二部からは延々とバトルをし続けます。よくよく考えたら今までのシリーズは物語的な展開にばかり気を取られて、真面目にバトルを書いていなかった気がします。1キャラにつき1話で戦闘終了とかザラでした。
 
続く

Re: THE END OF DISAPPEARANCE(完結) ( No.64 )
日時: 2013/04/16 01:20
名前:


第二十四話【激動の七日間】
・タイトル元ネタはメダロットNAVIの戦闘曲。たしかこう呼ばれてましたよね?
・第一作目DISAPPEARANCEの冒頭よろしく淡々と事実を並べるだけな話。ぶっちゃけ戦況なんて読者にとってはどうでもいいだろーっと勝手に思っていたので。
・エルドヴァランの元ネタはゼブラーさんのレジェンドに出てくる空中要塞アルデヴァラン。レジェンドとディサピアはライバルだからな。
 
第二十五話【とある科学の超天使砲】
・タイトル元ネタは有名ラノベの外伝、とある科学の超電磁砲より。
・ワンダ砲もとい、シスターワンダ。元ネタはFF7の魔晄キャノン、シスターレイから。
・カヲス様の「誰か死ぬ」という脅し発現。しかも複数死ぬとの事。……しっかり複数死んだよね?
 
第二十六話【ストーンオーシャン】
・タイトル元ネタはジョジョの奇妙な冒険part6の副題から。
・戦艦序破急を見事に撃ち落とすトラップ。マティグアド地味にすごい被害だしてね?
・基地が石でできているとのこと。グアド様の伏線です。
・ローラは正当にディストを評価しているつもりです。そして鈍感です。
・マティグアド出陣……次回はマティグアド戦。
 
第二十七話【スターダストクルセイダース】
・……と見せかけてケフクージャ戦。これホントはマテイグアドにするつもりだったんですが、こっちのエピソードの方が自信があったので、初っ端はバシッとかますぜ!ってことでケフクージャに変更。
・タイトル元ネタはジョジョの奇妙な冒険part3の副題から。スターダスト→ケフクージャのクロスファイヤー。クルセイダース→十字架型メダロットの率いる軍勢的な意味で。
・お竜さんの内心を把握してるタイン。結構こいつ包容力のあるいい旦那になるんじゃなかろうか。
・ラヴドの〝仕掛け〟という伏線はりましたーーー!!
・死神君たちに話しかけるケフクージャのシーンは結構気に入ってます。すごい馬鹿っぽいシーンだけど、ケフクージャの〝無償の愛〟につなげられました。死神に見返りも糞も無いしね……。
・お竜さんの作戦で見事ケフクージャと死神を分断。
・ボランティアは好きかね?→大嫌いですね。このやり取りがやりたいがためにお竜さんをぶつけたのかもしれない。
 
第二十八話【破滅への使者】
・タイトル元ネタはFF9のクジャ戦の曲。
・ケフクージャの紳士っぽいのに変態なしゃべりが好き。声は宮野真守でイメージしてた。
・今回、バトルに関して何らかのテーマを設けるようにしています。ケフクージャ戦のテーマは〝愛〟。
・……正直、ノリだけでボランティア~とか言わせたけど何も考えてなくて、上手い事ボランティアから無償の愛につなげられたとき、神が降臨したと思った。
・十字架の中からカオスフィクサー君こんにちは。メダロット7のラスボスです。 ディサピアの時から、ゲームで重要なポジションだったメダロットは出すという方針でしたので、ある意味彼の出現は必然。
・……まぁ、エンディサ始めるころにいきなりメダロット7発売して「出す予定無いやべぇww」ってなってたらケフクージャの十字架の中にいればいいじゃん!っていう思い付きなんだけどね。
 
第二十九話【十字架ノ墓】
・タイトル元ネタはD.Gray-manのアレンの初期の方の必殺技。お竜さん永遠に……的な意味で墓。
・カオスフィクサー君はなんと、一番初めのぼらんてぃあ・ばっちだった! 正直、ケフクージャとカオスフィクサー君が意気投合してから、喧嘩してぼらんてぃあ・ばっちにしてしまうまでの話で1作品書ける気がする。……誰かオナシャス!
・ケフクージャのキチガイっぷりに戦慄する2人。これまでのラスボス達と比較してそのヤバさを伝えてみる。こういう比較をすると、やっぱキャラが立ちやすい気がする。
・ディサピア名物〝愛を原動力にしてめっちゃ迷惑かけるボス〟と言う事で、ディサピア的にはケフクージャは超スタンダートなボス。
・そして、お竜さん死亡(嘘)。気を付けてみてください。私はお竜さんが死んだとは一言も言ってません。タインとケフクージャは勝手に思い込んで言ってたかもしれませんが。
・このお竜さんに対するみんなの反応がガチ過ぎてかなり焦ったのを覚えています。
・タイン、とうとう自分の気持ちに気が付く。今まで竜→タインの気持ちは書いてたけど、タイン→竜は初めて。書いてて恥ずかしかったぜw
・Q.何故今までお竜さんへの気持ちに気が付かなかったんですか? A.さり気過ぎた これがディサピアクオリティ!
 
第三十話【Love Grows】
・タイトル元ネタはFF8のイベント曲。意識不明のリノアを背負ってあるくスコールのシーンの曲です。
・今回、メインキャラの方々には『究極の〝○○〟』というのを与えています。これは最終的にジェノムスが究極生命体を目指すからという理由ともう一つあります。それについては後ほど。
・タイン、お竜さんへの愛からまさかのラスボス化。愛とは一見綺麗に見えますがとても恐ろしい物なのです。特にこの世界では。
・ヴァレンとコンビを組んでいた(?)タインだからこそ、ヴァレン化してしまう展開が熱いと思っているのですが、どうでしょう?
・そして、ジョジョ全開のラッシュ合戦。グレインっていろんな便利な補助装備いっぱいあるのに、それを一切使わずに十二使徒最強になってるタインさんマジ最強。
・そしてお竜さん復活。複線回収。
・『究極の〝知〟』には読者すら騙されてたらしいです。
・ケフクージャ撃破、そして、お竜さん生まれて初めての笑顔&赤面。性格悪くて、暗くて、猫背だけどお竜さんはエンディサで一番乙女だと思ってる。
 
第三十一話【My Diamond】
・タイトル元ネタはポケットビスケッツの曲。個人的ポケビ最強曲。
・というわけでクラヤミシア意味不明なスピードでエデン本部到着。
・コスモスを守る為にカヲス様奮い立つ。リアピアの時の反省が全く生かされていませんが、カヲス様だからしょうがない。
 
第三十二話【クリスタルワールド】
・タイトル元ネタはFF9のラストダンジョン。およびそこで流れる曲。
・ケフクージャ戦のテーマが〝愛〟という非常に精神的なものだったのに対し、クラヤミシア戦のテーマは〝時〟。みんなで時間について深く考察していこうぜ。
・今回のテーマは、時間について考える事なので思想的な部分は割と雑。そんなわけでクラヤミシアの目的は、世界を無に帰すというFFラスボスの定番目的。
・時間圧縮については本編でこれでもか!ってくらい説明したつもりだったのですが、ついていけない読者続出。ちょっと悲しい。……俺、そんな難しい事言ってるかなぁ?
 
第三十三話【The Extreme】
・タイトル元ネタはFF8のラスボス、アルティミシア戦の曲より。
・ひたすらカヲス様がクラヤミシアの能力の突破口を探す。こういう能力を探る描写ってバトル系では王道だと思ってたのですが、やっぱり不評。そんなに理解しにくい事書いたかなぁ??
・ただ、カヲス様が頑張りすぎてクラヤミシアも成長してしまう。時間圧縮して、一瞬で全回復というスーパーチート技。
・正直、「コレどうたおすの?」って本気で思った瞬間でありました。まぁ3分で倒せばいいんですけど、カヲス様もうボロボロやし元気ないし。
 
第三十四話【ダイヤモンドは砕けない】
・タイトル元ネタはジョジョの奇妙な冒険part4の副題から。
・カヲス様はコスモスを守ってるつもりでしたが、実はコスモスに守られていたという事実。守りたいものに守られるっていうのは、現実世界でもありがちな事だと思うので、ふと振り返って感謝してみてください。
・考えた結果、クラヤミシアを倒す方法→成長したせいで力の使い方間違えて、コスモス復活させちゃった。これで限界でした。
・実は何気にカヲスとコスモスがコンビを組んで戦うのは初めて。ディサピア→コンビ組むどころか直接対決。リアピア→コスモスさん誘拐されてまんがな。アピトゥル→エデンに引きこもりでバトルなし。初めての割には良いコンビネーションじゃあないか。流石。
・と言うわけで戦うコスモス。クラヤミシアの謎はさっぱり分かってないけどカヲスを信じて戦う。実際、一切理屈が分かってないのに、カヲスだけを信じて戦うって相当な精神力が無いとできないと思うんだ。
・コスモスのチョキ×5があまりにも場違い過ぎて吹いたとの感想続出。コスモスさんは真面目にいってるからそこ突っ込まんといてあげて!
・というわけで、コスモスの意志の硬さに、逆にクラヤミシアの方が困惑してしまい、ミシア撃破。カヲス様もやっぱ生きててナイスアシストしましたわ。
・クラヤミシア:「うごごごご ごごごごごごご ごごごごご」断末魔も5・7・5.
・ピシャンッピシャンッ……ゴゴゴゴゴッのところはFFのボス撃破時エフェクトを意識。クラヤミシアの目的がFFっぽい感じだったので。
 
第三十五話【Doppio】
・タイトル元ネタはジョジョの奇妙な冒険part5のキャラ、ビネガー・ドッピオより。Doppioは二重という意味で、つまりマティグアドが二重人格ってこと。
・マティグアドのトラップの闘いは結構書いてて楽しかった。
・実はマティグアド戦はなんとなくモチベが上がらず、書くのがしんどかったです。トラップの破り方も力技でドーンって感じですし、何かと雑だったと反省。
・マティグアドメダチェンジ。地味にセリフの横のところが、マティからグアドになってます。台本形式って馬鹿にされがちな書き方ですが、逆に台本形式でしか出来ない表現してやったぜとニヤリ。
・大王マティグアドの傍若無人っぷりはFF2の皇帝、およびめだかBOXの都城王土をイメージ。声は堀内賢雄さんでイメージしてた。
 
第三十六話【絶対支配】
・タイトル元ネタはFF2の皇帝がディシディアに参戦した際のEXバーストの名前。
・というわけでクラヤミシア同様に能力の解明フェイズ。サンダーによって敵を操るというのは、めだかBOXの都城王土さんからまたまたいただきましたァん。
・でもローラにはダブレストがあるのでききません、まさか味方のチート具合に困るとは思ってなかった! どうやってローラを破るか?ってことばっか考えてたから、これ書いてるときは多分、マティグアドの気持ちになって書いてました。
・ローラが触手トラップに……ゴクッ
 
第三十七話【Pure Heart】
・タイトル元ネタはFF7エアリスのテーマの公式アレンジ曲のタイトル。
・マティグアドの気持ちになって書いたせいで、マティグアドがローラ嫁にしたいとか、椅子にして満足うれしそうにしたりしてます。ごめんなさい。
・というわけで今回のテーマは〝支配と服従〟。服従者というと悪いイメージがあるかもしれません。支配者というとカッコイイイメージがあるかもしれません。でも両者はどちらも一長一短なんだぜ。
・支配や服従についてごちゃごちゃ難しそうな事言ってますが、こういうの好きなんです。何かについて延々と考えるのが。
・そんな支配と服従が両方そなわり最強に見えるマティグアドに対して、〝そんな利害の一致だけのつまらない関係〟という根本を覆すような意見で反論するディスト。やっぱ話の作り方が雑だなぁ……。
・好き、について語っていますが、テーマとはずれてるんだよな。うん、この時期の俺はブレてる。
・でも好きって気持ちは実際そんな綺麗なもんじゃないと思います。まぁ愛にも言える事ですが。でも強いのは確かです。〝だから〟のマティグアドよりも〝だけど〟でつながってる奴らの方が絶対に強い気持ちだと思います。
 
第三十八話【ダブルアーツ】
・タイトル元ネタは昔ジャンプで連載していた漫画。どうして打ち切りになったのか未だに納得いかんぞぉ!
・ディストがローラを守れる男になろうと頑張ってるなか、一向に女にならずむしろどんどん男前になっていくローラにフェニ君苦言を呈す。いつも守る側のローラですが、そんなローラだからこそ守ってやりたいってのが男心だぜ。
・タインと竜、カヲスとコスモスみたいにずっと一緒にいて、気づいたら好きになってたっていう奴らとは違い、ずっと離れ離れだけど、それでもローラを振り向かせようと努力するディストの恋愛は実は全キャラの中でも尖ってると思ってる。「結局愛の勝利じゃねえかー!」と言われてしまいましたが、愛の質が違うのですよ。はい。
・そして、電気抵抗の差を利用してマティグアドの能力を破るため、手を繋いで戦うローラとディスト。これぞまさにダブルアーツ!
・マティグアド:「「ウボァー」」FF2の皇帝が元ネタである以上お約束ですね。ここで見てほしいのは、表記がマティでもグアドでもなく、マティグアドになっており、確固が二重になっている所。つまり二人分のウボァーなのです。
・ローラ、エロイ。これはディストというより地の感想。なんでオーロラクイーンてあんなに美しくて、かわいくて、エロイのだろう。
 
第三十九話【スティール・ボール・ラン】
・タイトル元ネタはジョジョの奇妙な冒険part7の副題から。この辺からジョジョ副題コンプ狙い始めた。
・「っていうかワンダ戦う義務なくね?」という問いを今更解決。義務はないけど戦うワンダはやっぱり主人公とよべる気質を持っているのです。
・ビスマス発射! ぶっちゃけ大砲の名前はジョジョ副題コンプの為に無理矢理だけど……まぁいいじゃんw
・カヲス様が部屋に静かになったと言っています。つまり、先ほどまでここにいた4人のトランプ達が逃げたという事……ここに気が付いた人はほとんどいなかった気がします。気が付いたけど、言わなかっただけかな?
 
第四十話【ボーダーオブライフ】
・タイトル元ネタは東方妖々夢のラスボス西行寺幽々子のラストスペルのテーマから。
・次元の狭間はエネルギー消費激しいとはいえ、これを戦闘に絡めない手は無いと言う事で使用。色々とエネルギー消費を抑えるような使い方をする事で実用化しています。ついでにヴァレンのトランプワープについても説明。
・そして、生と死の狭間登場。トゥルース編の展開の問題で、にジェノムスにはこれを使ってもらわないといけなかったのです。
・シュゴゴゴゴゴが次元の狭間。シゴゴゴゴゴが生と死の狭間。死後後後後後後なんちゃって。
・セルヴォの愛の力とか悪の力というのは自分に対するセルフツッコミ。流石に男女ペアはもういいってみんな思ってるだろうなって分かってたさ、そりゃ。でもあいつら女が絡まないと必死にならないんだもん。
 
第四十一話【ロケットでつきぬけろ!】
・元ネタはジャンプで昔連載してた漫画。すごいスピードで打ち切られたらしいけど内容覚えてない。作者のコメントが面白いと有名。
・SUPENAGUのネーミングはポケットモンスター☆SPECIALのダイパ編で、下っ端の事をSHITAPPAって言ってたやつから。
・ロケットランチまさかの究極入り。こいつみたいな地味なキャラをすごいフィーチャーした話が急に書きたくなって書いた。そしたら直後に、ライズ小説コーナーでモブキャラを主人公にした話を書く人が現れるという超シンクロ。なんかすげぇ。
・ロケットランチの勇姿を見てセルヴォが久々に主人公やる気になったらしいです。
 
第四十二話【有頂天変~Wonderful TRUTH】byセルヴォ
・セルヴォが主人公やるっつったらこれだろ! って事でAPPEARANCE of TRUTH でやっていた一人称視点。これやろうと思いついた時、俺、演出の天才だと思った。
・タイトルの元ネタは東方緋想天のラスボス比那名居天子のテーマ曲。有頂天変~Wonderful Heaven より。ちなみにこの曲名のせいで比那名居天子はブロントさんと二次創作で絡まされる事があります。
・DS戦のテーマは〝悪〟。正義よりも悪の方が世界を守ってると言うセルヴォの主張など、悪サイドのお話です。
・ブロント語全開のDS、ブロントさんwiki見ながら頑張って書きました。
・悪の帝王という言葉をデュオ〝カイザー〟に言わせてるのはわざと。
・サンジューロの怒りが有頂天になった。「おれの怒りが有頂天になった」はブロント語の中でも特に有名な名台詞ですね。
 
第四十三話【REAPPEARANCE】byビート
・タイトル元ネタはディサピアシリーズの第二作目。そういえば、第二作目はタイトル=作品自体のタイトルな話が変則的だったなと思い出して使いました。だれが再臨するかは見ての通り。
・SUPENAGUのコア、巨大メダロットスペナグメノーグ登場。メダロット7の巨大メダロットという概念と、メダロットDSのラスボスをつかえてうれしい。やっぱゲームで目立ったやつは出さないとな。
・セルヴォ、負けそうになるものの、DSが嫌い過ぎてブチ切れ。悪の誇りをぶちまけます。ビートもぶちまけこそしませんが、考え方は似てるんですけどね。
・そして、DSの正義の中身の無さ。日常にもこういう、なんかノリだけで正義だのなんだの気取ってる奴がいますが、地はそういうのが嫌いです。ちゃんと自分で考えて、納得してこその正義だと思っています。
・ほかのエルドラージはちょっと考え方が尖りすぎていましたが、DSにはその考え方そのものが無い。〝すごい意志を持った奴が無茶やらかす〟が基本のディサピアシリーズとしては新しいタイプの敵です。
・ここで〝人それぞれ〟という言葉を使わせたのには勿論、この後の展開の為です。
・そして、生と死の狭間よりあの子が帰ってきた。〝REAPPEARANCE of LINNELL〟
 
第四十四話【アルティメットトゥルース】byリネル
・まさかのリネル視点! まぁアピトゥルの時からリネルがトゥルースを助ける展開は考えてましたけどね。
・タイトル元ネタは東方妖々夢6面の道中曲。
・メカリネルならぬ、ウィルスリネル……だめ?
・死者なのに、無理して生の世界に来ちゃったから、ウィルス化した上に記憶が無いリネル。でも記憶が無い方が可愛いのは気のせい?
・リネルを殺したことについてもめるセルヴォビート。ちょっとコントっぽいシーンだけど、なんかいい奴らだなぁと思います。悪だけど。
・というわけで、リネルがスペナグメノーグのっとったおかげで逆転勝利。悪の意志の強さが意志の無い正義に勝ったのだ!
 
第四十五話【この世界に残された最後の希望】byデュオ
・タイトルの元ネタはDISSIDIA FINAL FANTASYでのコスモス神のセリフ。
・DS最後のあがき。扱いがあんまりだったのでちょっと頑張らせてみた。
・デュオさん完全ラミエルさん再現。アピトゥルってエンディサありきのストーリーだよなぁとふと思った。
・煙草を吸って、5回目の煙がかつての上司の顔の形に似ている……第五使徒ラミエルなんちって♪
・「これでやっとあなたに並べたかした……ラミエルさん?」セルヴォとビートの超えるべき壁がリネルのトラウマだったわけですが、デュオさんが越えるべき壁はかつての上司です。アピトゥルの最後で「遠く及ばない」言うてたからね。
 
第四十六話【ジェスティスブレイカ】
・タイトルの元ネタはマリオRPGのオノレンジャーの必殺技。ブレイカーじゃなくてブレイカ。
・リーブさんは聖人ではなく普通の温厚な人です。ただ優しいからあんまり怒らないだけで、怒ることもあるんです。この当たり前の事を確認するだけでリーブさんが動かしやすくなった。
・王座に構えるネクロデス先生。風格からして今までのエルドラージと全然違います。
・今回のテーマは当然ながら〝正義〟。ちょっとDSと被るところありますけど。
・そして、まさかのデュオさん生存。「生きてんのかよ!」って総ツッコミくらったけど、並ぶではなく、越えなくてはアピトゥルの話をエンディサに引きずった意味が無いのです。
・そして更にまさかのDSトゥルース入り。これはメダロット7にてメダロットDSのストーリーが全部無かった事になった=黒歴史化したという事を受けての話。DSも黒歴史(トゥルース)入りしたのです。
 
続く

Re: THE END OF DISAPPEARANCE(完結) ( No.65 )
日時: 2013/04/16 01:48
名前:

 
第四十七話【黄金の風】
・タイトル元ネタはジョジョの奇妙な冒険part5の副題から。
・レッドちゃんを軽く説得してみる先生。やっぱり先生はレッドちゃんには甘いようです。
・正義は人それぞれ。同じ言葉でもしっかりした信念を持っていうと、全然変わってきます。
・正義とは変わっていくもの。何か正しいわけではないけど、でも正しいものを求めて考え続けるもの。俺が正しいんだ!的な性格じゃないリーブさんだからこそ行き着く答えではないかな、と。
・よくよく考えたら紅い風ってレッド成分しかないやんけ!というセルフツッコミ。というわけで新しい名前は黄金の風。黄金の体験をさせてくれたリーブとかのあたりはジョジョ5部意識。
 
第四十八話【RED ZONE】
・タイトル元ネタはbeatmaniaの曲。ニコニコの音MADでも良く使われる曲。HON ZONE、SHINSHI ZONE、HAMMER ZONEとかが有名。
・というわけでバリアポイント破壊戦。バリアポイントは前の戦いから知ってる要素なので、この戦いではわりとあっさり気味に突破。
・リーブさんはメタル・ビートルで十二使徒の中では性能抑え目ですが、だからこその使いやすさって感じで無理矢理強い感じにしてみました。
・必殺技レッドゾーン。ほとんどタイトルの為の命名です。
・そして、先生の真髄発揮。ただ堅いだけ。それだけなのにも拘わらずこの絶望感。やっぱりエルドラージの中でも先生だけ突き抜けてる。
・レッド死亡?って感じですが、どうせ誰も死んだと思わないだろうとは思ってた。
 
第四十九話【ビッグブロックの決戦】
・タイトルはディサピアシリーズの定番タイトル。ビッグブロックの○○。何気にシリーズ皆勤賞。今回はFF5エクスデス戦の曲決戦とあわせました。
・やっぱり生きてたレッド。その理由は心理的に先生がレッドを殺せないというオチ。
・無敵のネクロデス先生、殺しの正義のネクロデス先生ですが、かつての弟子だけは殺せないっていうのはなんか情けなくもありますが、カッコヨクもあると思ってます。リーブさんも言ってました。
・そして、一方的にボコる展開。それでもレッドのデストロイ40発以上耐えてる先生は相当ヤバイ。
・セリフだけで言えば、先生はレッドを罵倒しまくってますが、殺せないって事実を考えるとこの罵倒には先生の愛情がたっぷり詰まっていたに違いない。
・そして、撃破。漆黒の意志、黄金の意志は両方ともジョジョネタ。
・無事先生撃破……と思いきやまさかのエクストラステージ!
・この時の先生の心境としては実に複雑だったと思います。レッドと手を取り合い、仲間になるという選択肢も絶対にあったはずです。リーブを尊敬する気持ちもありました。しかし、ジェノムスへの恩もあり、自分自身の信念もあり、色々な感情が渦巻いていたはず。でも最終的には自分の信念を取りました。
・悪(きさまら)を殺せぬ正義(わたし)など所詮悪なのだからな!! 自分自身もちゃんと自分の信念に入れてる先生はカッコイイと思うんだ。よく、自分の都合が悪くなると考えすぐに変える人がいるけど、先生は自分の都合が悪くなってもブレない点が良い。
・というわけでネクロデス改め、ネオネクロデス。元ネタはFF5のラスボス、エクスデスが無の力に飲み込まれた後の姿、ネオエクスデス。登場時のセリフもネオエクスデスのセリフそのもの。このネーミングの為だけに未知物質の名前をネオにした。
・そしてメッシュ登場! ビッグブロックという単語がタイトルに入る時、必ずメッシュが登場するというディサピアルール。
・メッシュ登場時のセリフはFF5のネクロフォビア戦にギルガメッシュが駆けつける時のセリフそのまんま。ひらがななところまでそのまんま。わざわざプレイ動画見て確認した。
 
第五十話【FINAL FANTASY】
・タイトル元ネタは初代ディサピアの頃からず~っとネタにさせていただいているスクウェア・エニックス様の誇る究極のRPGより。まさしくメッシュの最期に相応しいタイトルです。
・メッシュの過去回想。ここでメッシュ達のはまっているゲームというのがまさしくタイトルのFINAL FANTASY な訳です。
・そして、次元剣技連打ァ! 次元剣技は全て感想くれた作者さんのライズ小説を元ネタとしています。
・〝赤接革命(せきせつかくめい)〟元ネタは雪の白さんのスリープオンライン・メダロット 変革の赤。
・〝伝説足算(でんせつたしざん)〟はリアピアにも登場しましたが、ゼブラーさんの超壮絶列伝-伝説+「レジェンドプラス」が元ネタ。
・〝伝説疾走(でんせつしっそう)〟元ネタはゼブラーさんの-伝説´「レジェンドダッシュ」-。レジェンドダッシュ自体がレジェンドプラスからタイトル変更されたものなので、次元剣技の方も関連付けてみました。
・〝二神再臨(にしんさいりん)〟元ネタはディサピアシリーズ第二作目REAPPEARANCE。
・〝嗚呼泉神(ああせんしん)〟元ネタはカヲトリスさんのああっ泉の女神さまっ。
・〝黒歴真現(くろれきしんげん)〟元ネタはディサピアシリーズ第三作目APPEARANCE of TRUTH。
・〝脳背景曲(のうはいけいきょく)〟元ネタはメダフィーミング・KRさんのBrain Game of Medarot、通称BGMより。
・そして、メッシュは自爆を決意。ディサピアの時は問答無用で自爆しましたが、今回は友達3人に下がっていてくれ、と言うくらいの気遣いは出来るようになりました。
・でも結局3人ともメッシュと共に行くことを決意。この辺の彼らの気持ちってのは分かりにくいですが、永遠の命があるメダロットは、限られた命しかない人間には理解できない思考をとることがあるんじゃあないかな? と思ってます。
・そして放たれる最期の次元剣技その名も〝滅終(めっしゅう)〟元ネタは本作THE END OF DISAPPEARANCE。滅終…めっしゅう…めっしゅー……メッシュ。なんつって♪
・メッシュ達も究極入り。「究極の〝幻想〟」です。英語で言うとファイナルファンタジーです。今回、いろんなキャラに「究極の〝○○〟」ってついてるのは半分くらいメッシュの為だったりする。
・この辺の四人の光の戦士とかいう表現しかり、滅終の時のセリフがギルガメッシュの自爆シーン完全再現だったりと、本作屈指のFF回です。逆にいうと、FFやったことない人は今一つしっくり来ない話だったかもしれません。
・ネクロデスの名前の元ネタに中ボスのネクロフォビアが含まれている理由……それはネクロフォビアはFF5において、ギルガメッシュの自爆によって倒される中ボスであるという元ネタがあるからなのでした。このネーミングの時点でメッシュの自爆は決まっていた……。
・元々、地にとってメッシュは死んでいるキャラクターでした。ディサピアの自爆の時点で死んだのに、リアピアで生きてた事にしちゃって、なんかメッシュに申し訳ないなとか思ってました。というわけでメッシュには元の鞘に戻っていただく為……いや、元よりもっといい鞘に入っていただく為に死に直していただきました。
・逆にお竜さんとかデュオさんとか、殺すつもりでデザインしていないキャラはやっぱ生き残っちゃうんですね。
・カヲス様の予言的中!……ですが、なんか詐欺感ありますよね。たしかに複数人死んでるけど。
・今回、死亡者の少なさから戦争という題材を使う必要があるのか疑問に感じるかもしれません。書きたい物自体は戦争と関係無いです。書きたいものは〝キャラの必死な姿〟なので、戦争する必要はないはずです……ところがどっこい、キャラクターの大半が一回戦争を経験してるため、よっぽどじゃない限り必死になってくれない! こいつらを必死にさせる為には前よりもっと規模のでかい戦争じゃないと無理じゃないかな? と思っての戦争でございます。
・ネオネクロデス最後のあがき。そして、リーブさん最初にして最後の殺し。殺しを貫いていたネクロデス先生にレッドと言う例外がいたのと同じです。生かしを貫いていたリーブさんの例外はネオネクロデスだったのです。というか、メッシュが死んでまで頑張ったのに「いや、俺は殺しとかしないからー」とか言ってネオネクロデス逃がす方が残酷だと考えるとリーブさんは嫌な思いをしながらも柔軟に対応したと思うよ!
 
第五十一話【光を求めて】
・タイトル元ネタはFF5のラストダンジョン最深部の曲より。
・ワンダVSジェノムス!……というよりはジェノムスの性格の説明回だったかも。
・前述した通り、ジェノムスが本気で勝ちだけにこだわって「勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」をしてしまうと、過去に行ってぶっ殺して試合終了となり、バトルがまったく成り立たないのでジェノムスには正々堂々としてもらいました。
・いやいやww本気出せば勝てるのにwww馬鹿じゃね―のwwwwと思ったあなた。ネオの考える事は人間には分からんのです。
・正々堂々としたついでに仲間意識の強さも見せつけるジェノムス。しかし、後述の通り、彼はそれでも仲間というものを理解できていませんでした。
・さり気に言われてますが、DSはエルドラージに利用されていただけだとのこと。かわいそう過ぎるDS。
・ジェノムスの目的は究極生命体であることを証明する事。ますます分かんねえ奴です。
・最終的にワンダよりジェノムスにダメージを与えている存在、それはナギサ。正直、今回は彼の活躍する場を与える事ができそうに無かったので、ここで頑張ってもらいました。
・そしてジェノムス核ミサイル発射! ワンダ、あっちの世界で7年ぶり、リアルタイムにして6年ぶりに光の塊に!
・ヴァレンを馬鹿にされて怒っていますが、ジェノムスよりもワンダの方がよっぽどヴァレンを罵倒している件について。いや、親友だからこそやで、愛情ある罵倒やで。多分。
・初代ラスボスを舐めるな、とか初代主人公ワンダだッ!!とかのセリフは結構お気に入り。やっぱ主人公って響きはカッコイイですね。
 
第五十二話【光の流法】
・タイトル元ネタはジョジョの奇妙な冒険part2のラスボス、カーズの戦法から。流法とかいてモードと読みます。
・下水道のネズミにピカソの絵の良さが理解できるか? はジョジョの奇妙な冒険part1ディオの「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」を意識。究極の生物になりたいって気持ちはピカソの絵くらい分からんけど、素晴らしいもんなんですよ。多分。
・ブラックメイルの物真似をするお竜さん大人気。やっぱ恋する乙女は可愛いもんですね。コスモス曰く、声が優しくなったそうです。
・シスターワンダ発射。FF7のウェポンに向けて発射したあの瞬間くらいの壮大なイメージがあるのですが、今一つ表現しきれず。無念。
・そして、アイツ登場。二言しか喋って無いのに誰だか一目瞭然なのは流石は初代主人公にして初代ラスボス。
 
第五十三話【バイツァ・ダスト】
・タイトル元ネタはジョジョの奇妙な冒険part4のラスボス吉良吉影のスタンド:キラークイーンの持つ第三の爆弾の名前。ジョジョの中ではバイツァ・ダストは「負けて死ね」と訳されていました。
・というわけでヴァレン登場。書きながら思ったけど、こいつホントすげーわ。何言っても許されるもん。ギャグも、メタ発現も、カッコイイセリフも、悪そうなセリフも、意味不明な奇声も、何言ってもヴァレンだからしょうがないって事になる。マジこいつ何でもアリだ!すげー!
・そして、けつばんネタ。ディサピアシリーズ4作品全てにおいて、けつばん皆勤賞! すごい!作品単位で考えたらビーストマスターよりけつばんの方が出てるよ!
・殺気を感じないジェノムス。実はジョジョの奇妙な冒険part2にて究極生命体を目指すカーズと戦う時のリサリサ先生のモノローグがこれ。逆だろ!リサリサじゃなくてカーズのセリフ使えよ!ってツッコミ待ち。
・ギリギリでシスターワンダを回避するジェノムスですが、ナギサの反射によって結局直撃。この一撃はジェノムスにとってはかなりのダメージになっているはずで、後にビーストマスターがジェノムスと互角に戦えていた原因の大部分はここにあったりします。つまり、ナギサさん大活躍!って事です。
・そんなこんなでジェノムスに目をつけられてしまうナギサさん。死に掛けますが、ワンダが体を張って助けてくれます。ルクも蘇生した事があるからね。人間より丈夫なメダロットならおkでしょ。これによってワンダ戦闘不能。ビスマスはやくきてー。
・ヴァレンの「負けて死ね」は本来のバイツァ・ダストの意味からは外れているはずです。本来は「(惨たらしく)負けて(無様に)死ね」って意味だと思うのですが、ヴァレンは「(死ぬなら)負けて死ね(負けてないなら死ぬな)」という意味になっています。英語で考えるとおかしいのですが、日本語で考えると、ヴァレンの方の負けて死ぬでも意味が通るわけです。日本語って面白いねー。いえーい。
・ヴァレンんい対してラヴドの英雄になりたいというビーストマスター。喧嘩売ってんのかって話ですが、ビーストマスターの信念を提示するタイミングとしてはここがベストだったと思っています。
・そして、ラスボスの時と同様のセリフを吐いて退場するヴァレン。今作の出番は少なかったけど、ちゃんと仕事していったんじゃないかな?
 
第五十四話【戦闘潮流】
・タイトル元ネタはジョジョの奇妙な冒険part2の副題から
・ブラックメイル回想。腐女子ホイホイ。これまた重役になってるため、なかなか活躍できないブラックメイルさんの救済のつもり。
・と言うわけでビスマス帰還。ヴァレンの翼付きです。ネオに覚醒したらみんな翼でんのかな?
・そして、戦闘は〝初代主人公〟から〝新主人公〟へバトンタッチ。バトンタッチできるってのはメダロット側の強みです。後で言われてますが、ジェノムスさんはぼっちなのでバトンタッチなんて概念すらないのです。
・~そして宇宙へ~ ネオの力ってすげぇ!
・カヲスの月の帝国についての語り。ここでの役割は「メダ7の月の帝国はもう滅んでるから誰にも迷惑にならないよー」って説明の為だけです。複線ではないので、回収もされていません。
・でも……なんか色々想像しちゃうよね。うふふふ。
・最後のハカイスルゥゥ!はやっぱビーストマスターはこうじゃないとな! と思っていれました。
 
第五十五話【Shout!】
・タイトル元ネタはメダロット3のラスボス戦の曲。
・宇宙でぶつかりあう2人。この辺の描写はテキトーですが、ジェノムスの使う攻撃はいずれもFF4を意識しています。
・ブラックメイルの思いつきにより、ビスマスVSジェノムス全国放送。
・そして世界の心は一つに!ここで世界が1つになった事で世界のエネルギーがビスマスに不思議パワーでなだれ込んで……的な脳内設定があります。
・今まで一回でも登場したディサピアキャラには全員に叫ばせています。だれも覚えていないような端役ですら。それくらい全員で立ち向かわないとジェノムスは倒せないのです!
・叫ぶシーンのイメージはFF6のラスボス戦の直前。あのシーンはFFラスボス戦前の掛け合い史上最強だと思ってる。
・ここで「モノ」という表現がありますが、これは第一作目DISAPPEARANCEのスレッドの冒頭の文から拝借。改めてみると恥ずかしい文章だ……。
・生きてる人は名前付き、死んでる人は名前無し。な訳ですが、グリークヘッドとか覚えてる奴いんのか?
・死んでる人は上から順番に、F・G・シャイン、ジーヴァス、マイル、フェニ、ベルゼルガ、ゴッドエンペラー、アークビートルD、ティレルビートル、メッシュ、カリパー、キドゥ、ゲンジ、シアンドッグ、イエロータートル、マゼンタキャット、ベイアニット、メダプルート、ラミエル、リネル、ヴァレン、ルク、シロ(ヴァレン)、クロ(ヴァレン)。本気の本気で全員集合です。どう?懐かしい?懐かしい??
・……と言いつつ、実はN・G・ライトと宝条レツィアだけいません。こいつらには後で大活躍してもらう予定があったので、ちょっと自重。きっと出番が近くてスタンバイしてたから駆けつける事が出来なかったのでしょう。うん。
・これがきっかけでビスマスは(気付いてないけど)パワーをもらって強くなっているとしたら、ブラックメイルさんナイスすぎるよな。出番少ないけど仕事したよな。
 
第五十六話【最後の闘い】
・タイトル元ネタはFF4のラスボス、ゼロムス戦の曲。
・追いつめられたジェノムスの必殺技は〝太陽だッ!〟……正直これ書きながら爆笑した。いや、もう、規模でかすぎてギャグじゃねえかw
・一応、これはジョジョの奇妙な冒険のpart3のDIOの「ロードローラーだッ!」のイメージ。
・結局ジェノムスは倒されてしまうわけですが、ここまでやれば読者も「なんかジェノムス別に強くなかったよなー」とか思わないだろう。うん。というか勝てる方がおかしい。
・そして、生と死の狭間にて宝条レツィア登場。一応今回の物語の発端ですからね。
 
第五十七話【ファントムブラッド】
・タイトル元ネタはジョジョの奇妙な冒険のpart1の副題から。これにて完結済みジョジョの副題コンプリート。
・宝条一族乱舞! ちょっとギャグっぽいけど、すごい人数がいるって事を表現したかったのです。許してね。
・宝条ヴィンの元ネタはFF7で人体改造されたヴィンセント・ヴァレンタインですが、そのセリフはジョジョの奇妙な冒険のpart2のルドル・フォン・シュトロハイムそのもの。世界一ィィィィ!!
・『そも、メダロットの小説書いてました』へー宝条家の人にも小説書いてる人いたのかー奇遇だなー私もメダロットの小説書いてるんですよー(棒)
・もはやメダロットの力を結集しても勝てないので、すでに滅んだ人間にすら手伝ってもらってジェノムスを倒すってのは、我ながらいいアイデアだと思ってます。そして、人間は滅んでもメダロットの中で生きているんだっていうエデンには耳の痛いお言葉。
・この身が滅びようとも…魂は不滅。このセリフはFF4でゼムスがゼロムスになる前に言ったセリフ。つまり、元々はラスボスサイドのセリフなのです。でも味方サイドのセリフとして使っちゃう。これがディサピアクオリティ。
・宝条といえば……というわけで、レプリカの『ピ』ーストマスターネタ。名前は出てきてないけど、誰の事かお分かりですよね? パーツどころかメダロット1体まるまる作るとか、マジで宝条家の科学力世界一だろ…。
・そして、最後の一撃。究極生命体を目指すジェノムスに対し、あなたでは究極になれないというビーストマスター。散々、「究極の〝○○〟」言うて来たのがここで生きてきて……いるといいなぁ。
・レツィアのスーパーアシスト。メダロットの力だけではなく、旧支配者である人間の力が最後の一手を決めたってのは良い展開……だと思うんだけどなぁ。
・「グ・・・・ズ・・・・ギャアアアム!!!!」これはFF4のゼロムスの断末魔。元ネタリスペクト。
・というわけで、ビーストマスターではなく、みんなの力でジェノムス撃破。ここまでみんなで結束した戦いは今まで書いた事が無かったと思うので満足。
 
最終話【破】
・ディサピアシリーズの最終回はタイトルが一文字だと決まってます。というわけで今回は破壊の破。
・というわけでそれぞれのその後。ディサピア、リアピアでは後日談として出していた奴ですね。これもまた伝統。
・そして、地下でレツィアとの約束を果たすビーストマスター。究極の〝破壊〟を司る彼ですが、今まで私を破壊してくださいなんて言われた事ないだろうし、それを実行したことも無いのだろうなー。破壊して「ありがとう」と面々の笑みでいうレツィア。これまでとは一線を画した破壊だったと思うので、タイトルに組み込みました。
・しっかりトゥルースとして働いているDS。こいつらなんか可愛くね? まぁそれはおいておいても、戦争からしばらく経っている事が分かるようになったと思います。
・そして、ビスマス英雄へ。最後にはこういう王道な締め方がいいと思ったんだ。結局地はハッピーエンド大好き野郎なので(笑)
・というわけで完結完結。めでたし~~~。  … … だ と で も 思 っ た か ! ! ! !
・裏面突入! イメージとしてはここからは生と死の狭間っていう裏の世界の話で、表の世界ではあれで最終話って感じ。普通なら見えない世界の話なので白文字で隠しました。
・そもそも今までディサピアシリーズってのは完結の時は~THE END~で締めくくるので【THE END OF DISAPPEARANCE   完】なんて表現はおかしいのです。実はね。
・まだしぶとく生き残っていたジェノムス!ほんとこいつマジチートだな!
・そして『メダロット』登場。『……すなわち〝神〟だ』なんて言う奴はあいつしかいない!!
 
ホントの最終話【謎】
・最終話→ホントの最終話は大乱闘スマッシュブラザーズDXおよびXでのイベント戦の最終決戦→ホントの最終決戦のイメージ。
・名前は一切登場してませんが、分かってますよね?こいつN・G・ライトですよ??
・と言うわけで満を持してN・G・ライト登場。やっぱりね、ディサピアシリーズの最後なんだからこのお方で締めるのが一番しっくりくるわけですよ。
・そういや、宝条一族とかライトが生と死の狭間に来れる理由として考えられるのは「死の世界側にネオをもった奴がいるから」な訳です。つまり、そいつにお願いをして生と死の狭間の扉を開けてもらうわけです。……ライト、お願いしたのか……?
・死を与える事が出来ないなら消滅を与えればいいじゃない、って事でDISAPPEARANCE登場。タイトルにもなってるくせに一回も使われることのない兵器がやっと活躍するよ! 良かったね!ディサちゃん!
・ある意味、N・G・ライトで締めるというよりDISAPPEARANCEで締めているとも言えるので、まさしくディサピアシリーズの最後に相応しい。
・そしてディサちゃんの最初にして〝最後の消滅〟が始ります。まさしくスレッドの冒頭の文章通りです。
・N・G・ライトって何者なの?ってのはみんな思うかもしれんけど地も分かりません。なんでDISAPPEARANCEを作ったのかとか全然わかりません。謎なのです!
・『何故ならば……神とは常に謎に包まれているものだ』からです。