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RSSフィード リレー小説 メダロットRise
   

日時: 2012/10/29 01:08
名前: 凍零

※お知らせ
・今まで使っていた「リレー小説 メダロット ライズ」は都合上、凍結することになりました。
 これからはこちらで話を進めていきたいと思います。
 ご迷惑をおかけしますが、今後ともよろしくお願い致します。
・メンバーに雪の城さんを追加しました。



リレー小説をやるにあたって
■順番(略敬称)
1:凍零
2:ゼブラー
(3:鎌兎)
(4:土竜)
5:カヲトリス
6:地
7:雪の城


一周したらまた最初に戻ります。
()がついている間、その人の順番は抜かしてください。

■この小説について
今まで「リレー小説 メダロット ライズ」で投稿していた話を再構成し、設定等も一部変更しています。
なので、上記の小説とは全くの別物と思ってくださって構いません。

■注意事項
・次の方が投稿するのは、前の方が投稿し終えて3日経ってから。3日経ってからの1週間以内が基本的の原則です
※修正期間中は10日間ルールは無しで、書いた人の次に書く人も、同じ日に投稿してくださって構いません。
ただし、一日一周のみです。

細かい事等に関しては「リレー小説 メダロット ライズ」を参考にしてください。



Re: リレー小説 メダロットRise ( No.91 )
   
日時: 2013/04/10 21:26
名前: 雪の城


歌姫?

ヨシノからそう告げられた三人は歌って踊る女の歌手を思い浮かべる余裕もなかった。当然あのヒロキすらそんな余裕も発想もすることができず『歌姫』と名乗った元ロンガン――現愛らしい桃色のパーツを身に付けたヨシノを見る。
ヨシノの後ろには様々なパーツのメダロットが控え、遠方に居る闇軍団へ敵意を飛ばしている。

「マザーより生み出されし子ってどういう意味だ?」
「ミュウの遺伝子を受け継いだミューツーみたいなやつってことじゃね?」
「ヨシノメダロットだろ。遺伝子ねぇよ」

再び宗夜が尋ねれば小声でヒロキが言う。それにマサキが冷静に突っ込めばヒロキは口を閉ざした。ヨシノはそれを見て小さく息をつけば橋を見上げてから、後ろに居る部下へと体ごと向ける。

「突然で非常に申し訳ありませんが、お願いがあります」
「姫様の願いであればどんなものでもお請け致します!」
「ありがとうございます」

ヨシノはそれを受けてふんわりとほほ笑めば、エデンの上空を指してからその場にいるメダロット全てを見渡す。

「私は今から、闇軍団、空中要塞アルデヴァランへ攻撃をしかけます。相手国は今私達がいるエデンとも対立し、戦争を起こした大国です。苦しい戦いになることでしょう。ですが、今ここで倒さねば、無駄な争いを増やすだけになってしまいます!」
「姫様」
「私はこの世界に来て、人間とメダロットが手を取り合っている状態の国を知り、とても嬉しく思いました。その世界が私達同士によって壊されてしまうのはとても悲しいのです!皆様、力をお貸しください!」

切々と訴える言葉に跪いていたメダロット達は一斉に立ち上がれば、ヨシノの前で恭しく頭を下げる。

「姫様のお言葉、ありがたく頂戴いたしました」
「・・・っありがとうございます」

それにヨシノは一瞬体を停止させてから、勢いよくお辞儀をし、わずかに高い声で礼を言う。まるで自分の話に乗ってくれたこと自体が奇跡のように。それから頭をあげ、再び橋の方を見れば少し表情を歪め、落ち着いた声で全員に伝わるようにはっきりと話す。

「それでは、まずは橋の上の人間や同志を保護いたしましょう。すでに数名向かっているようですが、ここからでは戦況が解りかねます。仲間が傷ついているかもしれません。早急にお願いします。
あと、ここに居る人間の方々は私の仲間です。少し内内の話がしたいのですが」
「それでしたら姫様、あちらのクルーザーをお遣いくださいませ。せまくて申し訳ありませんが船内に部屋がございます」

ヨシノとの距離が一番近いメダロット――ラグナ6が、後方の大型ハウスクルーザーに向かって合わせた掌の先を向けた。ロールスターが舵を取るその船は2階建てで大きさも尋常ではない。
せまいか?とあまりの想定外に言葉を失っていると、ロールスターは船を横付けし、膝間付いて言う。

「ご安心ください。私の主の船でございますので、運転には慣れております」
「そ・・・そうですの。では、失礼させていただきます」



クルーザーに乗り込み、船の事は全てロールスターと数名の護衛に任せ、宗夜達は1階の室内に入った。
これってクルーザーだよね?と疑いたくなるような室内はまるでホテルだった。ベッドにキッチン、シャワー、洗面トイレが揃っていて何一つ不自由がない装いになっていて、全体を赤色でまとめた室内がさらに高級感をあげていた。
だが、それを見てもヒロキとマサキのテンションはあがらず、黙ってヨシノを見ている。

「とりあえず、あんたら座れよ」

さっきまでの威厳を全て捨て、依然と変わらない口調で言われれば三人はそれに従わず、立ったままヨシノに向かって怒鳴る。
だが、それは怒鳴ろうとしただけで、全員が言葉が出てこず、黙るしかなかった。

「うそじゃないぞ。おれとコトヒラがこの世界のメダロットじゃないっていうのは嘘じゃない」
「じゃあ、あいつらが勘違いしてるっていうのかよ」
「それも違う。とにかく座れって。特に宗夜。座って疲れを癒しとけよ。まだこれからなんだから」

宗夜はそれに言葉で返答はしなかったものの頷けばヨシノの言葉通り、壁際に置かれたソファに座った。ヨシノの視線でヒロキとマサキも促され、ソファの近くに椅子を持ってくればそこに座った。

「船に乗ってきたのは昔の仲間だ。この世界とは違う別の世界で一緒に戦った仲間とその同志だと思う」
「だと思うって」
「おれもこの世界に来てから知ったことだから、大体のことしか言えないのだけど。あ、ちょっと待ってろ、きっとあるはずだ」

そこまで言えばヨシノはふわふわと船内を移動し、反対側の壁にある机の本棚から一冊の本を取り出した。本にしては縦に長く、なめし革を使った装丁は美しく、気品を感じられた。だがヨシノが持ってきたその内容を見ると、三人は首を傾げタイトルを読みあげる。

「変革ノ書?」
「あれだよな。これってよ、宗教の経典だろ。国の4分の1ぐらいどっぷり浸かってる」
「恩は忘れちゃいけませんよー。とか、愛は偉大なんですよー。とか。そういった決まり文句をたらたらと書いてある偉い姫様の言葉を纏めた奴だろ」
「それがなんだっていうんだ?」

宗夜が尋ねればヨシノはその本を適当に開いてから相手へと向ける。

「ここに出てくる登場人物というか、この書の後半の主役がおれなんだ」
「は?」
「読めよ。そしたら解る。ちなみにそこに書いてあるものは少し盛ってる所はあるけれど、ほとんど全てがおれが体験してきたことだ。きっと昔の家臣が、過去の出来事を知らせたくて書いたんだろう」
「いやいやいやいや。少し盛ったぐらいで、ヨシノの言動が経典になるかよ!」
「神は常に優しいとは限らない。
と言いたい所だけど、この時のおれは寒気がするほど甘ったれた奴だったからな。道徳的観点から行けば、まさに聖女様クラスだったと思うぜ」

ヨシノが語れば再び場は静かになった。宗夜は俯き、マサキは変革ノ書を手に取ればぺらぺらとめくり内容を黙って読み始めた。
ヒロキが言う。

「けどよ。そんな自分が信仰している宗教の本の主役が出て来たからってここまで慕うか?そもそも助けにきてくれた時お前ロンガンだったじゃねーかよ」
「ああ、それが母の力なんだ。実際何も知らなかったおれは、コトヒラと一緒にメタビーのパーツで教会にも言った事があるけれど、誰にも気付かれなかった。
おれのパーツが解放されてから母がそのパーツ自体に力を与えて皆を集めたらしい。それからはこのパーツがおれへ案内役にもなったらしいな」
「なんだそりゃ。じゃあ、ヨシノのあの『ピンチの時に来るもんなんだ』っていう台詞ははったりかよ」
「まさか」

ヨシノはそこで宗夜の正面へ移動し、目の形を歪ませば笑い言う。

「母上はおれをここで死なせる方ではないという確信をおれが持っているからだ。
たとえ母であってもメダルが割られてしまっては手出しができないし、運良くただ海の中に放り投げてくれてたら母的にはラッキーなのだろうけれど、正体に気付かれて交渉の手段に使われたら母的には苦しい所だろうからな」
「なんでその確信を持てるんだ」
「決まっている。おれが母に匹敵するほど優秀だからだ」

宗夜は顔をあげた。眉間に皺を寄せ、険しい目つきでヨシノを睨みつけ低い声で問う。

「俺が優秀じゃないからこんなことになってると言いたそうだな」
「自分が優秀だと思っているのか、啓示者様」

すぐにヨシノに言い返されれば宗夜は続きの言葉を発しなかった。

「人間の一生は実に短いんだ。宗夜。奴隷にされない人生を歩める可能性が掴めただけでも、よかったと思うぜ。おれは」
「他人事を」
「自信の未熟さが招いた結果で多くの人を失うことにならなくてよかったと思え!!
おれの言葉に憤るなら、カミュラを見返してみろ!あんたという優秀な人材を奴隷として扱うと言った事を恥入るぐらいに立派な男になって見せろ!」

また嫌な沈黙が続いた。宗夜は再び視線を下に下げ何も言わず、ヒロキとマサキは黙って一人と一体を見守る。
だが、それを破る敵意に満ち溢れた声が船内に響いた。

《黙って聞いていれば!好き勝手に言いやがって!お前に宗夜の何が解るんだ》

だがそのフェイトの怒りもヨシノはさらりと流す。

「知るかよ。何も知らないな。人の過去を知る暇があるならば、今後の作戦に役立ちそうな指南書でも読んでたいぐらいなんだ。宗夜の過去を知ってそれを慮るのはフェイトの役目だろ」
《なら、逆に俺がコトヒラをぼろくそに罵ったとしても、お前は俺と同じことを言わないんだな》
「それ以前にコトヒラは宗夜とは環境が違うからな。ごくごく普通の人間だ。両親が居れば帰る先もある。ゆるやかに拘束される環境ではあったけれど、そこからきちんと旅立って自分で選んだ道を歩んで居る。宗夜とは違うさ」
《あのヘタれ野郎がか》
「コトヒラがヘタれだって?まさか!」



第58話 「ヒロインは守らないと!!」



志和達に続き最後尾に居た葉奈は突然振り返ったコトヒラにより、頭を掴まれた。そのまま床にたたきつけられるようにして伏せさせられれば、その横の空きスペースをつかって上を通り、自分を越えて運転手に銃口を突き付けた仲間を見て言葉をなくした。
ドアが閉まる。

「お前!!」

閉まるドアに驚きバスから飛び降りた河内が振り向きながらコトヒラに向かって怒鳴る。だが、コトヒラは運転手から身を離し、閉まるドアを黙って見る。
まさか、裏切ったのか。
葉奈はとっさに判断し、コトヒラに向かって掴みかかろうとするが、コトヒラは迷うことなく銃口を葉奈に向けた。

「葉奈さん、そのまま座席に座ってください」

運転席から一番近い空席を銃を持っていない手で指差す。淡々とした口調は感情を感じさせない。表情も崩れてはいない。どこにでもいそうな普通の青年だ。
――こういうやつに限って何をしでかすのかわかったもんじゃない。
葉奈は言われた通りその座席に座ればコトヒラは隣に居た男性に言う。

「そいつを逃がしたらオレはお前を撃つぜ」
「・・・」

帽子を深く被った男性は何も言う事はなかったが、葉奈の腕を掴んだ。
あの裏切り者何を考えているんだ。
葉奈は黙ってコトヒラを見ていたが、コトヒラは続いて全員に言う。

「カーテンを閉めろ!全てだ!照明は絶対につけるな」

銃を持っている相手の命令だ。全員が従い、室内が一気に暗くなる。葉奈が居る所からは外の様子が正面しか見えない。正面からは覗きこむようにして大量のメダロットが存在しているが、攻撃をしかけようとはしていない。

コトヒラは運転手に銃口を突き付けた。

「いいか。オレが降りたら、無理矢理バスを発進させろ。直線まっすぐだ」
「無っ無理だ!こんなにメダロットが居るのにバス発進できるはずが!!」
「できる!いいか絶対にアクセルから足を離すんじゃねぇぞ!少しでも遅くしてみろ、このバスにいるオレの仲間があの女をブチ殺した後に、乗客全員殺す!」
「できるなら」
「静かにした方が良い。ああいう頭の悪い男のせいで死ぬなんて真似はしたくないだろ」

葉奈がとっさに言い返そうとしたとき、葉奈の腕を掴んで居る男が小さな声で抑制する。

「いいな、少しでも遅らせるんじゃねぇぞ!」

コトヒラは出口の方へ顔を向ける。表情がわずかに歪んでいる所を見るに、シモツキの方が優勢なのだろうか。
コトヒラは運転手に銃口を向けたまま出口の方へ歩き、入口の所に立つと再び怒鳴った。

「開けろ!」

命令された通り運転手が開ければコトヒラはすぐに降り、運転手はドアを閉めればアクセルを踏み込んだ。それは全開だったのだろう。ブゥンと激しいエンジン音を吹かせたバスは驚くメダロット達を弾き飛ばし、メダロットの大群という名の障害物をものともしない何も見えない環境なのに異常な早さで先へと進んだ。


バスが止まったのはメダロットの大群が退却してからのことで、場所はビックブリッジの終着点。エデンへの入り口だった。


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ネリス戦は他の方にお任せしたいのです!
そしてビックブリッジの終着点についているので、このまま葉奈は無事宗夜達に合流できる流れになるはずです。
葉奈たん、女の子だし、妹属性だし、あんまり危険な目にあわせたくないなぁーというアレです。葉奈たんはリレーのヒロイン!!なのに皆なんで守らないの?っていう考えもある。
ちなみにコトヒラが持ってた銃は河内さんの銃をぱくったっていうトンデモ設定のつもりです。
メダロットの体重は10kgぐらいとかほるま先生のブログで言ってたような気がしたので、きっと引きまくっても大丈夫なんだろうなぁという妄想。それにきっとネリスたん以外は弱いんだよ!という妄想。(タイヤ燃やされたらおしまいなんだぜ!)


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