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RSSフィード メダロットM(再起動)
   

日時: 2014/10/21 13:24
名前: 流離太   <leoobake@hotmail.com>

初めまして、流離太という者です。
以前から、こちらのサイト様のお噂は聞いております。
この度、原作者であるボマンさんの許可を頂き、新「メダロットM」を連載させていただくことになりました。
若輩者ですが、どうかよろしくお願いいたします。

Episode1「鷹栖斗的は静かに暮らしたい」  >>1-22
Episode2「二人揃ってツンデレンジャー」  >>23-43
Episode3「覗いてんじゃねーよクソカスがっ!」  >>44-67
Episode4「今回はサービス回! 脱ぎます!」  >>68-91
Episode5「真夏の夜のナイトメア」  >>92-107
Episode6「メダリンピックのススメ」  >>108-

☆☆登場人物☆☆

「鷹栖トマト(たかす・とまと)」
本編の主人公にしてヒロインな、花田学園高校1年生。
古代メダロッチをつけたせいで、どういうわけか男から女に性転換してしまった。
「自分よければ全てよし」がモットーの自己中心的な性格で、夢は「波風立たない平穏な人生を送ること」。
パートナーはカブトムシ型メダロットの「フォレス」、ナイト型メダロットの「ガマン」マーメイド型メダロットの「マイド」。

「フォレス(コーカスト)」
トマトのパートナーな♀カブトムシ。
精密な射撃を得意とするバランスのよい機体。
熱血漢で、トマトとは逆で困った人は必ず助けるというタイプ。
同じカブトムシ型メダロットの「ラスト」を宿敵として憎んでいる。

「ガマン(ナイトアーマー)」
トマトのパートナーなナイトメダロット。
堅実な守りを得意とする防御型だが、幻の左と呼ばれる「サムライセイバー」による格闘攻撃も強力。
トマトのボディーガードで、ご老体だがやる時はやる。

「マイド(ピュアマーメイド)」
トマトのパートナーな人魚メダロット。
回復を得意とする補助型で、トマトのお姉さん代わりとして家事もサポートする。
トマトが女の子になって、密かに喜んでいる。

「成城マトモ(せいじょう・まとも)」
花田学園高校1年生の男子高校生で、もう一人の主人公。
トマトを師匠と仰いでおり、現在ロボトル修行中。
この小説中唯一の良心で、なにかと気苦労が多い
パートナーは犬型メダロットの「シアック」。

「シアック(シアンドッグ)」
トマトのパートナーな犬メダロット。
射撃を得意としているが、ロボトルよりもギターを弾くことの方が好き。
なんだかんだいって、マトモのよき理解者。

「愛媛ミカン(えひめ・みかん)」
花田学園高校1年生の眼鏡っ子で、世界的な研究者「愛媛トウナス」の娘。
自身も機械オタクで、パートナーメダロットの「サラ」にも色々違法スレスレな改造をしている。
トマトとは真逆な「面白ければ全てよし」をモットーとしており、彼女の側にいるとトラブルが絶えない。
ある意味、この話の黒幕。

「サラ(セーラーマルチ)」
ミカンのパートナーな少女メダロット。
ティンペットに違法改造が施されており、男型パーツも女型パーツもつけられる特別仕様。
パートナーと同じくマニアックな知識に長けている。

「富良野ブドウ(ふらの・ぶどう)」
ロボトル世界チャンプの少年で、トマトと年は同じ。
性格はクールに見せかけて、天然。
パートナーはクワガタ型メダロットの「ルシファー」。

「青森リンゴ(あおもり・りんご)」
悪の集団「ロボロボ団」の幹部で、いつも黒いドレスを着ている少女。
ロボロボ団であることにプライドを持っており、それを傷つけたトマトを目の敵にしている。
パートナーは「マゼンタキャット」と「ヘルフェニックス」。
ロボトルスタイルは

「吹香川ザクロ(すいかがわ・ざくろ)」
悪の集団「ロボロボ団」の幹部で、いつも黒い服を着ている長身の少年。
いわゆる脳筋キャラだが、古代メダロッチで性転換するとキャピキャピ系女子へと変貌する。
パートナーは「ブラックメイル」だったが「ブロッソメイル」に進化した。

「怪盗ブルーベリー」
悪の集団「ロボロボ団」の幹部で、世界をまたにかける怪盗。
いつも仮面をつけておどけた口調で話し、その真意は誰にも計り知れない。

「メダルゴッド」
悪の集団「ロボロボ団」の首領で、その正体は謎に包まれている。

「愛媛トウナス(えひめ・とうなす)」
世界的に有名なメダロットの研究者で、ミカンの父親。
私生活もお腹周りも非常にだらしない。

「成城ニマメ(せいじょう・にまめ)」
メダロット社植物町支部支社長で、マトモの父親。
若くして出世したエリートだが、人を見下したような態度を時々とる。
シャイなため、常に顔にモザイクをかけている。

「郷野タケシ(ごうや・たけし)」
花田学園高校1年生の少年で、いわゆるいじめっ子。
生徒達からは「ジャイポン」の異称で恐れられている。
パートナーは「イエロータートル」と「メガファント」。

「晩夜ダイキ(ばんや・だいき)」
隣町に住む少年で、オリジナルメダロットブランド「スポロロボテック社」の御曹司。
卑怯な性格の持ち主で、ミカンから「陰険な策略家」と称される。
パートナーはザリガニ型メダロット「マルス(ロールスター)」。

「ラスト(ヘラクレイザー)」
異常進化を遂げた野良メダロット集団「テラーク」のリーダーで、人類を滅ぼそうとしている。
本体は♀カブトムシ型だが、スピリット体という人間形態を普段はとっている。
決して某BGMの主人公ではない。



Episode5「真夏の夜のナイトメア(11) ( No.102 )
   
日時: 2013/08/27 23:20
名前: 流離太

「総力戦っつーなら、全メダロットを出してもいいんだよな!? メガファント一号!! 『トランプル』で粉砕しろ!!」

 タケシが操る象型メダロット「メガファント」が、鼻先についた鉄球を、ラスト目掛けて振り下ろす。
 が、ラストは紙一重に回避。
 重々しい鉄塊が、地面を思い切り抉る。

「へぇ? ノーマルのメダロットにしては、中々の威力ね?」
「当然だ!! 俺様のメダロットは高威力と重装甲を売りにしているからな!!」

 単純な力押しだが、シンプルゆえに破られにくい。マトモもかつて、この戦法の前に沈められた。

「オラァ!! もう一発食らえや!!」

 鞭のようにしなる、鎖つき鉄球。今度こそラストの頭上に、思い切り振り下ろされ。

「―― ボウガン、発射」

 ラストの右腕がクロスボウ状に変形し、光の矢が射出される。矢は鉄球を貫き、まるでガラス玉のように粉々にしてしまう。

「なっ!?」
「キャハ!! 今度はこっちからいくわよ!!」

 続けて頭部の角から、ナパーム弾が発射される。その行き先は、もっとも装甲値の薄いメダロットへ。
 そう、

 ―― マゼンタキャットの所へ。

「マゼンタ!! 八時の方向に回避ですわ!!」
「了解ニャ!!」

 指示を受け、マゼンタは飛び上がってナパームを避ける。

「こんなノロイ弾、なんてことないですわっ!! 最強のテラークが聞いて呆れますわね!!」
「油断するな、リンゴ殿!! それは標的の熱を感知して自動追尾する弾丸『反応弾』だ!!」
「なんですって!?」

 果たして、フォレスの言ったとおりだった。
 回避したはずのナパームは急旋回し、無防備になったマゼンタの背中へ。

「くっ、これではっ!?」

 ―― 近すぎて避けられない。

「させねえさ!! メガファント二号!! 『ライトガード』で防御!!」
「合点承知!!」

 ナパームとマゼンタキャットの間に割り込む二号。ニューギニアのお面を思わせる右手の盾で、一撃を受け止める。鉄球と同じく、木の板のように砕け散る盾。

「すみません、タケシ!! けれどもナイスですわ!!」
「ガッハッハ、いいってことよ!! 姉御のためならえんやこーらさってなぁ!!」

 強がるように、タケシは胸を反らして笑う。しかしその声色は、わずかながらうわずっていた。
 フォレスと同じカブトムシ型だけあって、どうやらラストも射撃攻撃を得意としているよう。でも、その威力は桁違いと言ってもいいくらい。

「けれども、活路が見えましたわ。このメガファントは、鷹栖トマトのナイトアーマー(ガマン)に並ぶ装甲の持ち主。いくらラストの攻撃力が高くても、さすがに盾ひとつ壊すのが限界みたいですわ」

 そうだ。確かに一回の攻撃で盾を一つ壊されても、こちらにはメガファントは二体いる。残る盾は三枚。つまり、あと三回はやつの攻撃を防げる。

「その間他のメダロットはメガファントの後ろから、ラストに集中砲火を浴びせればいいのですわ。フルボッコというのは、少々不本意ですけどね」

 マトモは、リンゴの作戦にうなずく。今のところそれ以外、活路はないだろう。
 だがしかし、

「駄目だ、一箇所にまとまるのは。あまりにも危険すぎる」

 フォレスだけが、それに異を唱える。
 直後。

 ―― ダーツの的のような丸い模様が、メガファント二号の胸部に出現する。

「な、なんですの……これ?」

 ハッと、カメラアイを見開くフォレス。

「散開しろ!! このままでは全滅するぞ!!」

 けれども、フォレスの必死の声も虚しく。

「標的に設置完了。……連鎖攻撃、クロスファイア」

 ―― 無情の矢が、ラストの右腕から放たれた。

「散らばれぇッッ!!!」

 再び、ひと際大きな声でフォレスは叫ぶ。
 反射的に、二体のメガファント以外のメダロットは、矢から距離をとる。

「キャハハ!! 砕け散りなさい!!」

 ―― その時マトモは、思い出した。

 初めて校庭でラストと遭遇した時、やつはその場にいたメダロットを全滅させ、にこやかに微笑んでいた。そこには確か、重装甲を誇るトマトの愛機「ガマン」も確かいたはず。
 今、まさに目の前で、ガマンに匹敵する装甲を持つメガファントが。
 そう、二体のメガファントが。

 ―― 周囲に装甲を撒き散らし、機能停止した。
 ―― ラストが放った、たった一発によって。

「う、そ……」

 あのリンゴも、それしか発することができなかった。
 マトモなんて、声すら出ない。

「連鎖攻撃……クロスファイア」

 ただ、フォレスだけが、眼前の状況を冷静に受け止めていた。

「ターゲットに照準をセットし、相手を高威力の矢で貫く、ラストの必殺技だ。この攻撃には、私も幾度も苦しめられたよ」

 静かに語るフォレスの横で、マトモはそれを、呆然とした表情で聞いていた。

「そんな……違う」

 あまりにも、レベルが違いすぎる。
 こんなの、太刀打ちできるわけない。
 しかも、頼みの綱のトマトもいない。

「無理だ……無理、だよ……」

 全身の筋肉という筋肉がこわばり、体の心から震えが起きる。額からとめどなく流れる冷や汗が、首筋を伝う。

『情けないよねー、あそこまでやられて何も言わないなんて』
『ロボトルの約束守って、律儀にヘコヘコしちゃってさ』
『あの時は勇ましく担架切ってロボトル挑んだくせに』
『プライドないんじゃない?』

 過去、クラスメイトに言われた言葉が、頭をフラッシュバックする。
 改めて思い知らされた。やはり、負け犬は負け犬でしかない。この場にいても、マトモにできることなんて何ひとつない。

 ―― ならば。

「うっ……うわぁあっっ!!」
「おい、マトモ殿!?」
「どこ行くんだよ、マトモ!?」

 マトモは大きく叫び、草だらけの地面を蹴り、転がるように走り出した。その表情は涙にまみれ、二目と見られない。
 間もなくその姿は、祭りの煌びやかな灯りの中に、消えていった。



「……キャハ、逃げちゃったね」

 その様子を見ていたラストは、愉快げに笑みをこぼした。

「あんな人間を守ろうだなんて……キャハ! フォレスって、ほんと物好き!」
「黙れ貴様。マトモ殿のことを悪く言うな」

 しかし、ラストは全く意に介さない様子で、言葉を続ける。

「で、どうする? リンゴにタケシ、だっけ? あなた達も逃げていいんだよ?」
「へ、へへ。じゃあ遠慮なく」

 苦笑いを浮かべ、タケシはこそこそと逃げようとする
 けれどもリンゴは。

「人をナメくさるのも大概にしてほしいですわね?」

 毅然とした態度で、リンゴはラストを睨む。

「先程も申し上げた通り、あなたには借りを返さなければいけないので。敵いそうにないから『はい、そうですか』と引き下がるなんて、絶対にできませんわ」
「やれやれ。ロボロボ団にしておくには惜しい心の持ち主だな」

 その横に、フォレスが並び立つ。

「マトモ殿が戻ってくるまで、指示を頼む」
「ええ。構いませんけど……あの少年、戻ってくると思います?」
「きっと戻ってくるさ」

 フォレスは力強くうなずく。

「なにを根拠にしてるのかわかりませんけど……まぁいいですわ。いきますわよ、タケシ!! 残る三体で、あのクソ生意気な甲虫類を撃破しましょう!!」
「え!? 俺様も戦うの!?」

 そんな彼女らを前に、ラストは金色に輝くカメラアイを、三日月状に歪める。

「キャハ。逃げなかったこと、きっと後悔するよ?」
「ええ、後悔するでしょうね」
「ただし、お前がな」

 やる気に燃える二人と、嫌々ながら付き合う一人。
 マトモを欠いてなお、深緑での戦いは続く。


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