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RSSフィード SS書こうぜ!
   

日時: 2008/03/22 01:57
名前: 鎌兎

どうも。鎌兎です。
今回は気分転換にSSを書きましたので投稿させていただきます。

息抜きとして、皆様もSS書いてみませんか?
書いてみたいでしょう? そうでしょう?
ん・・・別にいいや?
そんなこといわずにさぁ!さぁ!さぁ!
思い切って書いてみましょうよ!



Re: SS書こうぜ! ( No.14 )
   
日時: 2012/09/29 22:43
名前: 通りすがりのコンビニ店員


 捨てられたメダロットと捨てられた赤ちゃんのお話。
 ほのぼのしたのを目指した……つもり、です。


 『赤ちゃんとメダロット』


 二機のメダロットが、町外れの森の中に住んでいました。
 細長のメダロットと、横長のメダロット。
 二機とも野良メダロットでした。
 人間が大嫌いでした。
 しかし、ある日。
 彼らは人間の赤ちゃんと出会ってしまうのでした。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 森の中にカゴが落ちていた。
 カゴの存在に気づいた横長のメダロットは、近づいてカゴの中を確認し――後悔する。
「捨て子じゃねーか……」
 カゴの中では、可愛らしい赤ちゃんがすやすやと寝息をたてていた。
「……人間ってやつは、つくづく最低だなぁ」
 横長のメダロットがいる『ここ』は、森の相当奥の場所。
 人間はめったに来ない。
 そして『めったに』来る人間は、人間嫌いの横長のメダロットが、イチバン嫌っている――メダロットをゴミのように捨てるヤツラだ。


 横長のメダロットは唸る。
 人間たちが最低なのは知っていたが、まさか『人間』であるはずの子どもまで、この森に捨てていくとは思っていなかった。
 これがメダロットだったなら、助けてやらないでもない……が、相手は人間。
 横長のメダロットが大嫌いな『人間』だ。
「どうすっかなー」
 見捨てて帰るか?
 連れて帰るか?
 横長のメダロットは考える。


 仮に連れて帰ったとして。
 赤子のあやし方など、自分は知らない。小屋に帰れば相方がいるが、あいつも同じだろう――
 横長のメダロットは、赤ちゃんを見捨てることにした。


「さぁ、帰ろう。すぐ帰ろう」
 くるり 横長のメダロットは赤ちゃんに背を向けて歩き出す。


 別に。
 捨てメダロットでも、助けない時だってある。
 生活に困っているときは、追いはぎヨロシクそいつ等からパーツを強奪することだってある。
 今さら人間の赤子を見捨てるぐらい何でもない――
 横長のメダロットは何度も自分に言い聞かせた。
 その度にすやすやと眠る赤ちゃんの顔が脳裏によぎったが、横長のメダロットは、それを気のせいということにした。


 横長のメダロットは、随分と歩いた。
 すでに赤子のカゴは見えなくなっており、自分の住みかである小屋は、もうすぐそこ。
 その時。
 聴こえた気がした。
 赤ちゃんの悲鳴のような声が。
 横長のメダロットの耳に、聴こえてきたような気がした。


 今一度。横長のメダロとの脳裏に、赤ちゃんの寝顔がよぎる。
 赤ちゃんの浮かべていた寝顔は、安心に満ちていた。
 つつけば割れる幸福の中、それが続くと信じて疑っていない寝顔だった。
 壊してはいけない気がした。
 あの安全で幸福なカゴの中の世界を。
 壊してしまっては、あの赤ちゃんも一緒に壊れてしまう。
 それを認めてしまっては、
 自分も、あの赤ちゃんを捨てた奴等と、自分を捨てた奴等と、同じになってしまう。


 気がつけば、横長のメダロットは赤ちゃんの入ったカゴの前にいた。
「はぁ…はぁっ…………あっ、…あれ……?」
 荒い息をなおしながらカゴの中を覗けば、赤ちゃんはまだ すやすやと眠ったままだった。
「はぁ~~~……………くっそ、ただの空耳かよっ」
 横長のメダロットは腰をどすっと下ろし、空を仰ぐ。
 今このまま帰っても、小屋に着く前にまた、空耳が聴こえてくる気がした。
「……………」
 というか、絶対的に聴こえてくる。
 間違いなく聴こえてくる。
 聴こえてくる気しかしなかった。
 目の前の赤ちゃんを連れて帰らない限りは。
「っち。しゃーねーな。お前も連れてってやるよ……」
 横長のメダロットは、赤ちゃんをカゴごと抱きかかえる。
 出来るだけ優しく、丁寧に……寝ている赤ちゃんを起こさないように。
 すぅすぅと続く吐息にほっと胸をなでおろしながら、横長のメダロットは、二度目の家路についた。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 その後、赤ちゃんを連れ帰ったことで横長のメダロットが、相方のメダロットに吹っ飛ばされることになるのは、それはまた、別のお話。




 あとがき
 続きも考えてるけど、たぶん続かないです。
 メダロットが親代わりに子育てする話が書きたかったんだけど……無念でした。


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