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Re: 魔王~Mysterious Crystal~ ( No.35 )
日時: 2015/04/30 04:04
名前:

第二十二話【Wonderful Angel】
 
 
  
 ボロス=ディーアとの相打ちから2か月弱の時が経った。
本来の予定よりも随分と遅れてしまったが、死神ヴァレン=D=ジョーカーはようやく復活、もとい再臨を果たした。
 
宝条ルクはちょうど夕食をヴァレンの部屋に運んできたところだった。
治療中のヴァレンの事を気遣って、栄養バランスの考えられた色取り取りの品をトレイに乗せたルク。
その彼女に、ヴァレンは刃を突き立てた。
 
そして、言う。
 
ヴァレン:「何気に悪いな、魔王の命であんたを殺す」
 
それを聞いたルクは、少し悲しげな表情をした後にトレイを静かにテーブルに置いた。
そして、真っ直ぐにヴァレンの目を見る。
ヴァレンもまた宝条ルクの目を見る。
しかし、ヴァレンはすぐに目をそらした。 

ヴァレンは思った。
直視できないほどにまぶしい、綺麗な目をした女だと。 
初めて会った時に見たあの濁った、汚い目と同じだとは思えないほどに。
澄んでいて、
迷いのない、
強い光を放つ目。
 
2人が見つめ合って、しばらくたった。
ヴァレンは不思議に思った。
彼の知る宝条ルクとはこういう時、真っ先に逃げ出す女だ。
恥も外聞も気にせず、ありとあらゆる人間としてのプライドを投げ捨てて、自分の命を守ることに終始する女だ。
こうして、落ち着いてヴァレンを見ているような余裕のある女ではない、はずだ。
 
ルクは、フーっと小さくため息をつくと、目を伏せる。
そして、ニッと口角を上げてつぶやく。
 
ルク:「そう、とうとうこの日が来たのね……」
 
まるで、いつか自分はヴァレンに殺されることが分かっていたかのような発言。
いや、分かっていた〝かのよう〟ではない。分かっていたのだ。
そうとしか思えない。
 
ヴァレン:「……何故、知っている?」
 
知っている、という事は確定事項として。
情報を得たルートが気になるところである。
ボロス=ディーア戦では、ここを把握していなかったがために、結構痛い目を見た。
 
ヴァレンが完全に脅し目的で、刃の先をさらにルクの首元に近づける。
もはやルクは少しでも動けば、喉を刃に貫かれる状態にいる。
しかし、ルクはまったく動じずに、逆に、笑顔で語る。 
 
ルク:「2、3週間くらい前かな。あなたの着ていた服、ボロボロだったからレプリカを作ってあげようと思ったら……これ、見つけたの」
 
そういってルクは後ろポケットから、血で汚れた紙を一枚取り出した。
そこにはルクを含む100人の犯罪者の名前が書き連ねられており、そのほとんどに×印がついている。
×印がついていないのは、宝条ルクとボロス=ディーアだけだ。
 
ルク:「×印のついている人達の事を調べたら、みんな死亡しているって分かった。……手口からして死神の仕業だろうって噂付きでね
   あぁ、プロトって偽名だろうなーとは思ってたけど、この人がかの有名な死神なんだなって、その時気が付いたの」
 
ヴァレン:「…………」
 
その紙の事をすっかり忘れていた、とヴァレンは内心焦った。
正直、今まで任務中に気絶するような事態になった事がなかったので、そういう気配りに関しては素人以下だった。
 
しかし、またもう一つの疑問が思い浮かぶ。
2、3週間くらい前にヴァレンの正体を知ったならば、何故逃げなかったのか?
紙の内容から察しても、ヴァレンがルクを殺害しようとしていたことは明らかだったのに。
 
ヴァレン:「……何故、気づいた時に逃げなかったんだ?」
 
ヴァレンはその疑問を率直にぶつけた。
 
ルク:「何故って……何故って、それは……」

ルクは顔を赤らめて、両手の親指をくるくると無意味に回す。
そして、何かを決心したかのように、ヴァレンの瞳をまっすぐに見る。
 
ルク:「……あなたが…………好きだから」
 
ヴァレン:「……はぁ?」
 
ヴァレンは思わず、刀を下げそうになるが、再度ギュッとを刀を握りしめなおす。
もしかすると、突飛な事を言った隙に何かする気なのかもしれない。
 
ルク:「だから、あなたに、恋をしたから。一緒にいたいな……って思ったのよ」
 
口をポカーンと開けたヴァレンに対して、宝条ルクは満面の笑みだった。
こうして死ぬか生きるかの瀬戸際にも拘わらず、天使のように微笑み、幸福そうにしている。
 
ヴァレン:「何気に意味が分からない……俺と一緒にいるという事は、俺に殺されるという事だぞ」
 
ルク:「それでもかまわないと思ったわ」
 
ルクは即答する。
ほんの2か月ほど前まで、無様をさらしながらも、生にしがみついてた小物犯罪者が。
史上最悪の殺人鬼に直面して、満面の笑みで死を受け入れるというのだ。
 
ルク:「あなたになら、殺されてもいいと思った。少しでもあなたのそばにいられるなら
   ……その代償が命だとしてもかまわないと思った。だから、あたしはここにいる」
 
ヴァレンは戦慄した。
たったの2か月だ。
いいや、ルクの変化が見られたのは新螺製作所の乱入からなので、実際は1か月だ。
たったの一か月で人間はこんなにも、強くなるのか、と思った。
 
これまで、ヴァレンの殺害した人間の中に、ここまで強い意志をもった者は数えるほどしかいない。
どれだけ大物ぶっても、
どれだけ悟ったような事をほざいても、
刃を突き立て、本当に、今まさしく死ぬのだと感じれば、大抵の人間の目には恐怖の色が浮かぶ。
そして、絶望の元、『不幸』のどん底の中で死んでいく。
 
だが、この女。
ヴァレンのそばにいたいという発言も、
ヴァレンになら殺されてもいいという発言も、
真実であると信じざるを得ないほどに、『幸福』そうな顔をしている。
それだけではない。
ヴァレンが好きだという事も真実なのだろう。
たとえ、愛しき人に命を奪われるとしても、愛しき人のそばにいるという『覚悟』を感じる目をも持ちあわえている。
 
ヴァレン:「……この短期間で、何気に別の生き物のように強くなっている。
     一体、何がそこまでお前を強くしたんだ?」
 
宝条ルクは、静かに即答する。
 
ルク:「ヴァレン=D=ジョーカー……あなたよ」
 
ヴァレン:「……!」
 
ヴァレンは混乱して、思わず、刀を下げた。
 
ヴァレン:(俺が宝条を強くした……?? 俺は、人間を強くする事ができるのか??
    俺は、ただ、漠然と、何気なく、『不幸』をばらまくだけの存在ではなかったのか??)
  
ルク:「フフ……! ヴァレン=D=ジョーカー……ヴァレン=D=ジョーカー!ヴァレン=D=ジョーカー!!ヴァレン=D=ジョーカー!!!」
 
ヴァレンとは対照的に、ルクはより一層嬉しそうにヴァレンの名を連呼する。
まるで、免許取り立ての大学生が意味もなく嬉しそうに車を運転してるかのように、無意味に嬉しそうだった。
 
ヴァレン:「……なんだ?」
 
あまりにルクがヴァレンの名を、それもフルネームで、連呼するので応えざるを得なかった。
 
ルク:「練習したんだ♪」
 
ヴァレン:「?????」
 
ルク:「だって……―――――」
 
ヴァレンはその時のルクの顔を二度と忘れない。
満面の笑みだった。
だが、ただ笑っているわけではない。
安心、
不安、
感謝、
興奮、
焦燥、
困惑、
幸福、
リラックス、
緊張、
尊敬、
親しみ、
憧憬、
欲望、
勇気、
恥、
嫉妬、
罪悪感、
期待、
苦しみ、
悲しみ、
切なさ、
諦念、
空虚、
愛しさ、
ありとあらゆる感情が入り混じっている。
それが、ヴァレンにすらよく分かった。
 
 
ルク:「―――――だって、好きな人の名前が怖くて呼べないなんて。とっても不幸でしょう?」
 
 
ヴァレンは察した。
ここ最近、ルクが呪文のような何かを呟いていたのは、これだ。
ルクは自分の名前を呼ぶ練習をしていたのだ。
 
名前を呼ぶだけで不幸になるなんて逸話すらある、この『ヴァレン=D=ジョーカー』の名を、
その名を聞くだけで、恐怖する人間が数多いる、この『ヴァレン=D=ジョーカー』の名を、
もはや、この世には進んで呼ぼうとする者なんていない、この『ヴァレン=D=ジョーカー』の名を、
ヴァレンの目の前で、ヴァレンに向けて、呼びかける為に。
 
間違いなく彼女は今まで、死神の名前なんて恐ろしくて呟くこともできない存在だった。
最初にヴァレンの受けた『小物』という印象は間違ってなんかいなかったはずだ。
だが、彼女は恐怖を乗り越えたのだ。
たったの2,3週間やそこいらで。
 
ルク:「まぁ、一応、ちょっとは期待してたんだけどね。
   もしかしたら、あなたがあたしを好きなってくれて、あたしは死ななくなるかも……そういう妄想は毎晩枕抱きながらしてたわ。
   まッ!賭けに負けちゃったけどね」
 
ルクは照れ臭そうに語る。
これから死を迎える者とは到底思えない。
 
 
ルク:「ベットはあたしの命!チョンボもイカサマも無し!ヴァレン=D=ジョーカーに捧げる人生最大のギャンブル…何気に何気にお終いね♪」
 
 
舌を出して無邪気に笑うルク。
その傍らでヴァレンは思考していた。
 
宝条ルクとは、ここまで成長できる生き物なのか。
宝条ルクとは、ここまで強い生き物なのか。
宝条ルクとは、ここまで神秘的な存在なのか。
 
そして、自分とは、その宝条ルクを成長させる事ができるのか。
自分は何者なのか。
自分は何をすべきなのか。

生まれて初めてヴァレンは真剣に『己』を考えた。
よくよく考えてみれば、最初に「何気に悪いな、魔王の命であんたを殺す」なんて宣言をするのもおかしい。
今までの死神は、そんな前口上無しに無言でターゲットを殺害していたはずだ。
この2か月弱の療養生活で変わったのはルクだけではない。
ヴァレンも変化をしていたのだ。
 
それすら意外だった。
死神ヴァレン=D=ジョーカーは一生殺人を続ける。不幸をばらまき続ける。
そんなこと何一つ疑う事なく、彼は生きてきたのだ。
 
そんな彼に、この日、大きな常識の変更が行われた。
 
ヴァレン:(俺は……何気に変わることができる生き物だった)
 
ヴァレンは以前変わりなく、幸福そうな笑みを漏らす人間、宝条ルクを見た。
ほんの数週間前の、人間ですらないそれ以下のどうしようもない何かでは無い。
強く美しき人間の姿だ。
 
ヴァレン:(俺は……誰かを幸福にすることができる生き物だった)
 
そして、分からなくなった。
彼は、今、何をするべきなのか。

彼を変えたこの女をどうすべきか?
彼に変らえたこの女をどうすべきか?
 
ヴァレン:「…………お前、それでいいのか?」
 
そして、ルクに尋ねた。
自分では、何も答えが出せないから、他人を頼る事にした。
思えば、魔王以外の人間に判断をゆだねるなんてのは初めてだ。
 
ヴァレン:「俺に、今、ここで、殺されて。それでお前は何気に満足なのか?」
 
普通に考えれば、殺されて満足もくそもない無茶苦茶な質問なのだが、ここではこう聞くしかあるまい。
ヴァレンの真剣な眼差しを受けて、ルクもまた、真摯に答えた。
 
ルク:「正直な話、……その、……」
 
ルクはやや俯いて、服の裾をねじねじもじもじしながら、真摯に答えた。
 
 
ルク:「処女のまま死ぬってのもアレだから、死ぬ前にセックスを」
 
ヴァレン:「そういう話じゃねえよ」
 
 
※真剣に答えた結果です。
 
 
ヴァレン:「ん? ……っていうか何気に処女?」
 
ルク:「な、何よ。悪い!?」
 
この男も真剣にそこに食いついた。
18歳の女の子が処女である事は、そこまでおかしな話でもない。
処女もいれば、そうでない娘も同数程度いる。そういう年齢だ。
しかし、彼女は数年間、法律も秩序も糞くらえな裏の世界に身を置いてきたのだ。
はっきり言って、ルクの容姿とスタイルでしかも18歳という若さは需要の塊だ。放っておかれるわけがない。
 
ヴァレン:「いや、この世界でよく処女でいられたもんだと思って」
 
ルク:「…………宝条ルクという、人間の出来損ないが持っていた最後のプライドよ。初めては好きな人と……ってね♪」
 
それは、別の世界なら、どの女の子ももっている当たり前の願望なのだろう。
しかし、ここではそんなもの通じない。
生きる為に必要ならば、その願望は、プライドは捨てなくてはならないのが、裏の世界だ。
 
それを聞いてヴァレンは思った。
自分は最初に宝条ルクを『人間ですらないそれ以下のどうしようもない何か』と評した。
だが、それは誤りであった。

ヴァレン:「なにが人間の出来損ないだ……お前は、何気に、ずっと人間だったんだよ」
 
なんてことは無い。
宝条ルクはきちんと矜持をもって生きている人間だったのだ。
ヴァレンはさも、自分が人間に成長させたのだと思い込んでいたが、そんな事はなかった。
逆に胸がスカっとした。
結局、自分は宝条ルクにとって、どうというものでも無い存在だったのだ。
 
しかし、次の瞬間、ルクはヴァレンの手を握って言う。
  
ルク:「じゃあ、あたしが人間をやめようとした時に、救ってくれたのはヴァレンだね」
 
そう、宝条ルクはその矜持を、一か月ほど前に捨てようとしていた。
プライドなんて投げ捨てて、なんとなく儲かりそうな風俗に、何となく足をつっこもうとしていた。
そして、図らずもそれを止めたのヴァレンであった。
こうして、ヴァレンは再び、宝条ルクにとって特別な存在であると自分を認めざるを得なくなる。
 
ルク:「もう、あたしは、3回もヴァレンに救われている。だから、1回くらい殺したってだいじょーぶ。恨んだりしないよ」
 
そういってルクはヴァレンの手を放す。
そして、両腕を大きく広げ、体全体で十字架を作る。
 
 
ルク:「さぁ、キて……」
 
 
ルクは目をつむり、女神のごとく神聖なる微笑みを湛え、最期の時をじっと待った。
ヴァレンはそれを見て、再度、妖刀スバルを構える。
ルクはただただ微笑んでいる。
 
ヴァレン:「何気に……いくぞ」
 
ルクはただただ微笑んでいる。
 
ヴァレンはゆっくりと刀を振り上げる。
 
ルクはただただ微笑んでいる。
 
ヴァレンは、ルクに狙いを定める。

ルクはただただ微笑んでいる。

ヴァレンは刀を振り下ろす。

ルクはただただ微笑んでいる。
 
 
そして、ヴァレンの刀は。
 
 
ルクの右肩を少しかすった後、床に突き刺さった。
 
 
ルクはただただ微笑んでいたが、キョトンとして、ヴァレンを見て、刀を見てを繰り返す。
自分が生きている事を不思議に思っていると、ヴァレンは俯いて、顔を見せないようにして言う。
 
ヴァレン:「駄目だ。……俺には何気に殺せない」
 
ルク:「え、えっと、あたしはどうしたらいいでしょうか?」
 
殺される覚悟だったので、殺されないと逆に困るという怪現象が発生していた。
 
ヴァレン:「なんでも……好きにしたらいいさ。俺はお前を殺せないし、殺さない」
 
ルク:「じゃあね……」
 
ヴァレン:「……?」
 
ルクの顔が、困り顔からみるみるうちに笑みに変わっていく。
それと同時に、頬が高揚し赤らめていく。
 
そして
 
ルク:「えいっ」
 
ヴァレン:「お?」
 
ヴァレンを突き飛ばす。
そのまま、ベッドまで押し倒して、ルクはヴァレンの上に覆いかぶさる。
ヴァレンは何をするのだろう?と不思議そうな顔をしている。
 
ヴァレン:「どうした?」
 
ルク:「ん?今なんでも好きにしていいって言ったよね?」
 
 
ヴァレンが「たしかに言ったが、これから何をするつもりだ?」と質問をしようと思った事にはもう遅かった。
宝条ルクの肉厚のぽってりした唇が、ヴァレンの血の気のない薄い唇を覆い隠した。
数十秒の接吻の後、ヴァレンの唇はようやく解放された。
だが、依然として、ルクがヴァレンの上に覆いかぶさっている現状は変わらない。
 
ルク:「なんでも、していいんだよね?」
 
ヴァレン:「あぁ……」
 
意外と冷静に答えるヴァレン。
むしろ、自分で迫っておいてルクの方が少し、興奮で自分を制御できていない節がある。
 
それも致し方ない。
人生の一世一代の告白を今から行うのだ。 
 
 
ルク:「……結婚していい?」
 
 
ヴァレン:「……誰と?」
 
ルク:「史上最強最悪の殺人鬼、死神ことヴァレン=D=ジョーカー」
 
ヴァレン:「不幸になるぞ」
 
ルク:「いいえ、あたしは幸福になるわ」
  
ヴァレン:「死神だぞ?」
 
ルク:「あたしにとっては、すっごくワンダフルな天使さんよ♪」
 
ヴァレン:「…………何気に、好きにしろ」
 
ルク:「うん。好き」
 
ヴァレン:「いや、そうじゃな……まぁいいか」
 
 
こうして宝条ルクはヴァレンに冗談のような惚れ方をし、プロポーズまでし、それは受諾された。
あまりにもとんとん拍子で話が進むので、何か裏で操っているものがいないかと勘繰ってしまう。
ルクはヴァレンの事を天使だなんて、これまた冗談を言ったが、もしかすると恋のキューピット的な天使とかの仕業かもしれない。
人間以下だった女と、人間を超越した男を引き合わせるとは随分な天使である。
 
そして、この後、ヴァレンもまたルクに惹かれ、恋をする。
だが、その話は割愛させて頂こう。
 
なぜならば、ルクがヴァレンに惚れていくまでの話を、ルクとヴァレンを入れ替えてもう一度繰り返すだけだからだ。
ヴァレンがルクに惚れていく話なんて、今更必要ない。
同じ話をわざわざ何度も繰り返す必要はないだろう。
どうせ、ヴァレンがルクに惚れていく過程なんて、どこの世界でも似たようなものだ。
 
 
かくして、
宝条ルクは人間としての尊厳を取り戻した。
そして、ヴァレン=D=ジョーカーは死神から、やがて人間へと変貌を遂げるのであった。
 
 
 
 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 
 
そして、現代。
ヴァレンの回想によって 全員が、死神の7年間失踪の真実を知る事となった。
回想が終わり、ヴァレンは遠いあの日に思いを馳せるように目を細めて、静かに呟いた。
 
 
ヴァレン:「… … … … こ の あ と 滅 茶 苦 茶 セ ッ ク ス し た 」
 
 
そして、その場にいた全員は静かに思った。
 
 
( う わ … … 回 想 台 無 し だ ぁ … … )
 
  
 
 
 

 
第二十二話【Wonderful Angel】 おしまい