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ゲームside 14 分かれ道(4) ( No.107 )
日時: 2018/10/14 23:32
名前: 雪の城

女村の入り口で受け付けの女の人と話す柊を見て、ササはため息をついた。
あの分かれ道でメタビ―達と別れた後、柊はずっと無言だった。無言のまま襲い来る賊や野良メダロットを倒してずんずんと道を進んでいた。
ダアトとの件があって落ち込んでいると思い、ササは声をかけなかった。だが、門にいる女の子と話している柊の表情は明るく緩んでいる。
腹が立つ。

「ちょっと。柊」
「おっと、ごめんな。連れが怒ってる」
「かわいい子連れてるのね。新しい彼女?」
「まさかー」

あはははと笑って否定する柊の足を蹴る。受付の女の人がふふふっと笑う。
全く笑いごとじゃないことがさっき起こったばかりのこちらはけして笑うことができない。

「あなた、ダアトの事どう思ってるの!?」
「ダアト?どなた?彼女?」
「ゆい、そのネタ好きだな」
「だって、うちのボス以上にあなたにお似合いの人いないじゃない?」
「ボス?ボスってことは、こいつと一緒に旅していたっていうこのこと?」
「そうよ。本当にこのゲームできてすぐの事みたいだけど、うちのボスと色々回ってたのよね」
「ちょっとだけだよ。すぐ別れることになったんだけど」
「でもここに来たっていうことは、ボスに会いにきてくれたんでしょ?」
「違う。王都に行きたいんだ。俺のメダロットも男だし」
「え?」

門の方から可愛い声がした。その方向を見ればハードネステンがササたちの方を見て固まっていた。

「柊さん、俺のメダロットって、どういう事ですか。私以上に相性のいいメダロットはいないって言ってたじゃないですか!どうして、どうしてそんな!」
「そ、そんなこと言ったの?」
「こ、ココロアタリガナイ」

珍しく柊が固まっている。受付をしていた女の子の方をみれば彼女は小さな声でササに向けて、あのハードネステンが女村の村長だといった。

「いいました!!ミチといると楽でいいって言いました!!また会いに来るからとも言ってくれました!だから私、私ずっと待ってたのに!!」
「うわ、最悪」
「シカタナイダロ イロイロアッタンダヨ」
「三年も放置して、しかも他のメダロットと一緒にいてしかも女の人と一緒にくるなんて!」
「あ、私、私は全くこの人眼中にないので」
「ボス。大丈夫ですよー。このこ、本当に柊さん狙ってないです」

受け付けの女の子も一緒に否定してくれる。

「本当に?」
「はい。間違いなく。私たち王都に行きたいんです。そのために連れてきてくれただけです」
「まあ、そうなの?ということは私に会いにきてくれたのね」

彼女の言った意味が理解できずに固まった。固まっているうちにハードネステンは柊へと駆けてきて、彼の掌に触れる。

「柊さん、今日こそ私と契約してください」