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Re: 『マンホールに二次元世界』 ( No.16 )
日時: 2011/12/04 18:20
名前: 通りすがりのコンビニ店員


 十六話『まともな寝床を求めて』



 屋敷を無事に出た私たちは、菊くんが本来住んでいる隣町をぶらぶらしている。
 青メダを取り戻すために、菊くんはわざわざ家を離れ、仲間とも別れたらしい。
 よほど青メダのことが心配だったんだなぁ。
  
「で、菊くんの仲間ってどの辺にいんの?」
 
 どんどん人気がなくなっておりますが。
 ってか、もうここ町のはずれじゃない?
 
「町はずれの森の中だ」
 
 やっぱり!!
 隣町に住んでるって言ってたのに!
 
「なんでそんな所に……」
 
「野良メダだからな。いれる場所は限られてるんだよ。にしても……」
 
「どうしたの?」
 
「………なんでもない。とりあえず行ってみるか」
 
 菊くんが言い終わるぴったりのタイミングで、私たちは森の入口に着いた。
 
「やっぱりダメだったか……」
 
 あいたたたーのポーズで菊くんがつぶやく。
 薄気味悪い森の前では、ぼろぼろの三機のメダが、力なくうなだれていた。

 

                   十七話に続く

  あとがき
 ―――――――――――
  次回予告!
 
  森の入口でorzしている三機のメダ。
  それは別れた菊くんの仲間のメダだった!
  なぜ彼らはボロボロの状態で項垂れているのかっ?!


  第十七話、『菊くんのわかりやすいメダ講座』にご期待下さい!


  ちなみに次はみじか…いや、ちょっと長い?ぐらいの長さです。
  あと、このまま週一のペースで、土日にあげていくつもりです。
  停止が長くなる時は報告します。(できるだけ頑張って続けます。


  お粗末でした。

Re: 『マンホールに二次元世界』 ( No.17 )
日時: 2011/12/09 21:19
名前: 通りすがりのコンビニ店員


 第十七話『菊くんのわかりやすいメダ講座』
  

 おう!
 今日は野良メダロットについて詳しく説明するぞ!!
 
 野良メダになるやつは大半が捨てメダロットだ。中には自分から脱走したやつもいるが、極一握りのメダだけだ。それにはちゃんと理由がある。
 簡単に言えばパーツの問題だな。
 メダロットはよく『換えの利く体』として便利がられるが、裏を返せば俺らの体は常に消耗品なんだ。メンテナンスしてくれるマスターがいない野良は、もっても半年に一回はパーツを入れ替える必要がある。
 パーツ代は、ロボトルで奪った戦利品を売ることで得るのが定番だ。
 もちろん負ければパーツは取られるから、予備がなければ戦うことすらできなくなる。野垂れ死に決定だな!
 野良社会はいつだって崖っぷちなんだ。
 ちなみに野良での不利な点はそれだけじゃないぞ。
 ロボトルなんかでは、意外にマスターから指示がもらえないのが痛かったりする。特にチームバトルでは、マスターがいるメダの広い視点からの動きに、野良がついていけない場合が多いな。秒殺されることも、しばしばだ。
 
 これだけでも、マスターの『後ろ盾』があるメダと比べて、野良メダが圧倒的に不利だろう?
 そこに目をつけて野良メダだけを「狩る」悪質なメダロッターもいる。
 パーツはいい金になるからな。


 つまり――


「こいつらは、そいつらにやられたんだ」
 愛想よい講座モードを解いた菊くんは、あからさまに舌打ちした。
 びくっとして縮こまる三機。ブルーベリーより真っ青な表情で、菊くんの表情をうかがっている。
「でも、取られたパーツはなさそうだよ?」
 三機ともしっかりパーツは着けている。
 状態はボロボロだけど。
「そうだな。そのパーツを死守した事だけは褒めてもいい」
 つまり、他にもパーツがあったと。
 菊くんがここまで不機嫌になるほど。
「いや、パーツはいいんだ。『狩り』専門のやつらに勝てとか無理な話だしな……たった二日でよくここまでとは思うが、仕方がない。こいつらなんだ。諦めてる」 
 なんやら、口調からしてよくあることみたい。
 森に着く前に『もしかしたら…いや、まさか』みたいなこと言ってたしね。
 菊くんも苦労してるんだなー。
「で、諦めてるって言ったけど、菊くん怒ってるよね?」
「怒ってるな」
「不機嫌だよね?」
「不機嫌だな」
「なんで?」
「それは――俺たちがいた場所が、野良メダにとって結構理想的な所でな。他の野良メダが前々から狙ってたんだ」
「ふんふん」
「俺が怒ってるのは。俺がいない間に、そいつらにまんまと、その場所を乗っ取られてるからだ」
「ふーん」
 私が菊くんについてきたのは、寝床があると聞いたからだ。
 それがなくなった、と。
「ちょ、どうするのよっ?!」
「誘った手前悪いが、どうしようもない」
「そんな!!」
「俺だってそう言いたい!! だから怒ってるんだ!!」
「取りかえすとかできないのっ?!」
「相手が承諾しないだろうな。承諾がない限り真剣ロボトルには認定されず、賭けは成立しない!」
「自慢げに言うな!!」
 菊くんの頭を叩き倒す。結構すごい音がしたが気にしない。
 菊くんをぶっ倒しておいて放置する私を見て、土下座体勢の三機は目を丸くしていた。
 それも無視する。
「どうしよう。どうしよう。あてにしてたのに予想外だわ。くっ……こうなったら!」
 晴天が曇り空へと変わっていた。
 菊くんがむくリと体を起こしてこちらを見上げる。目の前で土下座している三機もだ。
 私はぐっと拳をつくり、言い切った。


「私がなんとかしてやるわ!!」


 カッ


 と、私の背後で稲妻がはしる。


 まったくもって、この世界の天気は空気を読むのが上手い。



                       十八話に続く。


  あとがき
 ――――――――――――
  レクリスモード、クラフティモードに続き、メダロットに講座モードが追加されたようです。
  さぁ、皆さんもぜひ愛想笑いで余所余所しいメダロットたちと仲良くなりましょう!(笑
 (※)嘘です。信じないでください。


  次回予告!
 
  ホームレス生活なんて絶対送ってやるものか!! と、心に決めたウサギちゃん。
  そのための考えたウサギちゃんの打開策とはっ?!


  第十八話、『踊る作戦会議inホテル!(上)』をお送りします!
  長さは今回と同じぐらいです。
  ん? 土日にあげるんじゃなかったか、ですか? それは…明日もあげる予定だからいいのです!(断言
 
  お粗末でした。